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リヨン不動産投資|14%下落した第2の都市は今が買い時か【2025年版】
ヨーロッパ 市場分析

リヨン不動産投資|14%下落した第2の都市は今が買い時か【2025年版】

2025-12-31
2026-01-01 更新

リヨン不動産投資を2025年データで解説。平均€4,576/㎡、2022年比-14%下落。学生17万人の需要と買い時の見極めを紹介。

フランス第2の都市リヨンは、2024年にフランス主要都市で最大の価格下落(-10.2%)を記録した。2022年のピークからは約14%の下落だ。

これは悪いニュースか、それともチャンスか。答えは「見方による」——この記事では、リヨン市場の実態と、今投資すべきかどうかの判断材料を提供する。

なぜリヨンはこれほど下がったのか

リヨンの価格下落は、金利上昇の影響がダイレクトに出た結果だ。

2021〜2022年、リヨンは低金利を背景に価格が急上昇した。しかし、2022年以降の金利上昇で購入希望者が激減。過熱した分だけ、調整も大きくなった。

現在の平均価格は€4,576/㎡(約74万円)。パリ(€9,530/㎡)の半額以下だ。

区別の価格下落率

価格(€/㎡) 前年比
3区 €4,500 -9.7%
7区 €4,800 -5.2%
8区 €4,300 -4.8%
9区 €4,200 -4.6%
6区(最高級) €5,886 -2.3%

興味深いのは、高級エリア(6区)の下落率が最も小さいこと。富裕層の需要は底堅く、調整が限定的だった。一方、2021〜2022年に過熱した3区は-9.7%と最大の下落を記録した。

リヨンの強み:17万人の学生

リヨンには17万人以上の学生が住む。パリに次ぐフランス第2の学生都市だ。

この学生需要が、リヨンの賃貸市場を下支えしている。学生向けスタジオ(15〜25㎡)の需要は常に高く、特にヴィルールバンヌ、7区、8区が人気エリアだ。

利回りは平均3〜4%だが、大学周辺なら5〜5.5%も狙える。

読者
読者

学生向け投資のデメリットはありますか?

田中(海外不動産アドバイザー)
田中(海外不動産アドバイザー)

あります。学生は9月〜翌6月の入居がメインで、夏は空室リスクがあります。また、入居者が毎年変わるため、原状回復費用と手間がかかります。それでも、安定した需要と高利回りは魅力です。

郊外の価格暴落

リヨン市内よりさらに大きく下がったのが郊外だ。

エリア 価格(€/㎡) 下落率
クラポンヌ €4,176 -18%
ヴェルネゾン €3,857 -18%以上
サン・ジェニ・ラヴァル €3,800 -18%以上

郊外の一戸建ては金利上昇の影響を最も受けた。ファミリー層がローンを組めなくなり、需要が蒸発したためだ。逆に言えば、現金で購入できる投資家にとっては「セール」状態ともいえる。

今は買い時か?

結論から言えば、「底に近い」可能性は高いが、急激な反発は期待しにくい

2025年に入り、金利は3.15%程度で安定。取引件数も回復傾向にある。ただし、2021〜2022年のような急上昇は当面ないだろう。

  • 長期保有(10年以上)を前提とするなら、今は良いタイミング
  • 短期転売を狙うなら、回復に時間がかかる可能性あり
  • 学生向け物件は価格下落局面でも賃料は維持されている
  • 焦らず、良い物件を見つけたら動く姿勢が重要

収益シミュレーション

ヴィルールバンヌの学生向けスタジオ(€120,000、20㎡)

  • 年間賃料:€7,200(€600×12ヶ月)
  • 諸経費:-€1,500
  • 税引前純収益:€5,700
  • 表面利回り:6.0%
  • 税引後実質利回り:3.8%

6区の2BR(€350,000、60㎡)

  • 年間賃料:€14,400(€1,200×12ヶ月)
  • 諸経費:-€4,000
  • 税引前純収益:€10,400
  • 表面利回り:4.1%
  • 税引後実質利回り:2.4%

学生向け物件の方が利回りは高いが、手間も多い。6区のような高級エリアは利回りは低いが、資産価値の安定性がある。

まとめ

この記事のポイント
  • 平均€4,576/㎡、2022年比-14%の価格調整
  • 3区は-9.7%と最大の下落、6区は-2.3%と限定的
  • 郊外は-18%以上の「セール」状態
  • 学生17万人、大学周辺は利回り5〜5.5%
  • 金利安定で取引回復傾向、底に近い可能性
  • 長期保有前提なら良いタイミング

リヨンは「今が底か」を見極めるのが難しい市場だ。ただ、パリの半額以下で、フランス第2の都市に投資できる機会は、そう多くはない。

よくある質問

Q
リヨンは今が買い時ですか?
A

「底に近い」可能性は高いですが、急激な反発は期待しにくいです。2022年のピークから-14%下落し、2025年に入り金利は3.15%程度で安定、取引件数も回復傾向。長期保有(10年以上)を前提とするなら良いタイミング。短期転売を狙うなら回復に時間がかかる可能性があります。

Q
リヨンで利回りが高いエリアはどこですか?
A

大学周辺なら利回り5〜5.5%が狙えます。特にヴィルールバンヌ、7区、8区が学生に人気。17万人以上の学生需要が賃貸市場を下支えしています。学生向けスタジオ(15〜25㎡)なら€100,000〜150,000で購入可能、表面利回り6%も期待できます。

Q
学生向け投資のデメリットは何ですか?
A

3つあります。①学生は9月〜翌6月の入居がメインで、夏は空室リスク。②入居者が毎年変わるため、原状回復費用と手間がかかる。③物件の消耗が比較的早い。それでも、安定した需要と高利回りは魅力です。長期契約のテナントを求めるなら6区など高級エリアの方が適しています。

Q
リヨン郊外が大幅に下落している理由は何ですか?
A

金利上昇の影響を最も受けたためです。郊外の一戸建てはファミリー層がローンで購入するケースが多く、金利上昇でローンを組めなくなり需要が蒸発。クラポンヌ、ヴェルネゾン、サン・ジェニ・ラヴァルは-18%以上の下落。逆に言えば、現金で購入できる投資家にとっては「セール」状態ともいえます。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の不動産物件の購入を推奨するものではありません。
リヨン不動産投資には税金・法規制があります。投資前に必ず現地のノテール・税理士に相談してください。

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フランス リヨン 価格調整 学生投資 買い時
田中 この記事の筆者

田中

WORLD PROPERTY

大手不動産会社で10年勤務後、海外不動産投資のコンサルタントとして独立。東南アジアを中心に50件以上の投資サポート実績。

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