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バンコク・シーロム/サトーン不動産投資|金融街の賃貸需要と利回り
東南アジア 市場分析

バンコク・シーロム/サトーン不動産投資|金融街の賃貸需要と利回り

2025-12-18
2026-01-01 更新

バンコクの金融街シーロム・サトーンエリアの不動産投資を解説。欧米人駐在員の需要、価格相場、利回り、再開発の動向を2025年最新データで紹介。

「日本人はスクンビット、じゃあ欧米人はどこに住んでるの?」

バンコク不動産投資を検討する日本人から、よく聞かれる質問です。

答えはシーロム・サトーン。バンコク最大のビジネス街で、金融機関の本店、大使館、高級ホテルが集まるエリアです。スクンビットが日本人街なら、シーロム・サトーンは欧米人・タイ人富裕層に人気のエリア。稼働率94%以上、利回り4〜5%で安定しており、再開発も進行中です。

この記事では、シーロム・サトーンエリアの不動産投資を解説します。

シーロム・サトーンエリアとは

シーロム通り(Silom Road)とサトーン通り(Sathorn Road)は、バンコク最大のビジネス街として知られます。

タイ中央銀行、大手銀行本店が集積する金融機関の中心地です。各国大使館(フランス、ドイツ等)が点在し、マンダリンオリエンタル、バンヤンツリー等の高級ホテルも立地。BTS(シーロム線)、MRT(シーロム駅)で都心へアクセスできます。

スクンビットとの違いは明確です。シーロム・サトーンは欧米人、タイ人富裕層が主な入居者で、ビジネス街・高級感の雰囲気があります。日本語サービスは少なく、賃料水準はやや高め。大規模開発が進行中で将来性があります。一方、スクンビットは日本人、韓国人が多く、生活感と日本人コミュニティがあります。日本語サービスが充実し、エリアにより賃料は幅広い。成熟したエリアです。

読者
読者

シーロム・サトーンは日本人にはなじみが薄いエリアですか?

田中(海外不動産アドバイザー)
田中(海外不動産アドバイザー)

スクンビットほど日本人は多くありませんが、ビジネス街として日系企業のオフィスも多く、日本人駐在員も住んでいます。ただし、日系スーパーや日本語対応はスクンビットに集中しているため、日本人向け賃貸を狙うならスクンビットの方が需要は安定しています。

価格相場(2025年)

エリア 平米単価 利回り
サトーン中心部 18〜22万THB 4〜5%
シーロム 15〜20万THB 4〜5%
ルンピニ周辺 13〜18万THB 4.5〜5.5%

シーロム・サトーンの平米単価は130,000〜220,000 THBが中心です。

サトーン中心部は平米単価180,000〜220,000 THBで、1ベッドルームの目安価格は700万〜1,000万円。シーロムは150,000〜200,000 THBで、600万〜900万円。ルンピニ周辺は130,000〜180,000 THBで、500万〜800万円です(1THB = 約4.3円で計算)。

価格帯はスクンビットのプライムエリア(プロンポン等)と同等か、やや高めです。ただし、再開発が進んでおり、今後の価格上昇が期待されるエリアでもあります。

賃料相場は平均505 THB/㎡(コンドミニアム、2025年時点)です。セントラル・ルンピニ/サイアムは635 THBで最高値。スクンビットは594 THBで日本人需要。シーロム・サトーンは505 THBで欧米人需要があります。

利回りの実態

シーロム・サトーンの利回りは4〜5%で安定しています。

表面利回りは4〜5%。空室期間は1〜2ヶ月(高所得者需要で回転良好)。賃料の安定性はビジネス需要で景気変動に比較的強いのが特徴です。

エリア別に比較すると、シーロム・サトーンは4〜5%で安定、欧米人需要。スクンビットCBDは3.5〜4.5%で日本人需要。オンヌット以東は5〜6.5%で価格安・利回り高めです。

CBREのレポートによると、シーロム・サトーンを含むバンコク都心部のアパートメント平均稼働率は94.4%(2025年)。高所得の外国人駐在員やタイ人富裕層が主な入居者のため、空室リスクが比較的低いです。

稼働率94%の安定感

シーロム・サトーンを含むバンコク都心部は稼働率94%以上と高水準です。高所得の外国人駐在員やタイ人富裕層が入居するため、賃料の滞納リスクも低い傾向があります。

外国人投資家の動向

2024年、バンコクで外国人が購入した新築コンドミニアムのうち、シティセンター(シーロム、サトーン、スクンビット)が最多でした。

シティセンターでの外国人購入は2,159戸、取引額は251.4億バーツ。エリア全体の販売額に占める割合は31.3%で、購入者の国籍は欧米、中国、その他アジア各国です。

ただし、規制強化の動きもあります。タイ不動産業界では、外国人購入に対する規制強化の議論も進んでいます。外国人向け最低購入価格の設定(マレーシア・インドネシア方式)や、中古住宅の外国人への販売禁止などが検討されています。これらはまだ検討段階ですが、将来的な規制変更リスクとして認識しておく必要があります。

読者
読者

規制が強化されたら投資に影響がありますか?

