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仮想通貨と投資信託の確定申告2026年版|申告方法と節税ポイント
節税・制度

仮想通貨と投資信託の確定申告2026年版|申告方法と節税ポイント

2026-01-06
2026-01-06 更新

2026年の確定申告シーズンに向けて、仮想通貨(暗号資産)と投資信託の税金・申告方法を解説。今年の改正点と、知っておきたい節税ポイントをまとめます。

「投資の確定申告、どうすればいいの?」

——確定申告シーズンが近づいてきました。仮想通貨(暗号資産)で利益を得た方、投資信託を売却した方は、確定申告が必要なケースがあります。

この記事では、2026年の確定申告に向けて、仮想通貨と投資信託の税金・申告方法を解説します。

仮想通貨(暗号資産)の税金

現行制度:雑所得として総合課税

仮想通貨の利益は、現時点では雑所得として総合課税されます。

課税所得 税率(所得税+住民税)
195万円以下 15%
195〜330万円 20%
330〜695万円 30%
695〜900万円 33%
900〜1,800万円 43%
1,800〜4,000万円 50%
4,000万円超 55%
読者
読者

株と違って税率が高いんですね。

青山(専門家)
青山(専門家)

そうです。株式は20%の分離課税ですが、仮想通貨は給与などと合算される総合課税なので、所得が多いほど税率が上がります。最高55%にもなります。

2028年から分離課税へ(予定)

2026年度税制改正大綱で、仮想通貨を株式と同様の申告分離課税(20%)にすることが決まりました。

改正のポイント
  • 税率:20%(所得税15%・住民税5%)
  • 損失繰越:3年間可能
  • 適用時期:2028年1月頃(金融商品取引法改正後)

ただし、2025年分の確定申告(2026年に申告)には間に合いません。2025年分はまだ雑所得として申告が必要です。

仮想通貨の確定申告が必要なケース

確定申告が必要:

  • 仮想通貨の売却益が年間20万円超(給与所得者)
  • 仮想通貨同士の交換で利益が出た
  • 仮想通貨で商品を購入した(決済時の時価で計算)

確定申告が不要:

  • 保有しているだけ(含み益は課税対象外)
  • 売却損のみ(損失繰越は現時点では不可)

仮想通貨の申告方法

  1. 取引履歴を取得:取引所からダウンロード
  2. 損益計算:総平均法または移動平均法で計算
  3. 確定申告書を作成:雑所得として記載
  4. e-Taxまたは紙で提出
計算ツールの活用

国税庁が提供する「暗号資産の計算書」や、民間の損益計算サービスを活用すると、計算が楽になります。

投資信託の税金

特定口座なら確定申告は原則不要

投資信託を特定口座(源泉徴収あり)で運用していれば、税金は自動的に計算・徴収されるため、確定申告は原則不要です。

口座の種類 確定申告 メリット
特定口座(源泉徴収あり) 原則不要 手間がかからない
特定口座(源泉徴収なし) 必要 確定申告で調整可能
一般口座 必要 自分で計算が必要
読者
読者

でも、確定申告した方がお得なケースもあるんですよね?

青山
青山

はい。特に損失が出ている場合は、確定申告することで節税できるケースがあります。

確定申告すべきケース

1. 損失の繰越控除

投資信託で損失が出た場合、確定申告すれば3年間繰り越しできます。翌年以降の利益と相殺して、税金を減らせます。

2. 損益通算

複数の証券会社で取引していて、A社で利益、B社で損失が出ている場合、確定申告で損益通算できます。

3. 配当控除

国内株式の配当金や、国内株式ファンドの分配金は、確定申告で配当控除を受けられる場合があります。所得税率によっては還付を受けられます。

投資信託の申告方法

  1. 年間取引報告書を確認:証券会社から送付
  2. 確定申告書を作成:分離課税の欄に記載
  3. 損失繰越がある場合:「上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用」を添付

NISAの税金

NISAは確定申告不要

NISA口座での利益は非課税のため、確定申告は不要です。

NISAの注意点

NISAでの損失は、課税口座の利益と損益通算できません。NISAで損失が出ても、他の利益と相殺することはできないので注意してください。

読者
読者

NISAで損したら、確定申告しても意味がないんですか?

青山
青山

残念ながらそうです。NISAの損失は「なかったこと」になります。これがNISAのデメリットの一つです。

節税ポイントまとめ

仮想通貨の節税ポイント

  1. 必要経費を漏れなく計上

    • 取引手数料
    • セミナー参加費
    • 書籍代
    • 通信費(按分)
  2. 損益計算方法を選ぶ

    • 総平均法か移動平均法、有利な方を選択
    • 一度選んだら原則変更不可
  3. 2028年の分離課税を待つ

    • 大きな利益確定は2028年以降を検討
    • ただし、市場環境も考慮が必要

投資信託の節税ポイント

  1. 特定口座(源泉徴収あり)を活用

    • 手間がかからない
    • 扶養・社会保険への影響を避けられる
  2. 損失は確定申告で繰り越す

    • 3年間繰り越し可能
    • 翌年以降の利益と相殺
  3. 複数口座は損益通算を検討

    • 確定申告で全体を調整

まとめ

仮想通貨と投資信託の確定申告についてまとめます。

仮想通貨(暗号資産):

  • 現行は雑所得(最高税率55%)
  • 2028年から分離課税(20%)へ
  • 売却益が年間20万円超で申告必要

投資信託:

  • 特定口座なら確定申告は原則不要
  • 損失は3年間繰り越し可能
  • 配当控除で還付の可能性あり

NISA:

  • 確定申告は不要(非課税)
  • 損失は損益通算・繰越控除の対象外

正しく申告して、適切に節税しましょう。


※本記事は情報提供を目的としており、税務アドバイスではありません。
個別の税務判断は税理士等の専門家にご相談ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

よくある質問

Q
仮想通貨の確定申告が必要なのはどんなケースですか?
A

給与所得者の場合、仮想通貨の売却益が年間20万円を超えると確定申告が必要です。仮想通貨同士の交換や、仮想通貨での商品購入も課税対象になります。

Q
投資信託は確定申告が必要ですか?
A

特定口座(源泉徴収あり)なら原則不要です。ただし、損失の繰越控除や複数口座の損益通算をする場合は、確定申告した方が有利なことがあります。

Q
仮想通貨の分離課税はいつから適用されますか?
A

2028年1月頃の見込みです。金融商品取引法の改正が前提となるため、法改正後の施行となります。2025年分の確定申告には間に合いません。

Q
NISAは確定申告が必要ですか?
A

確定申告は不要です。NISAでの利益は非課税のため、申告の必要はありません。ただし、NISAでの損失は損益通算・繰越控除の対象外です。