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日経平均5万7000円突破!高市政権で日本株はどこまで上がる?投資戦略を解説
経済・マーケット 株式投資

日経平均5万7000円突破!高市政権で日本株はどこまで上がる?投資戦略を解説

2026-02-20
2026-02-20 更新

日経平均が史上初の5万7000円を突破。高市首相のLDP圧勝で「タカイチノミクス」相場が本格化しています。なぜ日本株が世界最強なのか、セクター別の分析と今からの投資戦略をまとめました。

2026年2月、日経平均株価が史上初の5万7000円台に到達しました。高市三枝首相率いるLDP(自由民主党)が衆院選で歴史的圧勝を収め、「タカイチノミクス」と呼ばれる成長重視の経済政策への期待から、世界の投資マネーが日本市場に殺到しています。

この記事では、日本株がなぜ世界最強のパフォーマンスを記録しているのか、高市政権の経済政策の中身、注目セクター、そして今から参入する際の投資戦略まで、データを交えて解説します。

日経平均5万7000円突破の背景

高市首相のLDP圧勝がもたらしたインパクト

2026年2月8日の衆議院選挙で、高市首相率いるLDPが衆院465議席の3分の2超を獲得する歴史的勝利を達成しました。翌2月9日、東京市場は大きく反応し、日経平均は一時5万7000円を突破。終値でも5万7,650円(2月10日)を記録し、過去最高値を更新しています。

読者
読者

選挙結果だけでこんなに株価が動くんですか?

黒澤(投資アナリスト)
黒澤(投資アナリスト)

選挙結果そのものだけでなく、「安定した政権基盤で大型経済政策を実行できる」という市場の期待が一気に高まったためです。高市政権は21.3兆円規模の経済対策を掲げており、これが確実に実行されるとの見方が強まりました。

TOPIX 3825も過去最高を更新

日経平均だけでなく、TOPIX(東証株価指数)も3,825ポイントで過去最高を記録しました。日経平均が大型株中心の指標であるのに対し、TOPIXは東証プライム市場全体をカバーするため、幅広い銘柄に資金が流入していることを示しています。

2026年の日本株パフォーマンス

日経平均・TOPIXともに、2026年年初来で世界主要指数のトップパフォーマンスを記録しています。S&P500やユーロ・ストックス50を大きく上回る上昇率で、グローバル投資家から「世界最強の株式市場」と評されています。

「タカイチノミクス」の3本柱

高市政権の経済政策は、大きく3つの柱で構成されています。

柱1:生活支援(11.7兆円)

ガソリン税の暫定税率廃止やエネルギー補助金の復活など、物価高対策に11.7兆円を投入。食料品の消費税ゼロも検討されており、家計の実質購買力を底上げする政策が中心です。

柱2:戦略的投資(7.2兆円)

AI、半導体、量子技術など17の重点分野に7.2兆円を投資。特に経済産業省の半導体関連予算は前年度の約3,330億円から約1.23兆円へ4倍近くに増額されています。

柱3:防衛・外交(1.7兆円)

2026年度の防衛予算は約9兆円で、GDP比2%目標をほぼ達成する水準です。防衛産業への投資拡大が、川崎重工などの防衛関連銘柄を押し上げています。

政策分野 予算規模 主な内容
生活支援 11.7兆円 ガソリン税廃止、エネルギー補助金
戦略的投資 7.2兆円 半導体、AI、量子技術等17分野
防衛・外交 1.7兆円 防衛力強化、GDP比2%達成
合計 21.3兆円 過去最大規模の経済対策
財政への懸念も

2026年度の国債費(借金の利払い・償還費)は過去最高の31.3兆円に達し、総予算の約4分の1を占めます。積極財政は株価にプラスですが、長期的な財政持続性には注意が必要です。

セクター別分析:注目の銘柄群

半導体セクター:Kioxia +120%の衝撃

2026年に入ってからの日本株で最も目立つのが半導体セクターです。NANDフラッシュメモリ大手のKioxia(キオクシア)は年初来+120%超と、MSCIワールド指数の構成銘柄でトップの上昇率を記録。メモリ価格の回復と高市政権の半導体支援策が追い風となっています。

読者
読者

半導体はもう高すぎて、今から買うのは遅いのでは?

黒澤
黒澤

確かに短期的には過熱感があります。ただ、政府の半導体投資は数年単位の計画なので、一時的な調整があっても中長期では成長が期待できるセクターです。個別株よりも半導体関連ETFでリスク分散するのがおすすめです。

防衛セクター:川崎重工 +60%超

川崎重工業やIHIなどの防衛関連銘柄も好調です。川崎重工は年初来+60%超の上昇。高市政権が憲法改正を含む防衛力強化を進める姿勢を示しており、防衛予算の拡大が長期的な追い風になるとの見方が広がっています。

素材セクター:JXアドバンストメタルズ +60%超

半導体材料を手がけるJXアドバンストメタルズも+60%超。半導体サプライチェーンの上流に位置する素材メーカーへの関心が高まっています。

セクター 代表銘柄 年初来騰落率 上昇要因
半導体 Kioxia +120%超 メモリ価格回復、政府支援
防衛 川崎重工 +60%超 防衛予算拡大、憲法改正期待
素材 JXアドバンストメタルズ +60%超 半導体材料需要増

ゴールドマン・サックスの強気予測

TOPIX目標を4,300に引き上げ

ゴールドマン・サックスは2026年2月、日本株の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げし、TOPIXの12か月目標を従来の3,900から4,300に引き上げました。

これは現在の水準から約10%のリターンを見込んでいることを意味します。

メリット
  • 政治的安定:LDP圧勝で政策実行力が向上
  • 企業統治改革:株主還元・自社株買いの継続
  • 海外投資家の資金流入:日本市場への関心が急上昇
  • 構造的変化:賃金上昇とインフレの好循環
デメリット
  • 円高リスク:日銀の追加利上げで円高に振れる可能性
  • 財政悪化懸念:大型経済対策が長期金利を押し上げるリスク
  • 世界景気の減速:米中関係や欧州経済の不透明感
  • バリュエーションの割高化:PERが過去平均を上回る水準
黒澤
黒澤

ゴールドマンが日本株をトップピック(最有力推奨先)に位置づけている点は注目です。企業統治改革や構造的な変化に着目した中長期的な見通しで、短期的な選挙イベントだけに依存していないのがポイントです。

今から日本株に投資すべきか?

「高値掴み」のリスクをどう考えるか

日経平均5万7000円は確かに史上最高値ですが、「過去最高値=割高」とは限りません。企業業績の成長が株価上昇を支えているなら、バリュエーション(割安・割高の度合い)は必ずしも過熱していないケースもあります。

ただし、短期的な調整リスクは常に存在します。一括投資で全額を日本株に入れるのではなく、ドルコスト平均法を活用した積立投資が基本戦略となるでしょう。

NISAを活用した日本株投資法

新NISAの成長投資枠を使えば、日本株ファンドやETFの運用益が非課税になります。

投資手段 対象 信託報酬の目安 NISA区分
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) TOPIX連動 0.143% つみたて投資枠
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 日経225連動 0.143% つみたて投資枠
NEXT FUNDS TOPIX連動型ETF(1306) TOPIX連動 0.066% 成長投資枠
半導体関連ETF(例:2644) 半導体セクター 0.352% 成長投資枠
日本株だけに集中しない

日本株が好調でも、ポートフォリオ全体のバランスを崩さないことが大切です。オルカンのような全世界株式ファンドをコアに据えつつ、日本株をサテライトとして10〜20%程度組み入れるのが堅実な方法です。

日銀の利上げと為替の影響

日銀は2025年12月に政策金利を0.75%に引き上げました。次回の利上げは2026年中盤が有力視されており、円高進行は外需企業の業績にマイナスとなる可能性があります。一方で、金利上昇は銀行株や保険株にはプラス材料です。

読者
読者

日銀の利上げは日本株にとってマイナスですか?

黒澤
黒澤

一概にマイナスとはいえません。急激な利上げはリスクですが、緩やかな利上げは経済の正常化を示すシグナルです。セクターによって影響が異なるので、分散投資が重要になります。

まとめ

日経平均5万7000円突破の背景と今後の投資戦略をまとめると、以下のポイントが重要です。

  • 高市首相のLDP圧勝と21.3兆円の経済対策が、日本株の史上最高値更新を牽引
  • 半導体(Kioxia +120%)、防衛(川崎重工 +60%超)、素材セクターが特に好調
  • ゴールドマン・サックスはTOPIX目標を4,300に引き上げ、今後12か月で10%リターンを予測
  • 今から投資するなら、NISAを活用した積立投資で高値掴みリスクを分散
  • 日本株だけに集中せず、全世界株式をコアにしたバランス型のポートフォリオが堅実

よくある質問

Q
Q1. 日経平均5万7000円は割高ですか?
A

株価の水準だけでは判断できません。企業業績の成長が伴っていれば、PER(株価収益率)は必ずしも過熱していない場合もあります。ただし短期的な調整リスクは常にあるため、一括投資は避け、積立で分散させるのが基本です。

Q
Q2. 高市政権の経済対策の規模はどのくらいですか?
A

総額21.3兆円で過去最大規模です。生活支援に11.7兆円、戦略的投資(半導体・AI等)に7.2兆円、防衛・外交に1.7兆円が配分されています。

Q
Q3. ゴールドマン・サックスのTOPIX予測はどうなっていますか?
A

2026年2月にTOPIXの12か月目標を4,300に引き上げ、今後12か月で約10%のリターンを見込んでいます。日本株の投資判断も「オーバーウェイト」に格上げされました。

Q
Q4. NISAで日本株に投資するならどのファンドがおすすめですか?
A

つみたて投資枠では「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」や「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」が信託報酬0.143%と低コストです。成長投資枠ならTOPIX連動ETF(1306)も選択肢になります。

Q
Q5. 日銀の次の利上げはいつですか?
A

2026年中盤(6月前後)が有力視されています。政策金利は現在0.75%で、次回引き上げ時は1.0%になると予測されています。ただしタイミングは春闘の結果や為替動向次第で前後する可能性があります。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。