「ジュニアNISAが終わって困っていた」
——そんな子育て世帯に朗報です。
2026年度税制改正で、18歳未満も新NISAの「つみたて投資枠」が利用可能になることが決まりました。いわゆる「こどもNISA」の解禁です。
この記事では、2026年NISA改正の全容を解説します。
こどもNISA(18歳未満解禁)
制度の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0歳〜17歳 |
| 利用可能枠 | つみたて投資枠のみ |
| 年間投資上限 | 60万円 |
| 非課税保有限度額 | 600万円 |
| 引き出し制限 | 12歳まで |
旧ジュニアNISAと何が違うんですか?
大きな違いは引き出し制限が18歳から12歳に緩和された点です。旧制度では18歳まで引き出せませんでしたが、新制度では中学入学後すぐに使えます。
旧ジュニアNISAとの比較
| 項目 | こどもNISA(新) | ジュニアNISA(旧) |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 60万円 | 80万円 |
| 非課税期間 | 無期限 | 5年(ロールオーバー可) |
| 引き出し制限 | 12歳まで | 18歳まで |
| 投資可能商品 | つみたて枠対象投信 | 株式・投信など幅広く |
12歳までの制限は「中学入学時に教育資金として使える」ことを想定しています。私立中学の入学金や塾代など、教育費がかかり始める時期に合わせた設計です。
活用シミュレーション
0歳から毎月5万円積立した場合:
| 経過年数 | 投資元本 | 評価額(年利5%想定) |
|---|---|---|
| 5年 | 300万円 | 約340万円 |
| 10年 | 600万円 | 約775万円 |
| 12年 | 600万円(上限) | 約855万円 |
12年で250万円以上も増えるんですね!
これが複利の力です。子どもの投資は運用期間が長いため、複利効果が最大限に発揮されます。大学入学時(18歳)まで持ち続ければ、さらに大きく育つ可能性があります。
対象商品の拡充
債券中心の投資信託を追加検討
現在のつみたて投資枠は「株式が50%超含まれること」が条件ですが、この条件が緩和される見通しです。
変更点:
- 現行:株式50%超が必須
- 改正後:株式が含まれていれば債券比率50%超もOK
なぜ債券中心の投信が追加されるんですか?
高齢者や保守的な投資家のニーズに応えるためです。「NISAを始めたいけど株式100%は怖い」という人に、より低リスクな選択肢を提供する狙いがあります。
追加が予想される商品タイプ
例:
- バランスファンド(債券比率60%など)
- ターゲットイヤーファンド(退職年に合わせてリスク低減)
- 安定成長型ファンド
非課税枠の復活ルール変更
売却後の枠復活が「当年中」に
現行制度では、NISA口座で売却した場合、その非課税枠が復活するのは「翌年」でした。これが「当年中」に変更されます。
具体例:
- 4月に100万円分を売却
- 現行:翌年1月に100万円分の枠が復活
- 改正後:同じ年内に100万円分の枠が復活
これってそんなに大きな変更ですか?
年間360万円の投資枠をフル活用している人には大きいです。例えば年初に360万円投資し、途中で売却しても、同じ年に再投資できるようになります。
年間360万円の上限は不変
注意点として、年間の投資上限(360万円)自体は変わりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| つみたて投資枠 | 年間120万円 |
| 成長投資枠 | 年間240万円 |
| 合計 | 年間360万円(不変) |
| 非課税保有限度額 | 1,800万円(不変) |
施行時期と注意点
施行予定
2026年度税制改正の内容は、2026年10月以降に施行される見通しです(一部は2027年1月から)。
注意点
1. 詳細はまだ未確定
現時点(2026年1月)では大枠が決まった段階で、細かいルールは今後決定されます。
2. 口座開設の準備
こどもNISAを利用するには、子ども名義の証券口座が必要です。施行前に口座開設しておくとスムーズです。
3. 既存のジュニアNISA口座
旧ジュニアNISA口座で保有している資産は、そのまま非課税で継続保有できます。新制度への移管は不要です。
子ども名義の証券口座開設には、マイナンバーカードや住民票などが必要です。証券会社によって手続きが異なるため、早めに確認しておきましょう。
家族での資産形成戦略
親子でNISA活用
| 家族構成 | 年間投資可能額 | 5年間の投資元本 |
|---|---|---|
| 親1人 | 360万円 | 1,800万円 |
| 親2人 | 720万円 | 3,600万円 |
| 親2人+子1人 | 780万円 | 3,900万円 |
| 親2人+子2人 | 840万円 | 4,200万円 |
家族全員でNISAを使うと、すごい金額になりますね!
その通りです。家族4人なら年間840万円を非課税で投資できます。教育資金、老後資金、それぞれの目的に合わせて活用できますね。
贈与税に注意
子どもの口座に親がお金を入れる場合、贈与税のルールに注意が必要です。
ポイント:
- 年間110万円までは非課税(基礎控除)
- 60万円の投資枠なら問題なし
- 他の贈与と合わせて110万円を超えないように
まとめ
2026年NISA改正のポイントをまとめます。
こどもNISA(つみたて枠):
- 18歳未満に解禁
- 年間60万円、総額600万円
- 引き出し制限は12歳まで
対象商品の拡充:
- 債券中心の投資信託が追加検討
- 株式50%超の条件が緩和
非課税枠の復活:
- 売却後の枠復活が「翌年」から「当年中」に
施行時期:
- 2026年10月以降(予定)
子育て世帯にとっては、教育資金準備の強力な味方になる改正です。施行前に口座開設の準備を進めておきましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
※制度の詳細は今後変更される可能性があります。最新情報は金融庁の公式発表をご確認ください。
よくある質問
2026年10月以降に施行予定です。具体的な開始日は今後発表されます。施行前に子ども名義の証券口座を開設しておくとスムーズです。
そのまま非課税で継続保有できます。新制度への移管は不要です。18歳になるまで非課税で運用可能です。
つみたて投資枠で年間60万円、総額600万円までです。成長投資枠は18歳以上になるまで利用できません。
年間110万円の基礎控除内であれば贈与税はかかりません。こどもNISAの年間60万円だけなら問題ありませんが、他の贈与と合わせて110万円を超えないように注意しましょう。