「借金があるけど、投資も始めた方がいいのかな」——こんな悩みを持っていませんか?
結論から言うと、リボ払いやカードローンなど高金利の借金があるなら、投資より返済を優先すべきです。この記事では、その理由を解説します。
借金の金利と投資リターンを比較
高金利借金の実態
| 借金の種類 | 金利(年率) |
|---|---|
| リボ払い | 15〜18% |
| カードローン | 10〜18% |
| 消費者金融 | 15〜20% |
| 住宅ローン | 0.5〜2% |
| 奨学金(有利子) | 0.5〜3% |
投資の期待リターン
| 投資先 | 期待リターン(年率) |
|---|---|
| 全世界株式 | 5〜7% |
| 米国株式(S&P500) | 6〜8% |
| 国内債券 | 0.5〜1% |
比較すると...
リボ払いの金利は年15〜18%。一方、投資の期待リターンは年5〜7%。借金の金利が投資リターンを大きく上回っているため、借金があるうちは投資しても損します。
具体的なシミュレーション
リボ払い100万円 vs 投資100万円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| リボ払い残高 | 100万円(金利18%) |
| 投資元本 | 100万円(期待リターン5%) |
1年後...
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| リボ払いの利息 | −18万円 |
| 投資リターン | +5万円 |
| 差し引き | −13万円 |
高金利の借金があるうちに投資しても、トータルではマイナスになります。まず借金を完済することが最優先です。
借金の種類による優先順位
すべての借金を同じように考える必要はありません。
最優先で返済すべき借金
| 借金の種類 | 金利 | 対応 |
|---|---|---|
| リボ払い | 15〜18% | 最優先で完済 |
| カードローン | 10〜18% | 最優先で完済 |
| 消費者金融 | 15〜20% | 最優先で完済 |
投資と並行可能な借金
| 借金の種類 | 金利 | 対応 |
|---|---|---|
| 住宅ローン | 0.5〜2% | 投資と並行可能 |
| 奨学金(無利子) | 0% | 投資と並行可能 |
| 奨学金(有利子) | 0.5〜3% | 投資と並行可能(返済も続ける) |
| 自動車ローン | 2〜5% | ケースバイケース |
住宅ローンの金利は年0.5〜2%程度。投資の期待リターン5〜7%を下回るため、住宅ローンを繰上返済するより投資した方が有利な場合が多いです。
リボ払いを完済する方法
ステップ1:リボ払いを止める
まず、新たなリボ払いをやめることが重要です。一括払いに変更しましょう。
ステップ2:返済計画を立てる
| 残高 | 毎月の返済額 | 完済までの期間 |
|---|---|---|
| 50万円 | 5万円 | 約12ヶ月 |
| 100万円 | 5万円 | 約26ヶ月 |
| 100万円 | 10万円 | 約12ヶ月 |
ステップ3:固定費を削減して返済に回す
| 削減項目 | 節約額/月 |
|---|---|
| 格安SIMに乗り換え | 5,000円 |
| 不要なサブスク解約 | 2,000円 |
| 保険の見直し | 5,000円 |
| 合計 | 12,000円 |
ステップ4:おまとめローンを検討
複数のリボ払いがある場合、おまとめローンで金利を下げられる可能性があります。ただし、借り換え後も返済を続けることが大切です。
借金完済後の投資開始
借金を完済したら、以下の順番で投資を始めましょう。
生活費の3〜6ヶ月分を貯金で確保します。
月1万円からでもOK。まずは投資習慣をつけましょう。
余裕が出てきたら、投資額を増やしていきます。
例外:住宅ローン減税を活用中の場合
住宅ローン減税を受けている場合は、繰上返済より投資を優先した方が有利なことが多いです。
住宅ローン減税で年間数十万円の税金が還付されている場合、その分も含めると実質的な借入金利はさらに低くなります。投資に回した方がお得です。
よくある質問
奨学金の金利が低い(無利子〜3%程度)なら、投資と並行して問題ありません。ただし、返済は滞りなく続けましょう。高金利のリボ払いとは状況が異なります。
自動車ローンの金利によります。金利が3%以下なら投資と並行可能。5%を超えるなら、返済を優先した方が良いでしょう。ディーラーローンは金利が高い傾向があります。
気持ちは分かりますが、高金利の借金を抱えながら投資しても効率が悪いです。まずは完済に集中し、完済後に全力で投資しましょう。その方が長期的には有利です。
まとめ
借金と投資の優先順位についてまとめます。
- リボ払い・カードローンは投資より返済優先
- 金利18%の借金 vs 期待リターン5%の投資 = 借金返済が圧勝
- 住宅ローン・奨学金は投資と並行可能
- 借金完済後、生活防衛資金を確保してから投資開始
- 住宅ローン減税中は繰上返済より投資が有利
まずは高金利の借金を完済してから、投資を始めましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。