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50代からでも間に合う!老後資金2,000万円を作る現実的な戦略
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50代からでも間に合う!老後資金2,000万円を作る現実的な戦略

2025-12-16
2025-12-16 更新

「50代から資産形成を始めるのは遅すぎる?」——そんな不安を抱える方へ。定年までの10〜15年で老後資金を作る現実的な戦略を、新NISAとiDeCoの活用法とともに解説します。

「50代から資産形成を始めるのは遅すぎるのでは?」「もう老後には間に合わない」——そんな不安を抱えている方は少なくありません。

結論から言うと、50代からでも老後資金を作ることは十分に可能です。

むしろ、子育てが一段落し、収入がピークを迎える50代は、資産形成の「ラストスパート」を切るには絶好のタイミングです。

この記事では、50代から老後資金2,000万円を作るための現実的な戦略を、新NISAiDeCoの活用法とともに解説します。

50代からでも間に合う3つの理由

理由1:定年まで10〜15年の運用期間がある

50歳から定年(65歳)までは15年、55歳からでも10年あります。

読者
読者

10年では短すぎませんか?

青山(専門家)
青山(専門家)

決して短くありません。過去のデータでは、全世界株式に10年以上投資を続けた場合、ほとんどのケースでプラスのリターンを得ています。もちろん将来を保証するものではありませんが、十分な期間です。

理由2:子育て終了で「貯め期」が到来

子育てにかかる費用は、大学卒業までで3,000万円以上とも言われています。子どもが独立すると、この支出がなくなり、投資に回せるお金が大幅に増えます。

世代 主な支出 投資余力
30代 住宅ローン、教育費 限定的
40代 教育費のピーク やや厳しい
50代 子育て終了 大きい

50代は人生で最も「貯め期」になりやすい時期です。

理由3:収入のピークを活かせる

厚生労働省の調査によると、50代は生涯で最も収入が多い時期です。また、50代の平均貯蓄額は1,248万円と、他の世代と比べて多くの資産を持っています。

この収入と貯蓄を活かして、戦略的に資産形成を進めることが可能です。

新NISAとiDeCo、50代ならどっちを優先?

結論:併用がベスト

資金に余裕があるなら、新NISAとiDeCoの併用がおすすめです。

制度 年間投資上限 引き出し 税制優遇
新NISA 360万円 いつでも可能 運用益非課税
iDeCo 14.4〜81.6万円 60歳以降 掛金全額所得控除+運用益非課税

新NISAを優先すべきケース

  • いつでも引き出せる資金を確保したい
  • 退職金を活用して一括投資したい
  • すでにiDeCoに加入している
ポイント

新NISAの成長投資枠は年間240万円まで一括投資も可能。退職金など、まとまった資金がある場合に活用できます。

iDeCoを優先すべきケース

  • 所得税・住民税を抑えたい
  • 60歳まで絶対に使わない資金として積み立てたい
  • 会社員で厚生年金に加入している
読者
読者

iDeCoの節税効果ってどれくらいあるんですか?

青山
青山

例えば、税率20%(所得税10%+住民税10%)の方が月2万円をiDeCoに積み立てると、年間4万8,000円の節税になります。10年で48万円です。

iDeCoの加入期間に注意

iDeCoで60歳から受け取るには、10年以上の加入期間が必要です。

加入期間 受給開始年齢
10年以上 60歳
8年以上10年未満 61歳
6年以上8年未満 62歳
4年以上6年未満 63歳
2年以上4年未満 64歳
1ヶ月以上2年未満 65歳

50歳を過ぎてからiDeCoを始める場合、60歳では受け取れない可能性があります。計画的に始めましょう。

月10万円×10年で老後資金はいくら作れる?

シミュレーション

月10万円を10年間積み立てた場合のシミュレーションです。

想定年利 10年後の資産 元本との差額
3% 約1,397万円 +197万円
5% 約1,553万円 +353万円
7% 約1,730万円 +530万円

※元本は1,200万円(10万円×12ヶ月×10年)

年利5%で運用できれば、月10万円×10年で約1,550万円に。退職金と合わせれば、2,000万円は十分に射程圏内です。

退職金との組み合わせ

項目 金額
積立投資(10年) 約1,553万円
退職金(平均) 約1,500〜2,000万円
合計 約3,000〜3,500万円

さらに年金を加えれば、老後の生活資金としては十分な額になります。

50代の資産配分(ポートフォリオ)の考え方

リスクを抑えた配分が基本

50代は20〜40代と比べて運用期間が短いため、リスクを抑えた資産配分が推奨されます。

読者
読者

全部株式に投資するのは危険ですか?

