IN
INVESTORS NEWS 投資や資産運用に関わる最新ニュースを毎日お届けするメディア
iDeCo 2026年大改正|拠出限度額が月6.2万円に拡大、会社員の節税効果が3倍に
NISA・iDeCo 節税・制度

iDeCo 2026年大改正|拠出限度額が月6.2万円に拡大、会社員の節税効果が3倍に

2026-01-26
2026-01-26 更新

2026年12月、iDeCoが大改正。会社員の拠出限度額が月2.3万円から月6.2万円へ約2.7倍に。加入可能年齢も70歳まで拡大。改正内容と活用戦略を解説します。

「iDeCoの掛金、もっと増やしたいのに上限が…」

——そんな会社員に朗報です。

2026年12月、iDeCo(個人型確定拠出年金)が大幅改正されます。会社員の拠出限度額が月2.3万円から月6.2万円へ約2.7倍に拡大。節税効果も大幅にアップします。

改正のポイントと、新NISAとの使い分け戦略を解説します。

2026年12月施行|iDeCo改正の全容

拠出限度額が大幅引き上げ

読者
読者

iDeCoの拠出限度額、どれくらい増えるんですか?

専門家
専門家

会社員(企業年金なし)の場合、月2.3万円から月6.2万円へ約2.7倍に増えます。年間で74.4万円まで拠出できるようになります。

拠出限度額の変更(2026年12月施行):

加入者区分 現行 改正後 増加率
会社員(企業年金なし) 月2.3万円 月6.2万円 約2.7倍
会社員(企業年金あり) 月2万円 月6.2万円※ 約3.1倍
公務員 月1.2万円 月6.2万円※ 約5.2倍
自営業(第1号被保険者) 月6.8万円 月7.5万円 約1.1倍

※企業型DCとの合計枠

なぜ6.2万円なのか

6.2万円という数字は、厚生年金基金の代行部分に相当する金額です。企業型DCの事業主掛金との合計で、この上限内に収める設計になっています。

加入可能年齢が70歳まで拡大

読者
読者

加入年齢も変わるんですか?

専門家
専門家

はい。現行の65歳未満から70歳未満まで加入可能になります。60代でも働いている方は、引き続きiDeCoで積み立てながら節税できます。

加入可能年齢の変更:

  • 現行:65歳未満(国民年金被保険者であること)
  • 改正後:70歳未満(同上)

マッチング拠出の制限撤廃

読者
読者

マッチング拠出って何ですか?

専門家
専門家

企業型DCに加入している方が、会社の掛金に上乗せして自分でも掛金を出す仕組みです。現行では「事業主掛金を超えられない」という制限がありますが、2026年4月からこの制限が撤廃されます。

マッチング拠出の改正(2026年4月施行):

  • 現行:従業員掛金 ≦ 事業主掛金
  • 改正後:制限なし(合計で月5.5万円まで)

節税効果のシミュレーション

年収600万円の会社員の場合

読者
読者

具体的にどれくらい節税できますか?

専門家
専門家

年収600万円の会社員が満額拠出した場合を試算してみましょう。

年間節税額の比較(年収600万円、所得税率20%+住民税10%):

項目 現行(月2.3万円) 改正後(月6.2万円)
年間拠出額 27.6万円 74.4万円
所得控除効果 8.28万円 22.32万円
30年間の累計 248.4万円 669.6万円

年間の節税額が約8万円から約22万円へ、2.7倍に増加します。30年間積み立てると、節税だけで約670万円のメリットになります。

運用益も非課税

iDeCoは運用益も非課税です。仮に年利5%で30年間運用した場合、元本74.4万円×30年=2,232万円に対し、運用益は約2,800万円。この運用益にかかるはずだった税金(約570万円)も節税できます。

注意点|退職所得控除の改正

10年ルールの導入

読者
読者

何か注意点はありますか?

専門家
専門家

2026年1月から、退職所得控除の「10年ルール」が導入されました。iDeCoを一時金で受け取った後、10年以内に退職金を受け取ると、退職所得控除が減る可能性があります。

退職所得控除10年ルール(2026年1月施行済み):

  • 旧ルール:iDeCo一時金受取後、5年経過すれば退職金に控除フル適用
  • 新ルール:iDeCo一時金受取後、10年経過が必要

対策:

  • 60歳でiDeCo一時金受取 → 70歳以降に退職金受取
  • または、iDeCoは年金形式で受け取る
  • 退職金が少ない場合は気にしなくてOK
影響を受ける人

退職金が多い大企業勤務者や、役員退職金がある経営者は要注意。中小企業で退職金が少ない場合は、控除枠内に収まることが多いので影響は限定的です。

新NISAとの使い分け

どちらを優先すべきか

読者
読者

新NISAとiDeCo、どっちを優先すべきですか?

専門家
専門家

一般的には「iDeCo優先」です。理由は掛金が全額所得控除になるから。ただし、60歳まで引き出せないデメリットもあるので、生活防衛資金を確保した上で判断してください。

使い分けの考え方:

観点 iDeCo 新NISA
掛金の所得控除 あり なし
運用益非課税 あり あり
引き出し 60歳まで不可 いつでも可
年間上限 最大74.4万円 360万円
向いている人 老後資金特化 柔軟に使いたい
メリット
  • 掛金が全額所得控除(NISAにはない)
  • 強制的な老後資金形成
  • 年収が高いほど節税効果大
デメリット
  • 60歳まで引き出せない
  • 転職時の手続きが面倒
  • 受取時に課税される(控除あり)

おすすめの配分

読者
読者

具体的にどう配分すればいいですか?

専門家
専門家

余裕資金が月10万円ある場合の一例です。まずiDeCoを満額(6.2万円)埋めて、残りを新NISAに回すのが節税効率は最大化できます。ただし、流動性を重視するなら新NISA多めでもOKです。

配分例(月10万円の投資余力がある場合):

パターン iDeCo 新NISA 特徴
節税重視型 6.2万円 3.8万円 節税効果を最大化
バランス型 3万円 7万円 流動性と節税のバランス
流動性重視型 1万円 9万円 いつでも使える資金を優先

まとめ

2026年12月のiDeCo改正のポイントをまとめます。

拠出限度額の引き上げ:

  • 会社員(企業年金なし):月2.3万円 → 月6.2万円(約2.7倍)
  • 年間最大74.4万円の所得控除が可能に

加入可能年齢の拡大:

  • 65歳未満 → 70歳未満

注意点:

  • 退職所得控除の10年ルール導入(2026年1月施行済み)
  • 大企業勤務者・経営者は受取戦略を要検討

節税効果が約2.7倍に拡大する大改正。2026年12月の施行に向けて、今から準備を始めましょう。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

よくある質問

Q
iDeCoの拠出限度額はいつから変わる?
A

2026年12月から施行されます。会社員(企業年金なし)の場合、月2.3万円から月6.2万円に引き上げられます。

Q
年間でいくらまで拠出できる?
A

会社員(企業年金なし)の場合、月6.2万円×12ヶ月=年間74.4万円が上限です。全額が所得控除の対象になります。

Q
加入可能年齢は何歳まで?
A

2026年12月から70歳未満まで加入可能になります。現行の65歳から5歳引き上げられます。

Q
新NISAとどっちを優先すべき?
A

一般的にはiDeCo優先がおすすめ。掛金が全額所得控除になるため、新NISAにはない節税メリットがあります。ただし60歳まで引き出せない点は考慮が必要です。