「ジョホールバルってゴーストタウンって聞いたけど、本当に投資して大丈夫?」
マレーシア不動産投資を検討する日本人から、よく聞かれる質問です。
答えは「状況は変わりつつある」。確かに一時期は供給過剰で「ゴーストタウン」と批判されましたが、2024〜2025年にかけて状況は改善。2025年1月にJS-SEZ(経済特区)が正式発足し、2026年12月にはRTSリンク(シンガポールまで6分の高速鉄道)が開業予定。RTS駅周辺はコロナ前から約30%上昇しています。
ただし、ハイリスク・ハイリターンの投資先であることは変わりません。この記事では、ジョホールバル不動産投資の最新動向を解説します。
ジョホールバルってどんな場所?
ジョホールバルはマレー半島最南端、シンガポールと国境を接するマレーシア第2の都市です。人口は約150万人(ジョホール州全体は約400万人)。シンガポールまでコーズウェイ(橋)で接続され、「シンガポールの後背地」として発展してきました。
物価はシンガポールの約1/3〜1/2。シンガポールの家賃高騰を背景に、毎日国境を越えて通勤するマレーシア人やシンガポール人が増えています。
日本からはシンガポール経由またはクアラルンプール経由でアクセス。シンガポール・チャンギ空港からはバスやタクシーで約1〜2時間(国境渋滞による)です。
シンガポールで働きながらジョホールに住む人がいるんですか?
はい、すでに数万人がそうしています。シンガポールの家賃が高騰しているため、ジョホールに住んで毎日通勤するマレーシア人やシンガポール人が増えています。RTS開業後はさらに増加が見込まれ、不動産需要の大幅増加が期待されています。
イスカンダル計画と「ゴーストタウン」からの回復
イスカンダル計画は2006年開始の国家プロジェクトで、ジョホール州南部約2,217km²(シンガポールの約3倍)を経済特区として開発しています。2024年実績は414億リンギットの投資(前年比10%増)と順調です。
一時期は供給過剰で「ゴーストタウン」と批判されましたが、2024〜2025年にかけて状況は改善。未販売完成住宅は5,000戸以上から3,034戸に減少し、シンガポール人購入者も増加中。2025年Q2のサービスアパートメント価格は前年比+20.4%上昇しています。
「ゴーストタウン」と呼ばれていたのは一部エリアに限定されます。特にフォレストシティ(人工島プロジェクト)は中国人購入者依存で空室が目立ちましたが、2024年にSFZ(特別金融区)指定を受け、状況は変わりつつあります。エリアによって状況が大きく異なる点に注意してください。
RTSリンクの影響
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | ジョホールバル〜シンガポール |
| 所要時間 | わずか6分 |
| 開業予定 | 2026年12月 |
| 工事進捗 | 80%完了(2025年時点) |
RTSリンクは、ジョホールバルとシンガポールを結ぶ高速鉄道です。全長4km、所要時間わずか6分。現在の30分〜1時間から大幅短縮され、イミグレーションも1回で完了します。2026年12月開業予定で、2025年時点で工事は80%完了しています。
RTS開業によりシンガポールへの通勤が現実的になるため、不動産需要の大幅増加が期待されています。RTS駅周辺の不動産価格はすでにコロナ前から約30%上昇しており、プレミアム物件はRM 1,000+/sqftに達しています。
RTSリンクで何が変わるんですか?
シンガポールへの通勤が現実的になります。現在、国境越えには30分〜1時間以上かかりますが、RTSなら6分です。シンガポールで働きながらジョホールに住む人が増えると予想され、不動産需要の大幅増加が期待されています。
JS-SEZ(経済特区)
2025年1月に正式発足したJS-SEZ(ジョホール・シンガポール経済特区)は、イスカンダル・マレーシア全域+ペンゲランを対象とした3,288km²の経済特区です。
外国人投資家向けの優遇措置として、MM2H-SEZ枠(通常より低い財務要件)、一部エリアの外国人購入規制緩和、法人税・所得税の減免、長期滞在ビザの取得支援などが用意されています。
2024年Q4の海外直接投資は305億リンギットと急増しており、投資マネーの流入が加速しています。
投資リスク
ジョホールバル投資には以下のリスクがあります。
供給過剰リスク。改善しているとはいえ、2025年Q1の未販売完成住宅は3,034戸。新規プロジェクトが次々と発売されており、完全には払拭されていません。
RTS開業遅延リスク。RTSリンクは過去に延期された経緯があります。2026年12月開業予定ですが、さらなる遅延の可能性もゼロではありません。
シンガポール経済への依存。ジョホールバルの不動産需要はシンガポール経済に大きく依存しています。シンガポールの景気悪化やリモートワーク定着は、マイナス影響を与える可能性があります。
ジョホールバル投資では、立地がすべてです。RTS駅から徒歩圏内を最優先し、実績ある大手デベロッパーを選び、プレビルドより完成物件が安全。実際の入居率を確認し、転売先(シンガポール人など)を想定した出口戦略を考えてください。
まとめ
ジョホールバルは、JS-SEZ発足とRTSリンク開業で新たな投資機会が生まれています。
- イスカンダル計画は2006年開始の国家プロジェクト
- JS-SEZ(経済特区)が2025年1月に正式発足
- RTSリンクは2026年12月開業予定(シンガポールまで6分)
- RTS周辺はコロナ前比30%上昇
- 「ゴーストタウン」は改善傾向だが依然リスクあり
- ハイリスク・ハイリターンの投資先
シンガポール経済圏の成長に賭ける投資家には魅力的ですが、リスクを十分理解した上で判断しましょう。
よくある質問
過去には供給過剰で「ゴーストタウン」と批判されましたが、2024〜2025年にかけて状況は改善しています。未販売完成住宅は5,000戸以上から3,034戸に減少し、RTS開業を控えてシンガポール人購入者も増加中です。ただし、エリアによっては依然空室率が高い場所もあります。
2026年12月開業予定で、2025年時点で工事は80%完了しています。過去に延期された経緯があるため、さらなる遅延の可能性もゼロではありませんが、現在は順調に進行中です。
2024年にSFZ(特別金融区)指定と免税島ステータスを取得し、状況は変わりつつあります。ファミリーオフィス誘致やMM2H-SEZ枠の対象となるなど、ポジティブな動きがあります。ただし、過去の「ゴーストタウン」イメージや中国デベロッパーの財務不安など、リスクも依然として存在します。ハイリスク・ハイリターンの投資として位置づけるべきです。
一般的にはRM100万(約3,300万円)以上です。ただし、イスカンダル内のMediniエリアやフォレストシティ(SFZ)では外国人の最低購入価格制限が緩和されています。RM100万未満の物件でも、デベロッパーから直接購入すれば外国人購入が可能なケースがあります。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の不動産物件の購入を推奨するものではありません。
海外不動産投資にはリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
各国の法規制・税制は変更される可能性があるため、最新情報は現地の専門家にご確認ください。