青山
青山

リスク許容度によりますが、一般的には債券や現金の比率を高めることが推奨されます。「暴落で資産が半分になっても耐えられるか」を基準に考えてみてください。

年代別の推奨ポートフォリオ(一例)

年代 株式 債券 現金
30代 80% 10% 10%
40代 70% 20% 10%
50代 50〜60% 30% 10〜20%
60代以降 30〜40% 40% 20〜30%
ポイント

「100 − 年齢 = 株式の割合」という目安もあります。50歳なら株式50%です。ただし、これはあくまで目安であり、個人のリスク許容度や資産状況に応じて調整しましょう。

おすすめの投資信託

50代でも低コストのインデックス投資が基本です。

投資信託 投資対象 信託報酬
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界株式 0.05775%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 株式・債券・REITに分散 0.143%
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 国内外の株式・債券 0.154%

リスクを抑えたい場合は、バランスファンドも選択肢になります。

50代で避けるべき投資行動

1. 焦って高リスク商品に手を出す

「時間がないから高リターンを狙わないと」と考え、レバレッジ商品や個別株に集中投資するのは危険です。

50代はむしろリスクを抑えることが重要です。暴落で資産が半減してしまうと、回復するまでの時間がありません。

2. 退職金を一括で投資する

退職金が入ると「まとまった資金を運用したい」と思うかもしれませんが、一括投資には高値掴みのリスクがあります。

おすすめ

退職金は1〜2年かけて分散投資するのがおすすめです。例えば、毎月50万円ずつ24ヶ月に分けて投資するなど。

3. 詐欺やぼったくり商品に引っかかる

50〜70代はSNS投資詐欺の被害者の67%を占めています。また、銀行の窓口で手数料の高い商品を勧められることも。

  • 「必ず儲かる」話は詐欺
  • 窓口で勧められた商品は手数料を確認
  • ネット証券で自分で商品を選ぶ

4. 「出口戦略」を考えていない

50代から投資を始める場合、いつ・どうやって取り崩すかも重要です。

読者
読者

出口戦略って何ですか?

青山
青山

積み立てたお金をどう使うかの計画です。「65歳から毎月15万円ずつ取り崩す」など、具体的な計画を立てておくと、必要な資産額も明確になります。

50代からの資産形成、具体的な5ステップ

手順 50代からの資産形成ステップ
1
現状を把握する

現在の貯蓄額、年間の収支、退職金の見込み額を確認します。「あといくら必要か」を明確にしましょう。

2
生活防衛資金を確保する

生活防衛資金(生活費6ヶ月〜1年分)を普通預金に確保してから投資を始めます。

3
NISA・iDeCo口座を開設する

SBI証券または楽天証券でNISA口座を開設。iDeCoも同時に申し込みましょう。

4
積立投資を開始する

月々の投資額を決め、低コストのインデックスファンドで積立設定をします。まずは月5万円からでもOK。

5
出口戦略を考える

「何歳から取り崩すか」「毎月いくら取り崩すか」を計画。必要に応じて専門家(FP)に相談しましょう。

まとめ

50代からでも、老後資金を作ることは十分に可能です。

  • 定年まで10〜15年の運用期間がある
  • 子育て終了で「貯め期」が到来
  • 収入のピークを活かせる
  • 新NISAとiDeCoの併用で効率的に資産形成
  • 月10万円×10年で約1,550万円(年利5%)

大切なのは「今から始めること」です。過去を後悔するのではなく、これからの10〜15年を最大限活用して、安心できる老後を準備しましょう。

よくある質問

Q
Q1. 50代から投資を始めるのは本当に遅くないですか?
A

遅くありません。定年までの10〜15年は十分な運用期間です。過去のデータでは、全世界株式に10年以上投資を続けた場合、ほとんどのケースでプラスのリターンを得ています。

Q
Q2. 新NISAとiDeCo、どちらを優先すべきですか?
A

資金に余裕があれば併用がベストです。引き出しの自由度を重視するなら新NISA、節税効果を重視するならiDeCoを優先しましょう。50歳以降にiDeCoを始める場合は、加入期間が10年未満だと60歳から受け取れない点に注意が必要です。

Q
Q3. 50代のポートフォリオはどうすべきですか?
A

一般的には株式50〜60%、債券30%、現金10〜20%が目安です。「100 − 年齢 = 株式の割合」という考え方もあります。リスク許容度に応じて調整しましょう。

Q
Q4. 退職金はどう運用すべきですか?
A

一括投資は避け、1〜2年かけて分散投資するのがおすすめです。高値掴みのリスクを抑えられます。また、退職金を狙った詐欺や、銀行窓口での高手数料商品にも注意してください。

Q
Q5. 月5万円でも意味はありますか?
A

十分に意味があります。月5万円を10年間、年利5%で運用すると約776万円になります。退職金や年金と合わせれば、老後資金として大きな助けになります。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。