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複利とは?「雪だるま式」に資産が増える仕組みを解説
投資信託 初心者向け

複利とは?「雪だるま式」に資産が増える仕組みを解説

2025-12-14
2025-12-29 更新

「複利は人類最大の発明」とアインシュタインが言ったとか。複利の仕組みと、資産形成でどう活かすかを解説します。

「複利がすごいって聞くけど、何がすごいの?」

「単利と複利の違いは?」

複利は、長期投資で資産を増やすための最も重要な仕組みです。

この記事では、複利の仕組みと「72の法則」、資産形成への活かし方を解説します。

複利とは

複利とは、利益を再投資して、利益が利益を生む仕組みです。

単利と複利の違い

方式 仕組み
単利 元本にのみ利息がつく
複利 元本+利息に利息がつく

具体例:100万円を年利5%で運用

年数 単利 複利
1年後 105万円 105万円
5年後 125万円 128万円
10年後 150万円 163万円
20年後 200万円 265万円
30年後 250万円 432万円

30年後には、単利と複利で約180万円の差がつきます。

「72の法則」

複利で資産が2倍になるまでの年数を簡単に計算できる法則です。

72の法則

72 ÷ 年利(%)= 資産が2倍になる年数

計算例

年利 2倍になる年数
3% 24年
5% 14.4年
7% 10.3年
10% 7.2年

年利7%で運用できれば、約10年で資産が2倍になる計算です。

複利の威力:積立シミュレーション

毎月3万円を年利7%で積み立てた場合のシミュレーションです。

期間 元本 運用後資産 利益
10年 360万円 約520万円 約160万円
20年 720万円 約1,560万円 約840万円
30年 1,080万円 約3,530万円 約2,450万円

30年後には、元本の約3倍以上の利益が生まれています。

読者
読者

えっ、元本1,080万円が3,530万円になるの?

青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

これが複利の威力です。時間が長いほど、雪だるま式に増えていきます。だから「早く始める」ことが重要なんです。

複利効果を最大化する方法

1. 早く始める

複利は時間が味方です。1年でも早く始めることで、効果が大きくなります。

2. 長く続ける

途中でやめると複利の恩恵を受けられません。暴落時も売らずに続けることが重要です。

3. 分配金を再投資する

投資信託を選ぶ際は、分配金再投資型を選びましょう。分配金を受け取ると、その分が複利に回りません。

4. コストを抑える

手数料は複利効果を削ります。信託報酬の低いインデックスファンドがおすすめです。

5. NISAを活用する

通常、運用益には約20%の税金がかかります。NISAなら非課税なので、複利効果を100%享受できます。

注意点

複利は万能ではない

複利のシミュレーションは「毎年プラス運用」が前提です。実際の投資では、マイナスの年もあります。特に株式は価格変動があり、元本保証ではありません。

複利効果が活きる条件

  • 長期投資(10年以上)
  • 分配金再投資
  • 途中で売らない
  • 低コスト商品を選ぶ

よくある質問

Q
投資信託は複利ですか?
A

投資信託は預金のように「年利○%」と決まっているわけではありません。ただし、分配金を再投資すれば、複利と同様の効果が期待できます。分配金再投資型のファンドを選びましょう。

Q
20代と40代で始めるのは、どれくらい差がつく?
A

毎月3万円を年利5%で積み立てた場合、20歳から60歳(40年)で約4,580万円、40歳から60歳(20年)で約1,230万円になります。20年早く始めるだけで約3,350万円の差がつきます。

まとめ

複利は、時間を味方につける資産形成の基本です。

この記事のポイント
  • 複利は利益が利益を生む仕組み
  • 「72の法則」で2倍になる年数がわかる
  • 早く始めて、長く続けることが重要
  • 分配金再投資型を選ぶ
  • NISAで非課税の恩恵を最大化

「投資は早く始めたほうがいい」と言われる理由は、複利効果にあります。


※本記事は情報提供を目的としており、将来のリターンを保証するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

参考: