投資を始めると、聞き慣れない用語がたくさん出てきます。「インデックス」「信託報酬」「複利」——これらの意味を正しく理解していますか?
この記事では、投資初心者が知っておくべき50の基本用語をわかりやすく解説します。ブックマークして辞書代わりに使ってください。
投資の基本用語(あ行〜か行)
アクティブファンド
ファンドマネージャーが銘柄を選んで運用する投資信託。インデックスファンドより手数料が高い傾向。
アセットアロケーション
資産配分のこと。株式・債券・現金などをどの割合で持つか決めること。詳しくはこちら
インカムゲイン
配当金や利息など、資産を保有していることで得られる収入。⇔キャピタルゲイン
インデックス
市場全体の動きを表す指数。日経平均、S&P500、TOPIXなど。
インデックスファンド
インデックス(指数)に連動するように運用される投資信託。低コストで分散投資できる。詳しくはこちら
円貨決済
外国株を日本円で購入すること。為替手数料がかかるが、事前の両替が不要。
オルカン
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称。全世界の株式に分散投資できる人気ファンド。詳しくはこちら
外貨決済
外国株を外貨(ドルなど)で購入すること。事前に両替が必要だが、為替コストを抑えられる。
株式
企業の所有権の一部。株式を買うと、その企業の株主になる。
為替リスク
為替レートの変動によって資産価値が変わるリスク。外国資産に投資する際に発生。
元本
投資した元のお金。100万円投資したら、元本は100万円。
元本割れ
投資した金額を下回ること。100万円投資して90万円になったら元本割れ。
キャピタルゲイン
資産の売却益。安く買って高く売ることで得られる利益。⇔インカムゲイン
基準価額
投資信託の1口あたりの価格。毎営業日に計算される。
投資の基本用語(さ行)
再投資
配当金や分配金を受け取らず、自動的に同じ商品に投資すること。複利効果を高められる。
指値注文
「この価格以下なら買う」「この価格以上なら売る」と価格を指定する注文方法。⇔成行注文
純資産総額
投資信託の運用資産の合計額。人気のあるファンドは純資産が大きい。
償還
投資信託の運用が終了し、資金が投資家に返還されること。
信託報酬
投資信託を保有している間にかかる運用管理費用。年率で表示され、毎日少しずつ差し引かれる。詳しくはこちら
成行注文
現在の市場価格ですぐに売買する注文方法。⇔指値注文
生活防衛資金
失業や病気に備えて、投資に回さず現金で確保しておくお金。生活費の3〜6ヶ月分が目安。詳しくはこちら
損益通算
利益と損失を相殺して税金を計算すること。特定口座内では自動で行われる。
損切り
損失が出ている状態で売却すること。損失を確定させる行為。
投資の基本用語(た行〜な行)
単元株
株式取引の最低売買単位。日本株は100株が1単元。
単元未満株
1株から買える株式取引。「ミニ株」「S株」などのサービスで取引可能。
積立投資
毎月一定額を定期的に投資する方法。ドルコスト平均法とも呼ばれる。
特定口座
証券会社が税金の計算・徴収を代行してくれる口座。「源泉徴収あり」なら確定申告不要。詳しくはこちら
ドルコスト平均法
毎月一定額を投資することで、購入価格を平準化する投資手法。高い時は少なく、安い時は多く買える。詳しくはこちら
投資信託
多くの投資家から集めたお金をまとめて運用する金融商品。少額から分散投資できる。
年率
1年あたりの割合。信託報酬0.1%(年率)は、1年間で資産の0.1%が手数料として引かれるという意味。
値動き(ボラティリティ)
価格の変動幅。値動きが大きいほどリスクが高い。
NISA(ニーサ)
少額投資非課税制度。投資の利益が非課税になる制度。詳しくはこちら
投資の基本用語(は行〜ま行)
配当金
株式を保有する株主に支払われる利益の分配。
配当利回り
株価に対する配当金の割合。配当金÷株価×100で計算。
バランスファンド
株式・債券など複数の資産に分散投資する投資信託。
非課税
税金がかからないこと。NISAでは投資の利益が非課税になる。
複利
利益が元本に組み込まれ、その利益にも利益がつく仕組み。「雪だるま式」に増える。詳しくはこちら
分配金
投資信託から投資家に支払われる収益の分配。
分散投資
複数の資産や銘柄に投資することでリスクを軽減する手法。「卵を一つのカゴに盛るな」
ベンチマーク
運用成績を比較する基準となる指数。S&P500連動ファンドなら、S&P500がベンチマーク。
ポートフォリオ
保有する金融資産の組み合わせ全体のこと。詳しくはこちら
約定
売買が成立すること。「注文が約定した」=売買が成立した。
投資の基本用語(や行〜わ行)
利回り
投資額に対する収益の割合。年利5%なら、1年で投資額の5%の収益。
リスク
投資においては「不確実性」の意味。値動きの大きさを指すことが多い。
リスク許容度
どれだけの損失に耐えられるか。年齢、収入、資産、性格などで決まる。
リターン
投資から得られる収益。
リバランス
資産配分が崩れた時に、元の配分に戻すこと。年1回程度行うのが一般的。
レバレッジ
借入金を使って投資額以上の取引をすること。「てこの原理」の意味。
ロールオーバー
NISA口座の非課税期間終了時に、新たな非課税枠に移すこと。新NISAでは不要。
制度・口座の用語
iDeCo(イデコ)
個人型確定拠出年金。掛金が全額所得控除になり、運用益も非課税。詳しくはこちら
つみたて投資枠
新NISAの投資枠の一つ。年間120万円まで、長期積立に適した投資信託に投資可能。
成長投資枠
新NISAの投資枠の一つ。年間240万円まで、個別株やETFにも投資可能。
源泉徴収
利益から自動的に税金が差し引かれる仕組み。特定口座(源泉徴収あり)で適用。
よくある質問
まずは「インデックス」「信託報酬」「複利」「分散投資」「ドルコスト平均法」の5つを押さえましょう。これだけで積立投資を始められます。
投資における「リスク」は「不確実性」や「値動きの大きさ」を指します。リスクが高い=大きく上がる可能性も下がる可能性もある、という意味です。
ほぼ同じ意味で使われます。厳密には「利回り」は年率換算した収益率、「リターン」は期間を問わない収益を指すことが多いです。
まとめ
投資の基本用語を50個解説しました。
- インデックス:市場平均の指数
- 信託報酬:投資信託の運用コスト
- 複利:利益が利益を生む仕組み
- ドルコスト平均法:毎月定額の積立投資
- 分散投資:リスクを軽減する基本手法
分からない用語が出てきたら、このページに戻って確認してください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。