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iDeCo大幅拡充|2026-2027年の改正ポイント、掛金上限40%増・70歳まで加入可能に
NISA・iDeCo 節税・制度

iDeCo大幅拡充|2026-2027年の改正ポイント、掛金上限40%増・70歳まで加入可能に

2026-01-15
2026-01-15 更新

iDeCoが大幅に拡充。2026年4月から企業型DC上限が引き上げ、2027年1月からは掛金上限が月7.5万円に、加入年齢も70歳まで延長。変更点と活用法を解説します。

iDeCoの上限額、上がるって本当ですか?」

——最近よく聞かれる質問です。

本当です。2026年4月から段階的に、2027年1月には本格的な改正が施行されます。掛金上限は最大40%増の月7.5万円、加入年齢は70歳まで延長——老後資産形成の選択肢が大きく広がります。

改正の全体像

2段階で施行

読者
読者

いつから何が変わるんですか?

青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

2段階で変わります。2026年4月に第1弾、2027年1月に第2弾です。第1弾は企業型DCの制度変更が中心、第2弾がiDeCo本体の大幅拡充になります。

改正スケジュール:

時期 主な変更点
2026年4月 企業型DC上限55,000円→62,000円、従業員拠出制限の撤廃
2027年1月 iDeCo上限引き上げ(最大75,000円)、加入年齢70歳まで延長

掛金上限の変化

加入者区分 現行上限 2027年1月〜 増加率
第1号(自営業等) 68,000円 75,000円 +10%
第2号(会社員・公務員) 23,000円 62,000円 +170%
第3号(専業主婦等) 23,000円 23,000円 変更なし
読者
読者

会社員が月62,000円まで?今までの3倍近いじゃないですか!

青山
青山

その通りです。ただし注意点があります。第2号の上限は「企業年金の有無」によって変わります。企業型DCや確定給付年金がある会社員は、その分だけ上限が下がる仕組みは変わりません。詳細は会社の人事部門に確認してください。

第2号の上限は複雑

第2号被保険者の掛金上限は、①企業型DCの有無、②確定給付年金の有無、③マッチング拠出の有無によって変わります。一概に「62,000円」とは言えないので、自分のケースを確認しましょう。

70歳まで加入可能に

加入年齢の延長

読者
読者

今は65歳までですよね?

青山
青山

現行は65歳未満(一定の条件あり)ですが、2027年1月から70歳未満まで延長されます。60代後半も働き続ける人が増えている中、老後資産形成の期間が5年延びるのは大きいですね。

加入年齢の変化:

  • 現行:65歳未満(国民年金被保険者等の条件あり)
  • 2027年1月〜:70歳未満まで延長
「長く働く」時代の制度設計

日本の年金制度は「長く働く」前提に変わりつつあります。在職老齢年金の見直し、厚生年金の適用拡大など、60代後半〜70代も働き続ける人を支援する改革が進んでいます。

2026年4月の変更点

企業型DCの上限引き上げ

読者
読者

2026年4月の変更は、会社員に影響ありますか?

青山
青山

企業型DC(企業型確定拠出年金)がある会社員には影響があります。事業主が拠出する上限が月55,000円から62,000円に引き上げられます。会社によっては、マッチング拠出の枠が広がる可能性があります。

2026年4月の主な変更:

  • 企業型DC:事業主拠出上限 55,000円 → 62,000円
  • 従業員拠出(マッチング)の制限撤廃
  • 厚生年金の算定上限引き上げ(65万円 → 75万円)

基礎年金の給付水準

項目 変更内容
基礎年金給付 約2.0%引き上げ
在職老齢年金 制度継続(一部見直し)
厚生年金算定上限 65万円 → 75万円

活用のポイント

誰がメリットを受けるか

読者
読者

私の場合、何が変わるか知りたいです。

青山
青山

状況によって異なります。整理すると……

メリットが大きい人:

  • 第1号(自営業・フリーランス):上限が68,000円→75,000円に増加
  • 企業型DCがない会社員:iDeCo単独で最大62,000円まで拠出可能に
  • 60代後半も働く予定の人:加入期間が5年延長

変化が小さい人:

  • 第3号(専業主婦等):上限は23,000円のまま
  • すでに企業型DC+iDeCoを上限まで活用している人:増加幅は限定的
所得控除の効果

iDeCoの掛金は全額所得控除されます。年収600万円の人が月62,000円(年74.4万円)を拠出すると、所得税・住民税で年間約15〜20万円の節税効果が見込めます。

今からできる準備

改正を活かすための準備:

  1. 自分の加入者区分と現在の上限を確認
  2. 企業型DC・確定給付年金の有無を人事部門に確認
  3. 2027年1月に向けて、掛金増額の余力を検討
  4. 運用商品の見直し(増額に備えて)
読者
読者

制度が複雑で大変ですが、整理できました!

青山
青山

iDeCoの制度は本当に複雑ですよね。ただ、「節税しながら老後資金を作る」最強の制度であることは変わりません。今回の改正でさらに使いやすくなるので、ぜひ活用してください。

まとめ

iDeCo改正のポイントをまとめます。

2026年4月の変更:

  • 企業型DC上限:55,000円 → 62,000円
  • 従業員拠出制限の撤廃
  • 厚生年金算定上限の引き上げ

2027年1月の変更:

  • iDeCo掛金上限:最大75,000円(第1号)、62,000円(第2号)
  • 加入年齢:70歳未満まで延長

活用のポイント:

  • 自分の加入者区分と上限を確認
  • 企業年金の有無で上限が変わる
  • 節税効果は年間15〜20万円も

老後資産形成の「最強ツール」がさらに強化されます。複雑な制度ですが、理解して活用する価値は十分にあります。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

よくある質問

Q
iDeCoの上限はいつから上がりますか?
A

2027年1月から本格的に引き上げられます。第1号は月75,000円、第2号は月62,000円が上限になります(企業年金の有無で変動)。

Q
70歳まで加入できるのはいつからですか?
A

2027年1月からです。現行の65歳未満から70歳未満まで延長され、60代後半も拠出を続けられるようになります。

Q
会社員(第2号)の上限はなぜ複雑なのですか?
A

企業型DCや確定給付年金がある場合、その分だけiDeCoの上限が下がる仕組みのためです。会社の人事部門に確認することをおすすめします。

Q
今から何を準備すべきですか?
A

自分の加入者区分と現在の上限を確認し、2027年1月に向けて掛金増額の余力を検討しましょう。運用商品の見直しも有効です。