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米国株の買い方入門|日本の証券会社で簡単に始める方法
株式投資 初心者向け

米国株の買い方入門|日本の証券会社で簡単に始める方法

2025-12-16
2025-12-16 更新

米国株の買い方を初心者向けに解説。証券会社の選び方、注文方法、円貨決済と外貨決済の違い、注意点まで網羅的に紹介します。

Apple、Amazon、Google(Alphabet)、Microsoft——世界的な企業の株を買いたいと思ったことはありませんか?

実は、日本の証券口座から簡単に米国株を買えるようになっています。この記事では、米国株の買い方を初心者向けに解説します。

米国株を買う方法

日本の証券会社で買える

米国の証券会社に口座を開く必要はありません。SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、日本のネット証券で米国株を購入できます。

証券会社 取扱銘柄数 手数料 特徴
SBI証券 約6,000銘柄 約定代金の0.495% 手数料最安水準
楽天証券 約5,000銘柄 約定代金の0.495% 楽天ポイント使える
マネックス証券 約5,000銘柄 約定代金の0.495% 銘柄分析ツール充実

必要な手続き

手順 米国株を買うまでの流れ
1
証券口座を開設

SBI証券、楽天証券などでまず証券口座を開設します(すでに持っていればスキップ)。

2
外国株式取引の申込

証券口座にログインし、「外国株式取引」の申込を行います。オンラインで完結し、無料です。

3
資金を入金

証券口座に日本円を入金します。

4
銘柄を選んで注文

買いたい銘柄を検索し、株数と注文方法を選んで注文します。

注文方法

成行注文と指値注文

注文方法 内容 おすすめの場面
成行注文 現在の市場価格で即座に約定 すぐに買いたい時
指値注文 指定した価格になったら約定 価格にこだわりたい時

取引時間

米国株式市場の取引時間は、日本時間の夜〜早朝です。

期間 米国東部時間 日本時間
通常 9:30〜16:00 23:30〜翌6:00
サマータイム(3〜11月) 9:30〜16:00 22:30〜翌5:00
青山(独立系FP)
青山(独立系FP)

日本時間の深夜に市場が開いています。リアルタイムで取引するのが難しければ、指値注文を使えば、指定した価格で自動的に約定します。

円貨決済と外貨決済

米国株はドル建てで取引されますが、日本円で買うこともできます。

円貨決済

メリット デメリット
事前の両替が不要 為替手数料が高め(25銭程度)
手軽に取引できる ドルで配当をもらえない

外貨決済

メリット デメリット
為替手数料を抑えられる 事前にドルに両替が必要
ドルで配当を受け取れる ひと手間かかる
おすすめ

取引金額が大きくなるなら外貨決済がお得です。SBI証券なら住信SBIネット銀行で両替すると為替コストを抑えられます。少額取引なら円貨決済でもOKです。

新NISAで米国株を買う

新NISA成長投資枠で米国個別株を購入できます。

項目 内容
対象 米国個別株、米国ETF
年間投資枠 240万円
非課税 売却益・配当金が非課税
配当金の注意

米国株の配当金は、米国で10%源泉徴収されます。NISAで非課税でも、この10%は戻ってきません。

人気の米国株・ETF

個別株

銘柄 ティッカー 特徴
Apple AAPL iPhone、Mac、サービス
Amazon AMZN EC、AWS(クラウド)
Microsoft MSFT Windows、Azure、Office
Alphabet(Google) GOOGL 検索、YouTube、広告
NVIDIA NVDA GPU、AI半導体

ETF

ETF ティッカー 特徴
VOO VOO S&P500に連動、低コスト
VTI VTI 米国株式全体に投資
VT VT 全世界株式に投資
QQQ QQQ NASDAQ-100に連動
青山
青山

米国ETFは経費率(信託報酬)が非常に低いのが魅力です。VOOやVTIは年0.03%程度。日本の投資信託よりも低コストです。

米国株投資の注意点

1. 為替リスク

米国株はドル建てなので、円高になると資産価値が下がります

2. 確定申告

特定口座(源泉徴収あり)なら確定申告不要ですが、外国税額控除を受けるには確定申告が必要です。

3. 配当課税

米国で10%、日本で約20%の課税。合計約28%が税金として引かれます(確定申告で一部還付可能)。

4. 情報収集

決算発表やニュースは英語が中心。英語の情報に触れる機会が必要になります。

初心者は投資信託から

米国個別株は情報収集や銘柄選定が難しいため、初心者には米国株の投資信託がおすすめです。

ファンド 信託報酬 投資対象
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372% S&P500
SBI・V・S&P500 0.0938% S&P500
青山
青山

投資信託なら、円で購入でき、配当も自動再投資されます。確定申告も不要。まずは投資信託から始めて、慣れてきたら個別株に挑戦するのがおすすめです。

よくある質問

Q
Q1. 米国株は何株から買えますか?
A

1株から買えます。日本株は100株単位ですが、米国株は1株から購入可能。数千円〜数万円から始められます。

Q
Q2. 米国株の配当金はいつもらえますか?
A

銘柄によって異なりますが、多くの企業は四半期ごと(年4回)に配当を支払います。日本株(年2回が多い)より頻度が高いです。

Q
Q3. 米国市場が休みの日はありますか?
A

米国の祝日(独立記念日、サンクスギビングなど)は市場が休みです。また、土日も休場です。日本の祝日は関係なく、米国市場が開いていれば取引できます。

まとめ

米国株の買い方についてまとめます。

  • 米国株は日本の証券会社で簡単に買える
  • SBI証券、楽天証券などで外国株取引の申込をする
  • 円貨決済なら両替不要で手軽
  • 外貨決済はコストを抑えられる
  • 新NISAの成長投資枠で購入可能
  • 初心者は投資信託から始めるのがおすすめ

世界的な企業に投資して、グローバルな資産形成を始めましょう。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。