「また円安が進んでる…」
——2026年1月、ドル円は157円前後で推移しています。
米国株投資家にとっては「円換算で利益が出ている」状態ですが、この先どうなるのか不安を感じている方も多いでしょう。主要機関の予測と、投資家の対応策を解説します。
現在の為替状況
ドル円157円の背景
| 時期 | ドル円レート |
|---|---|
| 2024年1月 | 約145円 |
| 2024年7月 | 約160円(円安ピーク) |
| 2025年1月 | 約155円 |
| 2026年1月 | 約157円 |
なぜこんなに円安が続いているんですか?
最大の要因は日米の金利差です。日銀が0.75%に利上げしても、米国は3.5〜3.75%。この差があると、お金は金利の高いドルに流れやすいんです。
円安が続く要因
円安要因:
- 日米金利差(米国3.5% vs 日本0.75%)
- 日本の貿易赤字の継続
- 海外投資へのマネー流出
- トランプ政権の政策不透明感
トランプ大統領が推進する関税政策や減税政策は、インフレ圧力を高める可能性があります。これにより米国の利下げが遅れると、ドル高・円安が継続しやすくなります。
2026年の為替見通し
主要機関の予測
各金融機関の2026年末ドル円予測をまとめました。
| 機関 | 2026年末予測 |
|---|---|
| 三井住友DSアセット | 150円 |
| 野村證券 | 140円台(後半) |
| 大和アセット | 146円 |
| みずほ証券 | 150円台 |
| マネックス | 130〜165円(幅広い) |
多くの機関が円高方向を予測しているんですね。
そうですね。2026年後半には円高に転じるという見方が多いです。日銀が追加利上げを続ける一方、米国は利下げに転じる可能性があるため、金利差が縮小するという読みです。
上半期と下半期の違い
上半期(1〜6月):
- 円安継続の可能性が高い
- FRBの利下げ開始は6月以降の見込み
- 日銀は慎重姿勢を維持
下半期(7〜12月):
- 円高への転換点
- 日銀追加利上げの可能性
- FRB利下げ本格化
「上半期は円安継続、下半期は140円台への円高」という二段階シナリオを予測。日銀の追加利上げとFRBの利下げが重なるタイミングが転換点になるとしています。
投資家の対応策
米国株投資家の判断
米国株を持っていますが、円高になると損しますよね?
ドル建ての資産価値は変わりませんが、円換算では目減りする可能性はあります。ただし、長期投資であれば株式のリターンが為替変動を上回ることが多いので、過度に心配する必要はありません。
- ドル資産を追加購入しやすくなる
- 海外旅行が安くなる
- 輸入品が安くなる
- 保有ドル資産の円換算価値が下がる
- 輸出企業の業績悪化
- 日本株(輸出関連)の下落圧力
為替ヘッジの判断
為替ヘッジ付きのファンドに切り替えるべきですか?
一般的には長期投資では為替ヘッジなしが有利とされています。ヘッジにはコストがかかる上、長期では為替変動は株式リターンに埋もれることが多いです。ただし、5年以内に使う予定の資金なら、ヘッジ付きも検討の余地があります。
実践的な対応策
推奨される対応:
- 為替変動に一喜一憂しない
- ドルコスト平均法で積立を継続
- 円高時に追加投資できる余力を持つ
- 資産全体の通貨分散を意識
毎月一定額を積み立てていれば、円高の時は「安くドル資産を買える」ことになります。為替変動を味方につける方法として、積立投資は有効です。
まとめ
2026年の為替見通しと対応策をまとめます。
現状:
- ドル円157円前後で推移
- 日米金利差が円安の主因
- トランプ政策で不透明感
見通し:
- 上半期:円安継続の可能性
- 下半期:円高転換の予測が多い
- 年末予測:140〜150円台が主流
対応策:
- 長期投資なら過度に気にしない
- 積立投資を継続
- 円高時の追加投資を視野に
為替は予測が難しいのが現実です。「当たるかどうかわからない」ことに振り回されるより、長期・分散・積立の原則を守ることをおすすめします。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
よくある質問
主要機関の予測は140〜150円台が多いです。野村證券は140円台、三井住友DSアセットは150円を予測しています。
円換算では目減りしますが、長期投資では株式リターンが為替変動を上回ることが多いです。積立投資を継続することをおすすめします。
長期投資では為替ヘッジなしが有利とされています。ヘッジにはコストがかかるためです。5年以内に使う資金なら検討の余地があります。
主因は日米金利差です。米国3.5〜3.75%に対し日本は0.75%と、大きな差があります。金利の高いドルにお金が流れやすい状況が続いています。