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投資は何歳から始めるべき?年代別の最適な投資戦略を解説
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投資は何歳から始めるべき?年代別の最適な投資戦略を解説

2025-12-16
2025-12-16 更新

投資は何歳から始めるのがベスト?20代・30代・40代・50代・60代それぞれの投資戦略と、遅くなるほど不利になる理由を解説します。

「投資を始めたいけど、まだ早い気がする」「もう40代だから遅いのでは」——投資を始めるタイミングで悩んでいませんか?

結論から言うと、投資を始めるベストなタイミングは「今日」です。この記事では、年代別の投資戦略と、早く始めるメリットを解説します。

投資を始めるのに「早すぎる」はない

複利効果は時間の味方

投資は早く始めるほど有利です。その理由は「複利効果」にあります。

開始年齢 投資期間 月3万円積立(年利5%)
25歳 40年 約4,574万円
35歳 30年 約2,497万円
45歳 20年 約1,233万円
55歳 10年 約466万円
黒澤(投資アナリスト)
黒澤(投資アナリスト)

25歳と35歳の差は「10年」ですが、最終的な資産は約2,000万円以上の差になります。これが複利効果の力です。

若いほど失敗を取り戻せる

若いうちに投資を始めれば、仮に失敗してもリカバリーする時間があります。

投資を始めるのに「遅すぎる」もない

50代・60代でも始めるべき

「もう50代だから遅い」と思う必要はありません。

読者
読者

55歳から始めても意味がありますか?

黒澤
黒澤

もちろんあります。人生100年時代では、55歳でも30〜40年の運用期間があります。預金だけで持っているより、投資で増やす方が有利です。

年代別の投資戦略

20代:少額でOK、株式100%

ポイント 内容
投資額 月5,000円〜1万円でOK
資産配分 株式100%
おすすめ商品 全世界株式・米国株式インデックス
優先順位 まず投資習慣をつける
20代のアドバイス

収入が少なくても、月5,000円でいいから始めることが大切です。投資期間が40年あれば、リスクを取っても十分に回復できます。

30代:本格的に積立開始

ポイント 内容
投資額 月3万円〜5万円
資産配分 株式100%(リスク許容度に応じて調整)
おすすめ制度 新NISAフル活用、iDeCo開始
注意点 生活防衛資金を確保してから投資
黒澤
黒澤

30代は収入も増え、本格的に資産形成できる時期です。新NISAとiDeCoの両方を活用して、効率的に資産を増やしましょう。

40代:NISAとiDeCoをフル活用

ポイント 内容
投資額 できるだけ多く(月5万円〜10万円)
資産配分 株式80〜100%(リスク許容度に応じて)
おすすめ制度 新NISA+iDeCoをフル活用
注意点 住宅ローン・教育費とのバランス

50代:リスク調整しながら継続

ポイント 内容
投資額 退職金も視野に入れて計画
資産配分 株式60〜80%(徐々にリスクを下げる)
おすすめ制度 新NISA継続、iDeCoの受け取り方を検討
注意点 退職後の生活を意識した計画
50代からでも

50代からでも20年以上の運用期間があります。「遅い」と諦めず、今から始めることが大切です。

60代以降:取り崩しと運用の両立

ポイント 内容
投資額 退職金の一部を運用
資産配分 株式50%以下、債券・現金を増やす
戦略 運用しながら取り崩し
注意点 必要な時に使える現金を確保

年代別の具体的な金額目安

月々いくら投資すべき?

年代 月額目安 年額
20代 5,000円〜2万円 6万円〜24万円
30代 3万円〜5万円 36万円〜60万円
40代 5万円〜10万円 60万円〜120万円
50代 可能な限り多く 新NISA枠360万円を目標
黒澤
黒澤

あくまで目安です。無理のない範囲で始めて、徐々に増やすのが大切です。

「今日」始めるべき理由

理由1:明日より今日の方が1日長く運用できる

投資は1日でも早く始める方が有利です。複利効果は時間が長いほど大きくなります。

理由2:完璧なタイミングはない

「暴落を待ってから」「ボーナスが入ってから」と先延ばしにすると、いつまでも始められません。待っている間にも機会損失が発生しています。

理由3:少額でも始められる

新NISAでは月100円から積立投資ができます。「まとまったお金がない」は言い訳になりません。

始める前に確認すべきこと

投資を始める前に、以下を確認しましょう。

メリット
デメリット

よくある「始めない言い訳」

「まだ若いから」

若いほど有利です。20代で始めれば40年の複利効果を得られます。

「お金がないから」

月1,000円でも始められます。少額から始めて、徐々に増やすのが正解です。

「よく分からないから」

新NISAで全世界株式インデックスを買うだけなら、難しい知識は不要です。

「今は相場が高いから」

相場の高低は誰にも分かりません。積立投資ならタイミングを気にする必要がないです。

まとめ

投資を始める年齢についてまとめます。

  • 投資を始めるベストなタイミングは「今日」
  • 早く始めるほど複利効果が大きい
  • 20代は少額でOK、株式100%でリスクを取れる
  • 30〜40代はNISAとiDeCoをフル活用
  • 50代・60代でも始めるのに遅すぎることはない
  • 月1,000円からでも始められる

「明日やろう」は一生やらない。今日から投資を始めましょう。

よくある質問

Q
Q1. 子供のために投資を始めたいのですが、何歳から可能ですか?
A

証券口座は原則18歳以上から開設可能です。未成年の場合は「未成年口座」を親が開設できます。2024年以降のジュニアNISAは廃止されましたが、子供名義の口座で積立投資は可能です。

Q
Q2. 60代で退職金をまとめて投資していいですか?
A

退職金を一括で投資するのはリスクが高いです。複数回に分けて投資する「時間分散」をおすすめします。また、すべてを投資に回さず、生活に必要な資金は現金で確保しておきましょう。

Q
Q3. 投資を始めるのに最適な月はありますか?
A

特にありません。積立投資なら毎月買うので、いつ始めても同じです。「ボーナス月から」「年始から」と先延ばしにせず、今月から始めることをおすすめします。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。