田中
田中

最低購入価格が設定されれば、低価格帯の物件は外国人に売れなくなります。ただし、シーロム・サトーンの物件はもともと高価格帯なので、影響は限定的でしょう。むしろ、外国人が購入できる物件が減れば、高級エリアの価値は相対的に上がる可能性もあります。

再開発と将来性

シーロム・サトーンエリアでは、複数の大規模再開発が進行中です。

マンダリンオリエンタル・レジデンス等の超高級物件、オフィスタワー、高級ホテルの新規開発が進んでいます。ランスアン〜サトーンの一体開発も注目されており、2029年開業予定「voco Bangkok Siam」(東京建物参画)も発表されています。

再開発には注意点もあります。開発による一時的な供給増加、工事期間中の騒音・交通渋滞、超高級物件は投資対象としては利回り低めという点です。

将来的にバンコク〜パタヤ間の高速鉄道が開通すれば、バンコクの主要駅周辺の価値がさらに高まる可能性があります。

再開発エリアの投資タイミング

再開発は「発表時」よりも「完成直前〜直後」に価格が上がりやすい傾向があります。ただし、完成までに時間がかかるため、長期保有を前提とした投資が必要です。

投資判断のポイント

シーロム・サトーンが向いている投資家は、日本人以外(欧米人、タイ人)の賃貸需要を狙いたい人、安定した利回り(4〜5%)を重視する人、将来の再開発による値上がりに期待する人、日本語サービスがなくても管理できる人です。

注意すべきポイントは4つ。日本語サービスの不足(日系スーパーや日本語対応はスクンビットに集中)。管理会社選び(英語でのコミュニケーションが基本)。為替リスク(タイバーツの変動に注意)。外国人枠(49%ルールの確認は必須)です。

まとめ

シーロム・サトーンは、バンコクのビジネス中心地として安定した賃貸需要があります。

  • シーロム・サトーンはバンコクの金融・ビジネス中心地
  • 主な入居者は欧米人駐在員、タイ人富裕層
  • 平米単価は130,000〜220,000 THB
  • 利回りは4〜5%で安定
  • 稼働率は94%以上と高水準
  • 再開発が進行中で将来性あり
  • 日本語サービスは少ないことに注意

スクンビットの日本人需要に依存せず、より国際的な投資を目指す方に適したエリアです。

よくある質問

Q
シーロム・サトーンとスクンビット、どちらがおすすめですか?
A

日本人駐在員の需要を狙うならスクンビット、欧米人やタイ人富裕層の需要を狙うならシーロム・サトーンがおすすめです。利回りはほぼ同等(4〜5%)ですが、シーロム・サトーンは再開発による将来の値上がりが期待できます。日本語サービスの充実度ではスクンビットに軍配が上がります。

Q
シーロム・サトーンの利回りはいくらですか?
A

表面利回りで4〜5%が目安です。空室率が低く(稼働率94%以上)、高所得者が入居するため賃料の安定性が高いのが特徴です。ビジネス需要に支えられており、景気変動にも比較的強いエリアです。

Q
日本人でもシーロム・サトーンの物件は管理できますか?
A

可能ですが、日本語対応の管理会社は少ないため、英語でのコミュニケーションが必要です。日系の海外不動産会社を通じて購入し、管理を委託する方法もあります。日本語でのサポートを重視するなら、スクンビットの方が選択肢は多いです。

Q
再開発でどのくらい値上がりしますか?
A

再開発の効果は物件やタイミングによって異なりますが、過去の例では完成後に10〜20%程度の上昇が見られたケースもあります。ただし、開発には数年かかるため、短期での値上がりは期待しないでください。長期保有を前提とした投資をおすすめします。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の不動産物件の購入を推奨するものではありません。
海外不動産投資にはリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
各国の法規制・税制は変更される可能性があるため、最新情報は現地の専門家にご確認ください。

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タイ バンコク シーロム サトーン 金融街
田中 この記事の筆者

田中

WORLD PROPERTY

大手不動産会社で10年勤務後、海外不動産投資のコンサルタントとして独立。東南アジアを中心に50件以上の投資サポート実績。

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