「S&P500に投資したい」
「eMAXIS Slim 米国株式って、どんなファンド?」
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、純資産総額が国内最大の投資信託です。
この記事では、このファンドの特徴と、なぜ多くの投資家に選ばれているのかを解説します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する米国を代表する500社に投資できるインデックス投資向けファンドです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 設定日 | 2018年7月3日 |
| ベンチマーク | S&P500指数(円換算ベース) |
| 信託報酬 | 年0.08140%以下(税込) |
| 純資産総額 | 約10兆円(2025年12月時点) |
| 購入時手数料 | 無料 |
2025年、純資産総額が10兆円を突破。国内の投資信託で最大規模となりました。
S&P500指数とは
S&P500は、米国を代表する大企業500社で構成される株価指数です。
構成銘柄(上位10社)
| 順位 | 銘柄 | セクター |
|---|---|---|
| 1 | Apple | テクノロジー |
| 2 | Microsoft | テクノロジー |
| 3 | NVIDIA | テクノロジー |
| 4 | Amazon | 一般消費財 |
| 5 | Alphabet(Google) | 通信 |
| 6 | Meta(Facebook) | 通信 |
| 7 | Berkshire Hathaway | 金融 |
| 8 | Tesla | 一般消費財 |
| 9 | Broadcom | テクノロジー |
| 10 | JPMorgan Chase | 金融 |
テクノロジー企業が多いですね。
はい、上位銘柄はテクノロジー企業が中心です。ただし、500社に分散されているので、ヘルスケア、金融、エネルギーなど様々なセクターが含まれています。
なぜS&P500が人気なのか
1. 米国経済の成長力
過去30年間、S&P500は年平均約10%のリターンを達成してきました。
| 期間 | S&P500の年平均リターン |
|---|---|
| 過去10年 | 約12% |
| 過去20年 | 約10% |
| 過去30年 | 約10% |
※配当再投資ベース、為替の影響は含まず
過去の実績がすごいですね。今後もこの調子が続くんでしょうか?
過去の実績が将来を保証するわけではありません。ただ、米国経済は人口増加、イノベーション、法整備などの面で、今後も成長が期待されています。
2. 低コストで投資できる
eMAXIS Slim 米国株式の信託報酬は年0.08140%以下。2025年1月にさらに引き下げられました。
純資産総額に応じて信託報酬率が下がる仕組みを採用。2025年1月時点の実質信託報酬率は約0.077%まで低下しています。
3. 新NISAで非課税投資
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能です。
本来かかる約20%の税金がゼロになるため、長期投資のメリットを最大限に活かせます。
eMAXIS Slim 米国株式のメリット・デメリット
- 米国経済の成長を享受できる
- 業界最低水準の信託報酬
- 純資産10兆円超の安心感
- 新NISAで非課税投資可能
- 米国一国への集中投資
- 為替リスクがある
- 短期的には大きく下落する可能性
オルカンとS&P500、どっちを選ぶ?
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)との比較は、投資家の間でよく議論されるテーマです。
| 項目 | S&P500 | オルカン |
|---|---|---|
| 投資対象 | 米国500銘柄 | 全世界約2,800銘柄 |
| 米国比率 | 100% | 約63% |
| 信託報酬 | 0.08140%以下 | 0.05775% |
| 分散度 | 中程度 | 高い |
| 過去リターン | やや高い | やや低い |
- 米国の成長に賭けたい → S&P500
- 分散を重視したい → オルカン
- 両方持つ → これもアリ
両方持つのはダメですか?
全く問題ありません。ただし、オルカンの約63%は米国株なので、両方持つと米国株の比率がかなり高くなります。それを理解した上であれば、両方持つ戦略も有効です。
S&P500の始め方
SBI証券、楽天証券などでNISA口座を開設します。
「eMAXIS Slim 米国株式」または「S&P500」で検索します。
毎月の積立金額を設定。100円から始められます。
よくある質問
問題ありません。ただし、オルカンの約63%は米国株なので、両方持つと米国株の比率が80%以上になります。それを理解した上で投資しましょう。
円高になると、円換算での評価額は下がります。ただし、長期投資では為替の影響は平準化される傾向があります。為替を気にしすぎず、長期で積み立て続けることが大切です。
売らずに積立を続けることが推奨されます。暴落時は安く買えるチャンスでもあります。歴史的に見ると、S&P500は暴落後も回復してきました。
まとめ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国経済の成長に低コストで投資できるインデックスファンドです。
- 純資産総額10兆円超で国内最大の投資信託
- 信託報酬0.08140%以下で業界最低水準
- 米国を代表する500社に分散投資
- 新NISAで非課税投資が可能
- オルカンとの「両方持ち」もアリ
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。