2025年の日本株市場では、PBR改革による割安株の見直しが進んでいます。
過去データの分析では、日経平均は70%の確率で4万1,333〜4万6,067円のレンジに収まると予想されています。
この記事では、2025年に注目すべき日本株のセクターと具体的な銘柄を紹介します。
2025年の日本株見通し
2025年の日本株はどうなりそうですか?
中小型の成長株や業績回復株が注目です。2024年は株価2倍以上になった銘柄が104銘柄ありました。2025年も同様のチャンスがあると考えています。
日経平均の予想レンジ
過去のデータ分析によると:
- 70%確率:4万1,333〜4万6,067円
- 上昇株の発掘:中小型成長株、業績回復株に注目
PBR改革の影響
日本市場にはPBR(株価純資産倍率)1倍割れの企業が多く、東証による資本効率向上の要請を受け、企業が自社株買いや配当増加を進めています。
2024年の自社株買いは約17兆円に達し、今後も株主還元の強化が期待されます。
注目のセクター
①防衛関連
政府が防衛費をGDPの2%に倍増させる方針で、2027年度までの5年間で43兆円を投入することが決まっています。
注目銘柄:
- 三菱重工業
- 川崎重工業
- IHI
- 東京計器
- 日本製鋼所
②銀行・金融
日銀の利上げにより、預貸金利ざやの拡大が見込まれます。3メガバンクは最高益更新が視野に。
注目銘柄:
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 三井住友フィナンシャルグループ
- みずほフィナンシャルグループ
- 第一生命ホールディングス
③半導体関連
2025年は需要の回復が見込まれています。
注目銘柄:
- 東京エレクトロン
- SCREENホールディングス
- SUMCO
- 野村マイクロ・サイエンス
④内需・サービス
トランプ関税の影響を受けにくく、不透明な相場環境で安心して投資しやすいセクターです。
注目銘柄:
- インバウンド関連
- エンタメ関連
- 小売り
割安注目銘柄5選
具体的にどの銘柄が割安ですか?
PBRが1倍を大きく割り込んでいる銘柄や、高配当で安定している銘柄がおすすめです。
①三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| PBR | 約0.8倍 |
| 純利益(2025年3月期) | 1兆8,629億円(前期比25%増) |
| 配当利回り | 約3.5% |
金利上昇の恩恵を直接受け、継続的な株主還元策を打ち出しています。
②日本郵政(6178)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| PER | 約11倍 |
| PBR | 約0.4倍 |
| 配当利回り | 約3.4% |
利益面と資産面の両方で割安感があり、高い配当利回りも魅力です。
③住友化学(4005)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| PBR | 約0.6倍 |
| 特徴 | 構造改革による反転期待 |
市場平均と比べても割安感が顕著で、構造改革が本格化すれば反転のインパクトも大きい「眠れる巨人」として注目されています。
④LIXIL(5938)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 配当利回り | 約4.6% |
| 特徴 | 主力事業の収益改善 |
主力事業の収益改善に加え、コスト抑制により営業利益は大幅に改善しています。
⑤日本郵船(9101)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 配当利回り | 4%超 |
| 特徴 | 大規模な自社株買い |
海運首位の日本郵船は、大規模な自社株買いを実施しており、株主還元に積極的です。
投資のポイント
①PBR1倍割れに注目
東証の資本効率向上要請により、PBR1倍割れの企業は自社株買いや増配を実施する傾向があります。
②高配当株で安定収益
配当利回り3%以上の銘柄を選び、長期保有で安定的なインカムゲインを得る戦略も有効です。
③分散投資を忘れずに
投資にはリスクが伴います。特定の銘柄に集中せず、分散投資を心がけましょう。
まとめ:割安株のチャンスを活かす
2025年の日本株注目ポイント:
- 日経平均は4万〜4.6万円レンジ予想
- PBR改革で割安株に見直し機運
- 防衛・銀行・半導体・内需が注目セクター
- PBR1倍割れ銘柄に投資チャンス
- 高配当株で安定収益を狙う
割安な日本株に投資するチャンスです。分散投資を心がけながら、長期視点で資産形成を目指しましょう。
よくある質問(記事のおさらい)
過去データの分析では、70%の確率で4万1,333〜4万6,067円のレンジに収まると予想されています。中小型成長株や業績回復株に注目です。
防衛関連(5年で43兆円投入)、銀行(金利上昇の恩恵)、半導体(需要回復)、内需・サービス(関税影響を受けにくい)が注目です。
PBR(株価純資産倍率)1倍割れの銘柄が割安の目安。東証の資本効率向上要請により、自社株買いや増配が期待できます。
三菱UFJFG(利回り約3.5%)、日本郵政(約3.4%)、LIXIL(約4.6%)、日本郵船(4%超)などが配当利回りが高く注目です。