「バランスファンドって初心者向け?」「株式100%と比べてどうなの?」
バランスファンドは、株式・債券などを組み合わせた投資信託です。1本で分散投資ができる便利さがありますが、注意点もあります。
この記事では、バランスファンドのメリット・デメリットと選び方を解説します。
バランスファンドとは
バランスファンドは、複数の資産クラスに分散投資する投資信託です。
代表的な資産配分
8資産均等型の例:
- 国内株式:12.5%
- 先進国株式:12.5%
- 新興国株式:12.5%
- 国内債券:12.5%
- 先進国債券:12.5%
- 新興国債券:12.5%
- 国内REIT:12.5%
- 先進国REIT:12.5%
株式重視型の例:
- 株式:70%
- 債券:30%
全世界株式とは何が違うんですか?
全世界株式は株式のみに投資します。バランスファンドは株式+債券+REITなど複数の資産に投資するので、リスクを抑えた設計になっています。
バランスファンドのメリット
メリット1:1本で分散投資が完結
複数のファンドを買わなくても、1本で分散投資ができます。
- 株式・債券・REITをカバー
- 国内・海外にも分散
- 管理がシンプル
メリット2:自動でリバランス
資産配分が崩れても、自動でリバランスしてくれます。
- 株式が上がりすぎたら売却
- 債券が下がったら買い増し
- 手間がかからない
メリット3:リスクを抑えられる
株式100%より値動きがマイルドです。
| タイプ | 下落時の影響 |
|---|---|
| 全世界株式100% | -30%〜-50% |
| バランス(株式70%) | -20%〜-35% |
| バランス(8資産均等) | -15%〜-25% |
暴落時のダメージを軽減できます。
メリット4:初心者でも始めやすい
資産配分を自分で考える必要がないため、初心者でも始めやすいです。
「何を買えばいいか分からない」という人に最適です。
バランスファンドのデメリット
デメリット1:リターンが抑えられる
債券を含む分、株式100%より長期リターンが低い傾向があります。
過去10年の年率リターン(目安):
- 全世界株式:約12%
- バランス(8資産均等):約6%
長期で見ると大きな差になります。
デメリット2:信託報酬がやや高い
株式のみのファンドより、信託報酬がやや高めのことが多いです。
| ファンド | 信託報酬 |
|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.05775% |
| eMAXIS Slim バランス(8資産均等) | 0.143% |
差は小さいですが、長期では影響が出ます。
デメリット3:資産配分を自分で決められない
バランスファンドの資産配分は固定です。
- 「株式をもっと増やしたい」ができない
- 自分に合った配分にカスタマイズできない
デメリット4:中途半端になりがち
「株式100%は怖いけど、債券も持ちたい」という理由で選ぶと、どっちつかずになりがちです。
- リスクを取れるなら株式100%の方が効率的
- リスクを下げたいなら債券比率を自分で決めた方が良い
20〜30代で長期投資するなら、バランスファンドより全世界株式100%の方がリターンは期待できます。バランスファンドは「リスクを抑えたい人」向けです。
バランスファンドが向いている人
向いている人
- リスクを抑えたい人(50代以上、リスク許容度が低い)
- 投資に時間をかけたくない人(1本で完結させたい)
- 暴落時に耐えられない人(株式100%は不安)
- 初心者で何を選べばいいか分からない人
向いていない人
- 長期でリターンを最大化したい人(20〜40代)
- 自分で資産配分を決めたい人
- コストにこだわる人
30代ですが、バランスファンドはやめた方がいいですか?
30代で投資期間が20年以上あるなら、全世界株式100%の方がリターンは期待できます。ただし、暴落に耐えられない性格なら、バランスファンドで「続ける」方が大切です。自分の性格に合った選択をしましょう。
おすすめのバランスファンド
リスク控えめ派
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- 信託報酬:0.143%
- 8資産に均等分散
- リスクを抑えたい人向け
株式重視派
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
- 信託報酬:0.211%
- 株式70%、債券30%
- リターンも狙いたい人向け
ターゲットイヤー型
セゾン・グローバルバランスファンド
- 信託報酬:0.495%
- 株式50%、債券50%
- 安定志向の人向け
バランスファンドの選び方
ポイント1:株式比率を確認
自分のリスク許容度に合った株式比率を選びましょう。
| リスク許容度 | おすすめ株式比率 |
|---|---|
| 低い | 30〜50% |
| 中程度 | 50〜70% |
| 高い | 70%以上(または株式100%) |
ポイント2:信託報酬を比較
できるだけ信託報酬が低いファンドを選びましょう。
目安:0.2%以下
ポイント3:純資産総額を確認
100億円以上のファンドを選ぶと安心です。
規模が小さいと、繰上償還(運用停止)のリスクがあります。
まとめ
バランスファンドのメリット・デメリットを解説しました。
メリット:
- 1本で分散投資が完結
- 自動でリバランス
- リスクを抑えられる
- 初心者でも始めやすい
デメリット:
- リターンが抑えられる
- 信託報酬がやや高い
- 資産配分をカスタマイズできない
長期でリターンを最大化したいなら全世界株式100%、リスクを抑えたいならバランスファンドがおすすめです。
よくある質問
長期(15年以上)でリターンを狙うなら全世界株式。リスクを抑えて安定運用したいならバランスファンドです。年齢とリスク許容度で判断しましょう。
はい、つみたて投資枠・成長投資枠どちらでも購入できます。ただし、NISAの非課税枠はリターンの高い株式ファンドに使う方が効率的という考え方もあります。
一定の分散効果はありますが、「均等」が最適とは限りません。自分でポートフォリオを組める人は、資産配分を考えた方が良いでしょう。
アリですが、管理が複雑になります。バランスファンドの「1本で完結」というメリットが薄れるので、どちらかに絞る方がシンプルです。