「金はもう高すぎる」
——2024年にも、2025年にも、そう言われてきました。
そして2026年1月、金価格は4,737ドルを突破。年初だけで6%上昇しています。J.P.モルガンは5,000ドル、一部アナリストは6,000ドルを予想。
「まだ買えるのか?」——その疑問にお答えします。
2026年の金市場
4,737ドルの意味
4,737ドルって、どれくらいの上昇ですか?
1年前と比べて約1,993ドル、つまり約73%の上昇です。2026年1月だけでも6%上がっています。「高い」と言われ続けながら、さらに上がっている——それが現状です。
2026年1月の金市場:
- 金価格:4,737ドル/オンス(1月20日時点)
- 年初来上昇率:約6%
- 前年同期比:+1,993ドル(+73%)
- 一時的な高値:4,887ドル(その後調整)
金だけでなく、銀は2026年だけで23%上昇。プラチナは2025年に+150%、パラジウムは+95%と、貴金属全般が買われています。
アナリスト予想
まだ上がると思いますか?
J.P.モルガンは5,000ドル、Yardeni Researchは6,000ドルを予想しています。現在の水準から15〜30%の上昇余地があるという見方です。個人投資家の71%も「2026年中に5,000ドル超え」を予想しています。
| 予想元 | 目標価格 | 上昇余地 |
|---|---|---|
| J.P.モルガン | $5,000 | +5.5% |
| Yardeni Research | $6,000 | +27% |
| 個人投資家(71%) | $5,000+ | +5.5%+ |
なぜ金が買われるのか
「脱法定通貨」の動き
なぜこんなに金が買われているんですか?
一言で言えば「法定通貨への不信感」です。日本のJGB(国債)市場の不安定さ、米国の膨大な国債借り換え(2026年に約1/3が満期)、世界の政府債務340兆ドル——どの国の通貨も「安全」とは言えない状況で、金が選ばれています。
金が買われる背景:
- 世界の政府債務:340兆ドル(過去最高)
- 米国:2026年に国債の1/3が借り換え
- 日本:JGB市場の不安定さ、円安
- インフレ:主要国で目標を上回る水準
中央銀行は3年連続で年間1,000トン以上の金を購入しています。月平均70トンペース。「お金を刷る側」が金を買っている——これが現実です。
円安ヘッジとしての金
日本人にとってはどんな意味がありますか?
日銀は利上げに慎重で、財政出動を優先しています。円安が続く可能性が高い中、金はドル建て資産であり、円安ヘッジになります。円建てで見ると、金価格はドル建て以上に上昇しています。
投資方法
現物 vs ETF
金に投資するにはどうすればいいですか?
大きく分けて「現物」「ETF」「投資信託」の3つがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、目的に応じて選んでください。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 現物(金地金) | 実物保有の安心感 | 保管コスト、売買手数料 |
| ETF(GLD、1540など) | 低コスト、流動性高い | 実物保有ではない |
| 投資信託 | 積立しやすい | 信託報酬がかかる |
日本で買える金ETF
代表的な金ETF:
- 1540(純金上場信託):東証上場、円建て、現物交換可能
- 1328(SPDRゴールド・シェアーズ):東証上場、ドル建て金価格連動
- GLD(SPDR Gold Trust):米国上場、最大の金ETF
1540、1328は新NISAの成長投資枠で購入可能です。ただし、外国株式型のGLDは特定口座での購入になります。
積立という選択
「高い」と思うと買いにくいんですが...
わかります。だからこそ「積立」という方法があります。毎月一定額を買い続ければ、高いときは少なく、安いときは多く買えます。「今が高いか安いか」を考えなくて済むのが積立のメリットです。
ポートフォリオでの位置づけ
推奨配分
ポートフォリオのどれくらいを金にすればいいですか?
一般的にはポートフォリオの5〜10%程度が推奨されています。株式・債券との相関が低いため、分散効果が期待できます。ただし、金は配当や利息を生まないため、「守りの資産」として位置づけてください。
- インフレヘッジ
- 円安ヘッジ
- 株式との低相関(分散効果)
- 中央銀行も買っている安心感
- 配当・利息がない
- 価格変動が大きい場合も
- 高値掴みのリスク
- 現物は保管コストがかかる
まとめ
2026年の金投資をまとめます。
市場の現状:
- 金価格:4,737ドル(年初来+6%)
- J.P.モルガン予想:5,000ドル
- 一部予想:6,000ドル
買われる理由:
- 世界的な財政不安(債務340兆ドル)
- 中央銀行の購入(月70トンペース)
- 円安ヘッジとしての需要
投資方法:
- ETF(1540、1328)が手軽
- 新NISAの成長投資枠で購入可能
- ポートフォリオの5〜10%が目安
「高い」と言われ続けながら上がる金——法定通貨への不信感が続く限り、この流れは変わらないかもしれません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
よくある質問
4,737ドル/オンス(1月20日時点)です。年初来で約6%上昇、前年同期比では約73%(+1,993ドル)上昇しています。
J.P.モルガンは5,000ドル、Yardeni Researchは6,000ドルを予想しています。個人投資家の71%も2026年中に5,000ドル超えを予想しています。
東証上場のETF(1540純金上場信託、1328 SPDRゴールド・シェアーズ)が手軽です。新NISAの成長投資枠で購入可能です。
一般的には5〜10%程度が推奨されています。配当・利息を生まないため、「守りの資産」として位置づけてください。