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【2025年最新】新NISAとは?制度の仕組みから始め方まで完全解説
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【2025年最新】新NISAとは?制度の仕組みから始め方まで完全解説

2025-12-13
2025-12-29 更新

新NISAって何がお得なの?つみたて投資枠と成長投資枠の違いは?1,800万円の非課税枠をどう使えばいい?この記事を読めば、新NISAの仕組みから具体的な始め方まで、すべてわかります。

「新NISAが始まったって聞くけど、結局どういう制度なの?」

「つみたて投資枠と成長投資枠、どう使い分ければいいの?」

2024年1月にスタートした新NISA。投資で得た利益にかかる約20%の税金がゼロになるという、資産形成において非常に強力な制度です。

この記事では、新NISAの仕組みから具体的な始め方、おすすめの活用法まで、網羅的に解説します。

新NISAとは?旧制度から何が変わった?

新NISAは、国が用意した「投資の利益が非課税になる」制度です。

通常、株式や投資信託で得た利益(売却益・配当金)には約20%の税金がかかります。100万円の利益が出ても、手元に残るのは約80万円。しかし、NISA口座で投資していれば、100万円がまるまる手元に残るわけです。

新NISAの主な変更点

2024年から始まった新NISAでは、旧制度から大きく改善されました。

項目 旧NISA 新NISA
非課税期間 5年または20年 無期限
年間投資枠 40万円または120万円 360万円
生涯投資枠 最大800万円 1,800万円
枠の併用 不可(どちらか選択) 併用可能
枠の再利用 不可 売却分は翌年復活
ポイント

旧NISAで投資した分は、新NISAの1,800万円の枠には含まれません。すでに旧NISAを使っていた方も、新たに1,800万円の枠を使えます。

つみたて投資枠と成長投資枠の違い

新NISAには「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2種類があり、これらを併用できます。

2つの枠の比較

項目 つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資上限 120万円 240万円
生涯上限 1,800万円(総枠) 1,200万円
投資方法 積立のみ 一括・積立どちらも可
対象商品 金融庁が認めた投資信託のみ 株式・ETF・幅広い投資信託
読者
読者

どっちを使えばいいの?両方使わないとダメ?

青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

結論から言うと、まずはつみたて投資枠から始めるのがおすすめです。金融庁が「長期投資に適している」と認めた商品だけが対象なので、初心者でも選びやすいですよ。

使い分けのパターン

パターン1:つみたて投資枠のみ

毎月10万円(年間120万円)をコツコツ積み立てれば、15年で1,800万円の枠を使い切れます。シンプルに長期投資したい方におすすめ。

パターン2:両方を併用

つみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てながら、成長投資枠で個別株や高配当ETFに投資。より積極的に運用したい方向け。

パターン3:最速で枠を使い切る

年間360万円(毎月30万円)を投資すれば、最短5年で1,800万円の枠を使い切ることができます。まとまった資金がある方向け。

新NISAのメリット・デメリット

メリット
  • 投資で得た利益がすべて非課税
  • 非課税期間が無期限になった
  • 生涯で1,800万円まで投資可能
  • 売却しても翌年に枠が復活する
  • つみたて投資枠と成長投資枠を併用できる
デメリット
  • 元本保証はない(投資なので損する可能性あり)
  • [損益通算ができない](/news/posts/nisa-loss-what-happens/)(他の口座との相殺不可)
  • 年間投資上限は360万円まで
  • 18歳以上でないと口座開設できない
重要

NISAは「税金が優遇される」制度であり、「絶対に儲かる」制度ではありません。投資には元本割れのリスクがあることを理解した上で始めましょう。

おすすめの投資信託

新NISAで人気のある投資信託をご紹介します。

つみたて投資枠で人気の銘柄

銘柄名 投資対象 信託報酬(年率)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界株式 0.05775%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 米国株式 0.09372%
楽天・全米株式インデックス・ファンド 米国株式 0.162%
読者
読者

オルカンとS&P500、どっちがいいの?

青山
青山

どちらも優秀な選択肢です。「世界全体に分散したい」ならオルカン「米国の成長に賭けたい」ならS&P500。迷ったら、より分散が効いているオルカンを選ぶ方が多いですね。

銘柄選びのコツ
  • 信託報酬(コスト)が低いものを選ぶ
  • 純資産総額が大きい(人気がある)ものを選ぶ
  • 1〜2銘柄に絞るのがおすすめ(投資信託はすでに分散されている)

新NISAの始め方【5ステップ】

ステップ1:証券会社を選ぶ

NISA口座は1人1口座しか開設できません。ネット証券がおすすめです。

証券会社 つみたて投資枠の銘柄数 特徴
SBI証券 281本 業界最多の品揃え
楽天証券 279本 楽天ポイントが貯まる
マネックス証券 234本 クレカ積立の還元率高い

ステップ2:口座開設を申し込む

オンラインで申し込み可能です。本人確認書類(マイナンバーカードなど)を用意しましょう。

注意

口座開設には1〜2週間ほどかかります。2025年から始めたい方は、早めに手続きを済ませましょう。

ステップ3:投資商品を選ぶ

前述のおすすめ銘柄を参考に、自分に合った投資信託を選びましょう。

ステップ4:積立設定をする

毎月いくら積み立てるかを設定します。最低100円から始められる証券会社もあります。

ステップ5:あとは待つだけ

一度設定すれば、毎月自動で買い付けが行われます。長期目線でコツコツ続けることが大切です。

よくある質問

Q
新NISAはいつから始められますか?
A

2024年1月からすでに始まっています。今から口座開設すれば、2025年の非課税枠(年間360万円)を使って投資を始められます。口座開設に1〜2週間かかるため、早めの手続きがおすすめです。

Q
いくらから始められますか?
A

証券会社によって異なりますが、100円や1,000円から積立を始められます。まずは少額から始めて、慣れてきたら金額を増やすのもよいでしょう。

Q
途中で引き出しても大丈夫?
A

はい、いつでも売却・引き出し可能です。ただし、売却した分の非課税枠が復活するのは翌年以降です。また、長期投資の効果を得るためには、なるべく売却せずに保有し続けることをおすすめします。

Q
旧NISAで投資していた分はどうなる?
A

旧NISAの資産はそのまま保有できます(非課税期間終了まで)。ただし、新NISAへの移管(ロールオーバー)はできません。新NISAの1,800万円の枠は、旧NISAとは別にカウントされます。

まとめ

新NISAは、資産形成において使わない理由がないほど有利な制度です。

この記事のポイント
  • 投資の利益が非課税(通常は約20%課税)
  • 非課税期間は無期限
  • 生涯で1,800万円まで投資可能
  • まずはつみたて投資枠から始めるのがおすすめ
  • 低コストのインデックスファンドを選ぼう

投資は早く始めるほど、複利の効果で資産が増えやすくなります。まずは証券口座を開設して、少額からでも始めてみてはいかがでしょうか。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。