Facebook・Instagramを運営するMeta Platforms。
2021年に社名を「メタバース」に由来する「Meta」に変更したが、現在はAI投資に軸足を移し、2025年の設備投資は9兆円規模に。その戦略転換と今後を解説する。
Metaの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Meta Platforms, Inc. |
| 設立 | 2004年 |
| 本社 | 米国カリフォルニア州メンローパーク |
| CEO | マーク・ザッカーバーグ |
| 上場市場 | NASDAQ(ティッカー:META) |
| 時価総額 | 約1.5兆ドル(約230兆円) |
なぜFacebookからMetaに社名を変えたんですか?
2021年、ザッカーバーグCEOが「メタバース」を次の成長領域と位置づけ、社名を変更しました。ただ現在は、メタバースよりもAI(超知能)開発に戦略をシフトしています。
運営サービス
Metaは世界最大級のSNSプラットフォームを複数運営している。
Family of Apps(FoA)
| サービス | 月間ユーザー数 |
|---|---|
| 30億人超 | |
| 20億人超 | |
| 20億人超 | |
| Messenger | 10億人超 |
| Threads | 成長中 |
収益のほぼ全てが広告販売から得られている。
Reality Labs(RL)
メタバース・VR/AR事業を担当。
- Meta Questシリーズ(VRヘッドセット)
- Ray-Ban Metaスマートグラス
- メタバースプラットフォーム
業績推移
| 指標 | 2024年通期 | 前年比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,645億ドル | +22% |
| 純利益 | 623億ドル | +59% |
| 広告収入 | 1,606億ドル | +22% |
| Reality Labs売上 | 21.5億ドル | +13% |
| Reality Labs損失 | ▲177億ドル | 赤字拡大 |
広告事業は好調だが、Reality Labs(メタバース)は177億ドルの赤字が続いている。
AI戦略への転換
巨額のAI投資
Metaは2025年、AIインフラに巨額投資を計画している。
- 投資額:600〜650億ドル(約9〜10兆円)
- 前年比:約6割増
- 主な用途:大型データセンター建設
AI製品
| 製品 | 内容 |
|---|---|
| Llama | オープンソースの基盤モデル |
| Meta AI | チャットAI(各アプリに統合) |
| AI Studio | クリエイター向けAIツール |
メタバースからの撤退?
一方で、メタバース事業は縮小の方向に。
- 2019年〜2025年6月で累計780億ドル(約12兆円)の赤字
- 予算30%削減を検討中(Bloomberg報道)
- ザッカーバーグCEOは「超知能」開発にシフトを表明
メタバースは失敗だったんですか?
完全な撤退ではありませんが、優先順位が下がっています。累計12兆円の赤字を出しても収益化の道筋が見えず、AIに経営資源を集中する判断のようです。
投資家が注目すべきポイント
株価バリュエーション
| 指標 | 数値(2025年12月時点) |
|---|---|
| 株価 | 約668ドル |
| PER(予想) | 約27倍 |
| アナリスト目標株価 | 約737ドル |
強み
- 広告事業の安定成長:売上高の97%を占める
- 膨大なユーザー基盤:各アプリで20億人超
- AIへの積極投資:Llamaモデルの開発
リスク
- メタバース事業の赤字:いつ黒字化するか不明
- 規制リスク:プライバシー・独禁法
- 若年層の離脱:TikTokとの競争
日本での投資方法
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 米国株直接購入 | SBI証券、楽天証券等で購入可能 |
| 投資信託 | S&P500・NASDAQ100連動型に含まれる |
| ETF | QQQ、VOO等で間接投資 |
まとめ
Metaは、SNS広告の巨人からAI企業への転換を図っている。
- Facebook・Instagram等で月間ユーザー30億人超
- 2024年売上高1,645億ドル、純利益623億ドル
- 2025年設備投資は600〜650億ドル(約9兆円)でAIに注力
- メタバース事業は累計780億ドルの赤字で縮小傾向
- 広告事業は安定成長、AI戦略が次の成長のカギ
広告事業の安定性とAI投資の成否が、今後の株価を左右するだろう。
よくある質問(記事のおさらい)
MetaはFacebook、Instagram、WhatsApp、Messengerなど世界最大級のSNSを運営する米国企業です。収益のほぼ全てを広告販売から得ており、近年はAI開発にも注力しています。
メタバース事業(Reality Labs)は2019年から2025年6月までで累計780億ドル(約12兆円)の赤字を計上しています。予算30%削減が検討されており、AI(超知能)開発にリソースをシフトする動きがあります。
はい、SBI証券や楽天証券などで米国株として購入できます。また、S&P500やNASDAQ100に連動する投資信託やETF(QQQ、VOO等)を通じた投資も可能です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。