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S&P500指数とは|構成銘柄・過去リターン・投資方法をわかりやすく解説
指数解説 米国株

S&P500指数とは|構成銘柄・過去リターン・投資方法をわかりやすく解説

2025-12-28
2025-12-28 更新

S&P500指数を徹底解説。構成銘柄の選定基準、過去10年の平均リターン13.3%、2024年は23%上昇。VOOやeMAXIS Slimでの投資方法も紹介。

米国株投資の「王道」として知られるS&P500指数。

過去10年の年平均リターンは13.3%、2024年は約23%上昇と、長期投資家に高いリターンを提供してきた。構成銘柄から投資方法まで解説する。

S&P500とは

S&P500は、米国の代表的な株価指数の1つで、米国の大手企業約500社の時価総額をもとに算出される。

項目 内容
正式名称 Standard & Poor's 500
算出開始 1957年
算出元 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス
構成銘柄数 約500社
カバー率 米国株式市場の時価総額の約80%
読者
読者

NYダウとS&P500の違いは何ですか?

西山(投資信託アナリスト)
西山(投資信託アナリスト)

NYダウは30銘柄、S&P500は500銘柄で構成されています。S&P500の方がより広く米国市場をカバーしており、機関投資家はS&P500をベンチマークに使うことが多いです。

構成銘柄の選定基準

S&P500に採用されるには、厳格な基準を満たす必要がある。

採用基準(2025年7月以降)

選定基準
  • 時価総額:227億ドル以上
  • 浮動株比率:50%以上(41億ドル以上)
  • 直近4四半期連続で黒字
  • 米国に本社があること
  • NYSEまたはNASDAQに上場

銘柄入れ替え

四半期ごと(3月・6月・9月・12月)に見直しが行われる。

構成銘柄

上位10銘柄(2025年9月時点)

順位 銘柄 比率
1 NVIDIA 7.2%
2 Microsoft 6.3%
3 Apple 5.9%
4 Alphabet(Google) 5.0%
5 Amazon 4.1%
6 Meta 3.2%
7 Broadcom 2.8%
8 Tesla 2.3%
9 Berkshire Hathaway 1.8%
10 JPMorgan Chase 1.4%

上位10社で全体の約38%、上位50社で約60%を占める。

2025年6月の銘柄入れ替え

「S&P500トップ10指数」では、テスラが新規採用、イーライリリーが除外された。

パフォーマンス

過去のリターン

期間 年平均リターン(配当込み)
過去10年(〜2024年末) 13.3%
過去30年 約10%
1957年以降 10%超
2024年単年 約23%

2025年12月24日には終値6,932ポイントの史上最高値を記録した。

長期投資のリターン

過去のデータでは、S&P500に20年以上投資した場合、マイナスリターンになったことはほとんどない。

投資方法

ETF

ティッカー 名称 経費率
VOO Vanguard S&P 500 ETF 0.03%
IVV iShares Core S&P 500 ETF 0.03%
SPY SPDR S&P 500 ETF Trust 0.09%

投資信託

商品名 信託報酬
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.09372%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0938%
楽天・S&P500インデックス・ファンド 0.077%
読者
読者

ETFと投資信託、どちらを選べばいいですか?

西山
西山

少額からコツコツ積立したいなら投資信託が便利です。100円から積立でき、分配金も自動で再投資されます。一方、ETFはリアルタイムで売買でき、コストがやや低い傾向があります。

注意点

為替リスク

S&P500は米ドル建ての指数なので、円安になれば円換算のリターンは増加、円高になれば減少する。

集中リスク

上位10銘柄で38%を占めるため、テック株への集中度が高い。

注意点
  • 上位銘柄(NVIDIA、Microsoft等)の株価変動の影響が大きい
  • テック株が下落すると指数全体も大きく下落する可能性
  • 分散を重視するなら全世界株式(VT等)も検討

まとめ

S&P500は、米国株投資の「基本中の基本」となる指数だ。

  • 米国大型500社、時価総額の約80%をカバー
  • 過去10年の年平均リターンは13.3%
  • 上位10銘柄で38%を占める(NVIDIA、Microsoft等)
  • VOO、IVV等のETFで0.03%の低コスト投資が可能
  • eMAXIS Slim等の投資信託で100円から積立可能

長期投資の核として、多くの投資家に選ばれている指数だ。

よくある質問(記事のおさらい)

Q
Q1. S&P500に投資すれば必ず儲かりますか?
A

過去の実績は良好ですが、将来のリターンを保証するものではありません。短期的には大きく下落することもあります。ただし、過去のデータでは20年以上の長期投資でマイナスになったケースはほとんどありません。

Q
Q2. S&P500とNASDAQ100の違いは?
A

S&P500は500銘柄でセクター分散が広く、NASDAQ100は100銘柄でテクノロジーセクターに約50%集中しています。NASDAQ100の方がハイリスク・ハイリターンの傾向があります。

Q
Q3. NISAでS&P500に投資できますか?
A

はい、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はつみたて投資枠・成長投資枠の両方で購入可能です。VOO等の海外ETFは成長投資枠で購入できます。


※本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。