Apple、Amazon、Google(Alphabet)、Microsoft——世界的な企業の株を買いたいと思ったことはありませんか?
実は、日本の証券口座から簡単に米国株を買えるようになっています。この記事では、米国株の買い方を初心者向けに解説します。
米国株を買う方法
日本の証券会社で買える
米国の証券会社に口座を開く必要はありません。SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、日本のネット証券で米国株を購入できます。
| 証券会社 | 取扱銘柄数 | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 約6,000銘柄 | 約定代金の0.495% | 手数料最安水準 |
| 楽天証券 | 約5,000銘柄 | 約定代金の0.495% | 楽天ポイント使える |
| マネックス証券 | 約5,000銘柄 | 約定代金の0.495% | 銘柄分析ツール充実 |
必要な手続き
SBI証券、楽天証券などでまず証券口座を開設します(すでに持っていればスキップ)。
証券口座にログインし、「外国株式取引」の申込を行います。オンラインで完結し、無料です。
証券口座に日本円を入金します。
買いたい銘柄を検索し、株数と注文方法を選んで注文します。
注文方法
成行注文と指値注文
| 注文方法 | 内容 | おすすめの場面 |
|---|---|---|
| 成行注文 | 現在の市場価格で即座に約定 | すぐに買いたい時 |
| 指値注文 | 指定した価格になったら約定 | 価格にこだわりたい時 |
取引時間
米国株式市場の取引時間は、日本時間の夜〜早朝です。
| 期間 | 米国東部時間 | 日本時間 |
|---|---|---|
| 通常 | 9:30〜16:00 | 23:30〜翌6:00 |
| サマータイム(3〜11月) | 9:30〜16:00 | 22:30〜翌5:00 |
日本時間の深夜に市場が開いています。リアルタイムで取引するのが難しければ、指値注文を使えば、指定した価格で自動的に約定します。
円貨決済と外貨決済
米国株はドル建てで取引されますが、日本円で買うこともできます。
円貨決済
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 事前の両替が不要 | 為替手数料が高め(25銭程度) |
| 手軽に取引できる | ドルで配当をもらえない |
外貨決済
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 為替手数料を抑えられる | 事前にドルに両替が必要 |
| ドルで配当を受け取れる | ひと手間かかる |
取引金額が大きくなるなら外貨決済がお得です。SBI証券なら住信SBIネット銀行で両替すると為替コストを抑えられます。少額取引なら円貨決済でもOKです。
新NISAで米国株を買う
新NISAの成長投資枠で米国個別株を購入できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 米国個別株、米国ETF |
| 年間投資枠 | 240万円 |
| 非課税 | 売却益・配当金が非課税 |
米国株の配当金は、米国で10%源泉徴収されます。NISAで非課税でも、この10%は戻ってきません。
人気の米国株・ETF
個別株
| 銘柄 | ティッカー | 特徴 |
|---|---|---|
| Apple | AAPL | iPhone、Mac、サービス |
| Amazon | AMZN | EC、AWS(クラウド) |
| Microsoft | MSFT | Windows、Azure、Office |
| Alphabet(Google) | GOOGL | 検索、YouTube、広告 |
| NVIDIA | NVDA | GPU、AI半導体 |
ETF
| ETF | ティッカー | 特徴 |
|---|---|---|
| VOO | VOO | S&P500に連動、低コスト |
| VTI | VTI | 米国株式全体に投資 |
| VT | VT | 全世界株式に投資 |
| QQQ | QQQ | NASDAQ-100に連動 |
米国ETFは経費率(信託報酬)が非常に低いのが魅力です。VOOやVTIは年0.03%程度。日本の投資信託よりも低コストです。
米国株投資の注意点
1. 為替リスク
米国株はドル建てなので、円高になると資産価値が下がります。
2. 確定申告
特定口座(源泉徴収あり)なら確定申告不要ですが、外国税額控除を受けるには確定申告が必要です。
3. 配当課税
米国で10%、日本で約20%の課税。合計約28%が税金として引かれます(確定申告で一部還付可能)。
4. 情報収集
決算発表やニュースは英語が中心。英語の情報に触れる機会が必要になります。
初心者は投資信託から
米国個別株は情報収集や銘柄選定が難しいため、初心者には米国株の投資信託がおすすめです。
| ファンド | 信託報酬 | 投資対象 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | S&P500 |
| SBI・V・S&P500 | 0.0938% | S&P500 |
投資信託なら、円で購入でき、配当も自動再投資されます。確定申告も不要。まずは投資信託から始めて、慣れてきたら個別株に挑戦するのがおすすめです。
よくある質問
1株から買えます。日本株は100株単位ですが、米国株は1株から購入可能。数千円〜数万円から始められます。
銘柄によって異なりますが、多くの企業は四半期ごと(年4回)に配当を支払います。日本株(年2回が多い)より頻度が高いです。
米国の祝日(独立記念日、サンクスギビングなど)は市場が休みです。また、土日も休場です。日本の祝日は関係なく、米国市場が開いていれば取引できます。
まとめ
米国株の買い方についてまとめます。
- 米国株は日本の証券会社で簡単に買える
- SBI証券、楽天証券などで外国株取引の申込をする
- 円貨決済なら両替不要で手軽
- 外貨決済はコストを抑えられる
- 新NISAの成長投資枠で購入可能
- 初心者は投資信託から始めるのがおすすめ
世界的な企業に投資して、グローバルな資産形成を始めましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。