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メガバンク3行の違いを徹底比較|三菱UFJ・三井住友・みずほの強み・業績・株主還元
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メガバンク3行の違いを徹底比較|三菱UFJ・三井住友・みずほの強み・業績・株主還元

2025-12-28
2025-12-28 更新

メガバンク3行を徹底比較。2025年4-9月期は3行とも過去最高益、純利益合計2.9兆円。強み・業績・配当・株価を解説し、投資判断のポイントを紹介。

日本の銀行業界を代表するメガバンク3行。

2025年4-9月期は3行とも過去最高益を更新し、金利上昇の恩恵を受けている。三菱UFJ・三井住友・みずほの違いと投資判断のポイントを解説する。

メガバンク3行の基本情報

項目 三菱UFJ FG 三井住友 FG みずほ FG
証券コード 8306 8316 8411
設立 2001年 2002年 2003年
売上高(2025年3月期) 約13.6兆円 約9兆円 約7兆円
時価総額 約21.6兆円 約16兆円 約10兆円
読者
読者

メガバンクって何行あるんですか?

黒澤(株式アナリスト)
黒澤(株式アナリスト)

一般的に「3メガバンク」と呼ばれ、三菱UFJ、三井住友、みずほの3行を指します。りそなを加えて「4メガ」と呼ぶこともあります。

2025年4-9月期の業績

純利益(過去最高益)

銀行 純利益 前年同期比
三菱UFJ FG 1兆2,929億円 +3%
三井住友 FG 9,335億円 +29%
みずほ FG 6,899億円 +22%
3行合計 約2.9兆円 +16%

3行とも連結純利益が過去最高を記録した。

好業績の背景

日銀が2024年3月にマイナス金利政策を解除し、「金利のある世界」が到来。

  • 預金金利より高い金利で貸し出す主力事業が復調
  • 企業の資金需要が堅調
  • 海外事業の成長

各行の強みと特徴

三菱UFJ フィナンシャル・グループ

規模で圧倒的な国内最大手

三菱UFJの強み
  • 売上高13.6兆円でメガバンク最大
  • タイ、インドネシアでの現地子会社運営
  • 海外事業比率が高い
  • 新金融ブランド「エムット」を立ち上げ
  • ウェルスナビ、カンム、マネーツリーを買収

三井住友フィナンシャルグループ

収益性(ROE)に強み

三井住友の強み
  • フィリピン、ベトナム市場で積極展開
  • デジタル総合金融「Olive」「Trunk」
  • 収益性(ROE)がメガバンクで最高水準
  • 三井住友カードとの連携

みずほフィナンシャルグループ

顧客基盤と提携戦略が特徴。

みずほの強み
  • 顧客基盤の広さと企業向け総合金融
  • 楽天グループとの提携強化
  • 2024年12月「みずほ楽天カード」提供開始
  • AI与信のUPSIDERをグループに
  • 中小企業支援を強化

株主還元

配当金

銀行 2024年3月期 2025年3月期(予想) 増配額
三菱UFJ 41円 50円 +9円
三井住友 270円 330円 +60円
みずほ 105円 115円 +10円

3行とも大幅増配を発表。

自社株買い

三菱UFJと三井住友は、それぞれ1,000億円を上限に自社株買いを実施。

読者
読者

配当と自社株買い、どちらが投資家にとって良いですか?

黒澤
黒澤

配当は直接収入になり、自社株買いはEPS(1株利益)上昇による株価上昇が期待できます。高配当狙いなら配当重視、キャピタルゲイン狙いなら自社株買い重視で選ぶ方法もあります。

今後の注目ポイント

デジタル・中小企業向けサービス

メガバンクは従来、大企業〜中堅企業が主要顧客だった。

しかし今後は、デジタルやAIを活用した中小企業向けサービスの成否が、次の成長を左右する可能性がある。

金利動向

日銀の追加利上げがあれば、銀行の収益はさらに改善する見込み。

一方、景気後退や不良債権増加のリスクにも注意が必要。

投資家への示唆

株価バリュエーション

銀行 株価(目安) PBR 配当利回り
三菱UFJ 約1,900円 約1.0倍 約2.6%
三井住友 約3,600円 約0.9倍 約3.0%
みずほ 約3,900円 約0.8倍 約2.9%

どれを選ぶべきか?

重視するポイント おすすめ
規模・安定性 三菱UFJ
収益性・ROE 三井住友
配当利回り みずほ・三井住友
デジタル戦略 三井住友

まとめ

メガバンク3行は、金利上昇の恩恵で好業績が続いている。

  • 2025年4-9月期は3行とも過去最高益
  • 三菱UFJ:規模最大、海外に強み
  • 三井住友:収益性(ROE)、デジタル戦略
  • みずほ:楽天連携、中小企業向け
  • 3行とも大幅増配を実施
  • 今後は金利動向とデジタル戦略が注目点

分散投資として3行すべてに投資する方法も選択肢の一つだ。

よくある質問(記事のおさらい)

Q
Q1. メガバンク3行の違いは何ですか?
A

三菱UFJは売上高最大で海外事業に強み、三井住友は収益性(ROE)とデジタル戦略に強み、みずほは楽天グループとの提携や中小企業向けサービスに注力しています。規模では三菱UFJ、収益性では三井住友がリードしています。

Q
Q2. メガバンク株の配当利回りは?
A

2025年3月期予想で、三菱UFJ約2.6%、三井住友約3.0%、みずほ約2.9%程度です。3行とも増配傾向にあり、高配当株として注目されています。

Q
Q3. 金利上昇は銀行株にどう影響しますか?
A

金利上昇は銀行にとってプラス要因です。預金金利より高い金利で貸し出す「利ざや」が拡大し、収益が改善します。2024年のマイナス金利解除後、メガバンクの業績は大きく改善しています。


※本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。

Tags

メガバンク 三菱UFJ 三井住友 みずほ 銀行株
黒澤 この記事の筆者

黒澤

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外資系金融でアナリスト経験後、独立。株式分析・経済解説を手がける。

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