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年収別おすすめ投資額と投資先|300万・500万・700万円でどう変わる?
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年収別おすすめ投資額と投資先|300万・500万・700万円でどう変わる?

2025-12-17
2025-12-17 更新

年収300万円・500万円・700万円で投資にいくら回すべき?年収別のおすすめ投資額と投資先を具体的に解説します。

「自分の年収だと、投資にいくら回せばいいの?」

投資を始める前に多くの人が抱える疑問です。この記事では、年収300万円・500万円・700万円の3パターンで、おすすめの投資額と投資先を解説します。

投資に回す金額の基本的な考え方

収入の10〜20%が目安

一般的に、手取り収入の10〜20%を投資に回すのが適切とされています。

年収(額面) 手取り目安 投資額目安(10〜20%)
300万円 約240万円 月2〜4万円
500万円 約390万円 月3〜6万円
700万円 約530万円 月4〜9万円

投資より先にやること

投資の前に確認

投資を始める前に、生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分)を確保しましょう。これがないと、緊急時に投資を売却せざるを得なくなります。

年収300万円の投資戦略

基本データ

項目 金額
年収(額面) 300万円
手取り(年) 約240万円
手取り(月) 約20万円
投資可能額 月1〜3万円

おすすめの投資先

優先順位 制度 金額 理由
1 新NISA(つみたて投資枠) 月1〜3万円 非課税&いつでも引き出せる

具体的なファンド

ファンド 信託報酬
eMAXIS Slim 全世界株式 0.05775%
SBI・V・全世界株式 0.1338%
黒澤(投資アナリスト)
黒澤(投資アナリスト)

年収300万円でも月1万円から始められます。まずは新NISAのつみたて投資枠で積立を始めましょう。iDeCoは60歳まで引き出せないので、余裕が出てからで大丈夫です。

20年後のシミュレーション

月2万円を年5%で20年運用した場合:

項目 金額
元本 480万円
運用益 +342万円
合計 約822万円

年収500万円の投資戦略

基本データ

項目 金額
年収(額面) 500万円
手取り(年) 約390万円
手取り(月) 約32万円
投資可能額 月3〜6万円

おすすめの投資先

優先順位 制度 金額 理由
1 新NISA(つみたて投資枠) 月3〜5万円 非課税の基本枠
2 iDeCo 月1〜2.3万円 所得控除で節税

iDeCoの節税効果

年収500万円でiDeCoに月2万円(年24万円)拠出すると:

項目 金額
所得税率 約20%
住民税率 10%
年間節税額 約7.2万円
読者
読者

年間7万円以上も節税できるんですね!

黒澤
黒澤

その通りです。iDeCoは60歳まで引き出せませんが、節税効果が大きいので、新NISAと並行して活用するのがおすすめです。

20年後のシミュレーション

月5万円を年5%で20年運用した場合:

項目 金額
元本 1,200万円
運用益 +855万円
合計 約2,055万円

年収700万円の投資戦略

基本データ

項目 金額
年収(額面) 700万円
手取り(年) 約530万円
手取り(月) 約44万円
投資可能額 月7〜10万円

おすすめの投資先

優先順位 制度 金額 理由
1 新NISA(つみたて投資枠) 月10万円 年間120万円フル活用
2 iDeCo 月2.3万円 所得控除で大きな節税
3 新NISA(成長投資枠) 余裕があれば 非課税枠を最大化

iDeCoの節税効果

年収700万円でiDeCoに月2.3万円(年27.6万円)拠出すると:

項目 金額
所得税率 約23%
住民税率 10%
年間節税額 約9.1万円

新NISAフル活用の場合

月10万円(つみたて投資枠)+ 月10万円(成長投資枠)= 月20万円

項目 金額
年間投資額 240万円
5年間の投資総額 1,200万円
生涯投資枠 1,800万円(7.5年で到達)
黒澤
黒澤

年収700万円なら、新NISAの年間360万円フル活用も視野に入ります。5年で生涯投資枠1,800万円を埋めることも可能です。

年収別の投資配分まとめ

一覧表

年収 新NISA iDeCo 合計/月
300万円 月1〜2万円 - 月1〜2万円
500万円 月3〜5万円 月1〜2万円 月4〜7万円
700万円 月10万円 月2.3万円 月12万円以上

投資の優先順位

手順 年収に関わらず共通の優先順位
1
生活防衛資金を確保

まず生活費3〜6ヶ月分を現金で確保します。

2
新NISAで積立開始

つみたて投資枠で月1万円からでもOK。非課税で増やせます。

3
余裕があればiDeCo

所得控除で節税できますが、60歳まで引き出せない点に注意。

4
新NISAの成長投資枠

つみたて投資枠を使い切ったら、成長投資枠も活用。

注意点

1. 無理な投資額は禁物

投資は余裕資金で行うもの。生活を圧迫するような金額は避けましょう。

2. ライフイベントを考慮

結婚、出産、住宅購入など、大きな出費が予想される場合は、投資額を調整しましょう。

3. 昇給したら投資額を増やす

収入が増えたら、増えた分の一部を投資に回すのがおすすめです。

よくある質問

Q
Q1. 年収が低くても投資すべきですか?
A

月1,000円からでも始められます。少額でも「投資する習慣」をつけることが大切です。収入が増えたら投資額を増やせばOKです。

Q
Q2. ボーナスも投資に回すべき?
A

ボーナスの一部を投資に回すのは良い方法です。ただし、全額投資は避け、一部は使う楽しみも残しておきましょう。

Q
Q3. 共働きの場合はどう考えればいい?
A

共働きなら世帯年収で考えましょう。夫婦それぞれがNISA口座を開設すれば、年間720万円まで非課税で投資できます。

まとめ

年収別の投資額と投資先をまとめます。

  • 年収300万円:月1〜2万円、新NISAのつみたて投資枠
  • 年収500万円:月4〜7万円、新NISA+iDeCo
  • 年収700万円:月12万円以上、新NISAフル活用+iDeCo
  • 投資額の目安は手取りの10〜20%
  • 生活防衛資金を確保してから投資を始める
  • 無理のない金額で継続することが大切

まずは少額から始めて、徐々に投資額を増やしていきましょう。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。