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NISA利用率が7割に迫る|20代の投資率36%、日本人の「貯蓄から投資」は本物か
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NISA利用率が7割に迫る|20代の投資率36%、日本人の「貯蓄から投資」は本物か

2026-02-25
2026-02-25 更新

新NISA利用意向が68.3%に到達、20代の投資率は36%に急増——。「貯蓄から投資」が単なるスローガンではなくなりつつあります。若者が何に投資し、どう行動しているのか。データから見える日本の投資行動の変化を分析します。

「投資なんて一部のお金持ちがやるもの」

——そう言われていたのは、もう過去の話かもしれません。

野村證券の2025年12月調査によると、新NISAの利用意向は68.3%で前年比4.1ポイント上昇。さらに衝撃的なのは、20代の投資率が36%に達したという事実です。2016年時点ではわずか13%でした。

「貯蓄から投資」は、ようやくスローガンではなくなりつつあります。

データで見る日本人の投資行動の変化

NISA利用意向の推移

NISA利用意向 前年比
2023年12月 58.2% -
2024年12月 64.2% +6.0pt
2025年12月 68.3% +4.1pt

約7割の個人投資家が「2026年にNISAを利用する」と回答しています。

最多投資額は年間240万円

読者
読者

みんなNISAにいくら投資しているんですか?

青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

驚くことに、最も多い回答は年間240万円(つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠120万円)で、34.8%を占めています。上限をフルに使い切る人が3人に1人いるわけです。

ただし平均値と中央値には大きな差があるはずで、月数万円の積立が中心という人も多いでしょう。自分のペースで続けることが最も重要です。

20代の投資率が36%に急増

年代 2016年の投資率 2025年の投資率 増加幅
20代 13% 36% +23pt
30代 22% 41% +19pt
40代 28% 44% +16pt
50代 32% 46% +14pt

すべての年代で増加していますが、20代の伸びが最も大きいのが特徴的です。

なぜ若者の投資が増えたのか

主な要因は3つ:

  1. 新NISA制度の拡充(年間360万円、生涯1,800万円の非課税枠)
  2. スマホ証券の普及(SBI証券・楽天証券の口座開設がスマホで完結)
  3. SNS・YouTubeでの投資情報の浸透(「オルカン」「S&P500」が日常用語に)

人気投資先:オルカン vs S&P500

二強状態が続く

NISA口座での購入ランキングでは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が依然として1位・2位を独占しています。

読者
読者

結局どっちを買えばいいんですか?

青山
青山

どちらも優秀なファンドで、間違いはありません。ざっくり言えば、オルカンは「世界中に分散投資」、S&P500は「米国一点集中」。米国経済の成長力を信じるならS&P500、分散を重視するならオルカンです。

オルカン S&P500
投資対象 全世界約50カ国 米国のみ
信託報酬 0.05775% 0.09372%
米国比率 約60% 100%
過去5年リターン 年平均+15.2% 年平均+18.7%

2026年に注目されるテーマ

投資家が注目するテーマのトップ4(野村調査):

  1. 日本の政治・政策(36.1%)
  2. 為替動向(34.4%)
  3. 日銀の金融政策(32.7%)
  4. 株主還元(配当・自社株買い)(30.0%)
読者
読者

為替が気になるなら、全世界株より日本株の方がいいですか?

青山
青山

為替リスクが気になるなら日本株を増やすのは一つの選択肢です。ただし、ドルコスト平均法で毎月積立をしていれば為替変動も平均化されるので、円高・円安どちらに振れてもそこまで心配する必要はありません。

「投資ブーム」の落とし穴

ブームに乗っただけの投資家は危ない

投資人口の増加は歓迎すべきことですが、リスクもあります。

暴落時にどうするかが本当の試金石

2024年8月の「令和のブラックマンデー」では、日経平均が1日で4,451円下落しました。この時、NISAで投資を始めたばかりの若者が「もう無理」と損切りしたケースが多数報告されています。積立投資は下落時こそ安く買えるチャンス。暴落で売るのは最悪の判断です。

読者
読者

正直、次の暴落が来たら自分も売っちゃいそうで…

青山
青山

その気持ちはよくわかります。対策は2つ。①生活防衛資金を先に確保しておくこと(生活費6ヶ月分が目安)。②投資額を「最悪ゼロになっても生活に支障がない金額」に設定すること。この2つがあれば、暴落時も冷静でいられます。

SNS情報の取捨選択

SNSの投資情報は玉石混交です。「月利10%」「必ず儲かる」系の情報は100%詐欺か誇大広告。投資の期待リターンは長期の株式投資で年5〜8%程度が現実的な数字です。

まとめ

  • NISA利用意向は68.3%に到達。日本人の投資への関心は過去最高レベル
  • 20代の投資率は36%(2016年の13%から急増)。SNSと新NISAが大きな後押し
  • 人気ファンドはオルカン vs S&P500の二強。どちらも優秀
  • 暴落時に売らないことが長期投資の最大のコツ。生活防衛資金を先に確保
  • SNSの投資情報は玉石混交。「月利10%」「必ず儲かる」は全て嘘

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

よくある質問

Q
Q1. 新NISAの年間投資枠はいくら?
A

つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円 = 年間最大360万円です。生涯の非課税投資枠は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)です。

Q
Q2. 投資を始めるのに最低いくら必要?
A

SBI証券や楽天証券では100円から投資信託を購入できます。まずは月1,000〜5,000円の積立から始めて、慣れてきたら金額を増やすのがおすすめです。

Q
Q3. オルカンとS&P500、どちらが良い?
A

どちらも優秀です。オルカンは全世界50カ国に分散投資(信託報酬0.05775%)、S&P500は米国集中(過去5年リターン年平均+18.7%)。米国の成長力を信じるならS&P500、分散重視ならオルカンです。

Q
Q4. 暴落が来たらどうすべき?
A

積立投資は継続してください。暴落時は安く買えるチャンスであり、売るのは最悪の判断です。対策として、生活防衛資金(生活費6ヶ月分)を先に確保し、投資額を無理のない範囲に設定しておきましょう。