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生活防衛資金とは?投資を始める前に確保すべき金額の目安
ポートフォリオ 初心者向け

生活防衛資金とは?投資を始める前に確保すべき金額の目安

2025-12-14
2025-12-29 更新

投資を始める前に「生活防衛資金」は確保していますか?いくら必要なのか、世帯別の目安と貯め方を解説します。

「投資を始めたいけど、いくら貯めてからがいい?」

「生活防衛資金って聞いたことあるけど、具体的にいくら?」

投資を始める前に、まず生活防衛資金を確保しておくことが重要です。

この記事では、生活防衛資金の目安と貯め方を解説します。

生活防衛資金とは

生活防衛資金とは、失業や病気など、万が一のときに生活を守るための現金です。

投資に回したお金は、必要なときに引き出せなかったり、値下がりしている可能性があります。緊急時に使える「現金」を別で確保しておくことが大切です。

生活防衛資金の目安

一般的な目安は生活費の3〜6ヶ月分です。

世帯別の目安

世帯タイプ 目安月数 目安金額
単身世帯 3〜6ヶ月分 60〜120万円
夫婦のみ 3〜6ヶ月分 90〜180万円
子どもあり 6〜12ヶ月分 180〜370万円
自営業・フリーランス 6〜12ヶ月分 120〜240万円

※単身世帯の月平均生活費約20万円、2人以上世帯約30万円で計算(総務省 家計調査2025年)

なぜ世帯によって違う?

読者
読者

なぜ子どもがいると多めに必要なんですか?

青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

子どもの教育費や医療費など、予期せぬ出費が増える可能性があるからです。また、家族を養う責任があるため、余裕を持った金額が必要です。

自営業・フリーランスは多めに

会社員と比べて、自営業・フリーランスは以下の理由で多めの資金が必要です。

  • 収入の変動が大きい
  • 傷病手当金がない(国民健康保険の場合)
  • 失業保険がない

計算方法

計算式

生活防衛資金 = 毎月の最低限の生活費 × 目安月数

計算例

毎月の生活費が25万円、目安を6ヶ月とする場合:

計算例

25万円 × 6ヶ月 = 150万円

ポイント

「最低限の生活費」で計算しましょう。家賃、光熱費、食費、保険料など、削れない固定費を基準にします。

生活防衛資金の貯め方

1. 専用口座を作る

生活費や投資資金と混ぜないよう、専用の口座を作りましょう。

2. 先取り貯金

給料が入ったら、最初に生活防衛資金用の口座に移します。「余ったら貯める」ではなく「先に貯める」が鉄則です。

3. 目標金額まで投資は我慢

生活防衛資金が貯まるまでは、投資を始めるのを我慢しましょう。順番が逆になると、緊急時に投資を損切りする羽目になります。

どこに預ける?

生活防衛資金はいつでも引き出せる状態で保管します。

預け先 特徴
普通預金 いつでも引き出せる、金利はほぼゼロ
定期預金(1年未満) やや高い金利、中途解約可能
ネット銀行 普通預金でも金利が高め
注意

生活防衛資金を投資に回してはいけません。いつでも現金で引き出せることが重要です。

投資との優先順位

読者
読者

生活防衛資金を貯めてから投資を始めるべき?

青山
青山

基本的にはそうです。ただし、「生活防衛資金を貯めながら、少額で投資を始める」という方法もあります。

おすすめの順番

  1. まず生活防衛資金の最低ライン(3ヶ月分)を確保
  2. 少額から投資を開始(月1万円程度)
  3. 生活防衛資金と投資を並行して増やす
  4. 生活防衛資金が目標額に達したら、投資額を増やす

よくある質問

Q
生活防衛資金は投資で増やしてもいい?
A

いいえ、生活防衛資金は現金で保管するのが原則です。投資に回すと、必要なときに値下がりしている可能性があります。また、すぐに引き出せない場合もあります。

Q
すでに投資を始めていますが、生活防衛資金がありません
A

今からでも遅くありません。投資額を減らしてでも、生活防衛資金を優先して貯めましょう。緊急時に投資を売却する羽目になると、タイミングによっては大きな損失になります。

まとめ

投資を始める前に、生活防衛資金を確保することが大切です。

この記事のポイント
  • 生活防衛資金の目安は生活費の3〜6ヶ月分
  • 子どもがいる世帯・自営業は多めに確保
  • 専用口座で管理し、投資と分ける
  • 現金で保管、投資に回さない

※本記事は情報提供を目的としており、個別の財務アドバイスを提供するものではありません。

参考: