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日経平均とTOPIXの違い|どちらを選ぶべき?特徴・銘柄・パフォーマンス比較
指数解説 日本株

日経平均とTOPIXの違い|どちらを選ぶべき?特徴・銘柄・パフォーマンス比較

2025-12-28
2025-12-28 更新

日経平均とTOPIXの違いを徹底解説。算出方法・構成銘柄・パフォーマンスを比較し、日本株インデックス投資でどちらを選ぶべきか解説。

日本株に投資する際、「日経平均」と「TOPIX」のどちらを選ぶべきか迷う人は多い。

両者は算出方法・構成銘柄・特徴が大きく異なる。その違いと選び方を解説する。

基本情報の比較

項目 日経平均 TOPIX
正式名称 日経平均株価 東証株価指数
英語名 Nikkei 225 Tokyo Stock Price Index
銘柄数 225銘柄 約1,700銘柄
算出元 日本経済新聞社 東京証券取引所
算出方法 株価平均型 時価総額加重型
対象 日経が選定した代表銘柄 プライム市場のほぼ全銘柄

算出方法の違い

日経平均:株価平均型

日経平均は、225銘柄の「株価」を平均して算出する。

日経平均の特徴
  • 株価の高い銘柄(値がさ株)の影響が大きい
  • ファーストリテイリングだけで約12%を占める
  • 上位10銘柄で約41%
読者
読者

ユニクロの影響が大きいんですか?

西山(投資信託アナリスト)
西山(投資信託アナリスト)

その通りです。ファーストリテイリング(ユニクロ)は株価が高いため、日経平均の約12%を占めています。ユニクロが5%上昇すると、日経平均は約0.6%動くほどの影響力があります。

TOPIX:時価総額加重型

TOPIXは、銘柄の「時価総額」で加重して算出する。

TOPIXの特徴
  • 時価総額の大きい銘柄の影響が大きい
  • トヨタ自動車でも約3.8%程度
  • 上位10銘柄で約21%と分散
  • より市場全体の動きを反映

構成銘柄の比較

日経平均の上位銘柄

順位 銘柄 比率
1 ファーストリテイリング 約12%
2 東京エレクトロン 約8%
3 アドバンテスト 約5%
4 ソフトバンクグループ 約4%
5 KDDI 約3%

TOPIXの上位銘柄

順位 銘柄 比率
1 トヨタ自動車 約3.8%
2 三菱UFJ FG 約2.5%
3 ソニーグループ 約2%
4 日立製作所 約2%
5 キーエンス 約2%

TOPIXの方が分散が効いていることがわかる。

パフォーマンス比較

近年のリターン

近年は日経平均がTOPIXを上回る傾向がある。

これは、日経平均に大きな影響を与える値がさ株(半導体関連等)が好調だったため。

長期のリターン

長期的にも日経平均がやや優位だが、年によって逆転することもある。

注意点

過去のパフォーマンスは将来を保証しない。日経平均が上回る局面もあれば、TOPIXが上回る局面もある。

TOPIXの変化(2025年〜2028年)

TOPIXは銘柄数の絞り込みを進めている。

時期 銘柄数
旧東証1部時代 約2,200銘柄
2025年1月末 約1,700銘柄
2028年7月目標 約1,200銘柄

基準を満たさない銘柄を順次除外し、指数の質を高める方針。

どちらを選ぶべきか

タイプ おすすめ
日本の優良企業に集中投資したい 日経平均
日本市場全体に分散投資したい TOPIX
高めのリターンを狙いたい 日経平均
リスクを抑えたい TOPIX
ニュースで馴染みのある指数がいい 日経平均
GPIFと同じベンチマークがいい TOPIX
読者
読者

結局、どちらがいいんですか?

西山
西山

どちらが優れているというわけではありません。投資哲学やリスク許容度で選ぶべきです。日本のエース企業に集中したいなら日経平均、市場全体に分散したいならTOPIXです。

投資方法

投資信託

指数 投資信託例
日経平均 eMAXIS Slim国内株式(日経平均)、ニッセイ日経225
TOPIX eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、ニッセイTOPIX

ETF

指数 ETF例
日経平均 1329(iシェアーズ・コア日経225)
TOPIX 1306(NEXT FUNDS TOPIX)

まとめ

日経平均とTOPIXは、日本株を代表する2つの指数だ。

  • 日経平均:225銘柄、株価平均型、値がさ株の影響大
  • TOPIX:約1,700銘柄、時価総額加重型、市場全体を反映
  • 近年のパフォーマンスは日経平均優位
  • 分散はTOPIXの方が効いている
  • どちらを選んでも「正解」

自分の投資スタイルに合った指数を選ぼう。

よくある質問(記事のおさらい)

Q
Q1. 日経平均とTOPIX、初心者にはどちらがおすすめですか?
A

どちらでも問題ありません。ニュースで馴染みがある日経平均の方がわかりやすいかもしれませんが、分散を重視するならTOPIXがおすすめです。両方に投資する方法もあります。

Q
Q2. なぜ日経平均はファーストリテイリングの影響が大きいのですか?
A

日経平均は「株価平均型」で算出されるため、株価の高い銘柄(値がさ株)の影響が大きくなります。ファーストリテイリングは株価が高いため、1銘柄で約12%の影響力を持っています。

Q
Q3. NISAで日経平均・TOPIX連動の商品は買えますか?
A

はい、eMAXIS Slimなどの投資信託はつみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能です。ETF(1329、1306等)は成長投資枠で購入できます。


※本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。