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マレーシア不動産購入ガイド|外国人規制・最低購入価格・MM2Hビザ【2025年版】
東南アジア 投資戦略

マレーシア不動産購入ガイド|外国人規制・最低購入価格・MM2Hビザ【2025年版】

2025-12-04
2026-01-01 更新

マレーシア不動産の外国人購入規制を徹底解説。州別の最低購入価格、MM2Hビザの3階層制度、購入手続き、必要な資金を2025年最新情報で紹介。

「マレーシアって外国人でも土地が買えるの?」

東南アジアの不動産投資で、この質問はよく聞かれます。

答えはYes。マレーシアは外国人でも土地付き戸建てを所有権で購入できる、東南アジアでは珍しい国です。タイやベトナムのように「コンドミニアムのみ」という制限がありません。

ただし、州ごとに最低購入価格が異なり、2024年にはMM2Hビザの制度も大幅改定されました。この記事では、マレーシア不動産の外国人購入ルールを2025年最新情報で解説します。

外国人が購入できる物件・できない物件

マレーシアでは外国人でもコンドミニアム、戸建て住宅、タウンハウス、商業用不動産(一部地域)を所有権(フリーホールド)で購入できます。これはタイ(コンドミニアムのみ)やインドネシア(外国人所有不可)と比べて大きなアドバンテージです。

ただし、すべての物件が購入できるわけではありません。農地、マレー保留地(Malay Reserve Land)、ブミプトラ枠の物件、低・中所得者向け住宅は外国人には購入が認められていません。

ブミプトラ枠とは?

マレーシアの新規開発では、一定割合がブミプトラ(マレー系)向けに割り当てられています。外国人が購入できるのは非ブミプトラ枠のみ。人気物件は早めに売り切れることがあるため、デベロッパーに確認が必要です。

州別の最低購入価格

外国人がマレーシアで不動産を購入するには、州ごとに定められた最低購入価格をクリアする必要があります。

州・地域 最低購入価格 日本円換算
クアラルンプール RM 100万 約3,200万円
セランゴール(高層) RM 150万 約4,800万円
セランゴール(戸建て) RM 200万 約6,400万円
ペナン(高層) RM 100万 約3,200万円
ペナン(戸建て) RM 300万 約9,600万円
ジョホール RM 100万 約3,200万円
サラワク RM 50万 約1,600万円

※1リンギット=約32円で換算(2025年1月時点)

読者
読者

州によってこんなに違うんですか?

田中(海外不動産アドバイザー)
田中(海外不動産アドバイザー)

マレーシアは連邦制なので、不動産規制は各州政府が決めています。セランゴール州は外国人の最低購入価格を200万リンギットに引き上げており、事実上外国人を締め出している状態です。一方、サラワク州は50万リンギットと比較的低く、少額から始めたい投資家には選択肢になります。

なお、外国人がマレーシアで不動産を購入するには州政府の許認可(State Consent)が必要です。申請は弁護士が代行し、審査期間は2〜3ヶ月、手数料は数千リンギット程度。条件を満たせば審査落ちはほぼありません。

MM2Hビザの2024年大幅改定

MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)は長期滞在ビザとして日本人に人気でしたが、2024年6月に大幅改定されました。

主な変更点は、3階層制度(Platinum・Gold・Silver)の導入、年齢要件の引き下げ(35歳→25歳)、不動産購入の必須化、最低10年の保有義務です。

項目 Platinum Gold Silver
ビザ期間 20年 15年 10年
定期預金 USD 100万 USD 50万 USD 15万
不動産購入 RM 200万以上 RM 100万以上 RM 60万以上
就労 可能 可能 不可
年齢要件 25歳以上 25歳以上 21歳以上
読者
読者

MM2Hは以前より取得しにくくなったんですか?

田中
田中

財務要件は以前(定期預金30万リンギット程度)より大幅に上がりました。一方、年齢要件は下がり、子どもの帯同年齢も34歳まで引き上げられています。不動産投資が必須になったため、「不動産投資+長期滞在ビザ」をセットで考える必要がありますね。

SEZ/SFZ特別枠

経済特区向けのSEZ/SFZ枠は、通常より低い条件でMM2Hを取得できます。定期預金USD 6.5万(50歳以上はUSD 3.2万)、ビザ期間10年。フォレストシティなど指定開発区のデベロッパーから直接購入する場合に適用されます。

MM2H保有者は年間90日以上マレーシアに滞在する必要があります(本人または扶養家族の合計でカウント)。

購入にかかる費用

2024年1月から、外国人の印紙税は物件価格に関係なく一律4%に改定されました。以前は累進課税(1〜4%)でしたが、外国人には不利な変更です。

初期費用の目安は、予約金(Booking Fee)がRM 1万〜5万、頭金(Down Payment)が物件価格の10〜30%、印紙税が4%、弁護士費用が0.5〜1%、State Consent手数料が数千リンギットです。

外国人でもマレーシアの銀行でローンを組める可能性はありますが、融資比率(LTV)は最大60〜70%、金利は4〜5%程度。非居住者への融資審査は厳しくなっており、現金購入が基本と考えたほうがよいでしょう。

購入の流れ

手順 マレーシア不動産の購入手順
1
1. 物件選び

エリア・物件タイプを決め、現地視察。エージェントに条件を伝える。

2
2. 予約(Booking)

気に入った物件に予約金(RM1万〜5万)を支払い、仮押さえ。

3
3. 売買契約(SPA)

弁護士が売買契約書(Sale and Purchase Agreement)を作成。署名・頭金支払い。

4
4. State Consent申請

弁護士が州政府に許認可を申請。審査期間2〜3ヶ月。

5
5. 残金支払い・登記

State Consent取得後、残金を支払い。土地局で登記手続き。

6
6. 鍵の引き渡し

登記完了後、物件の引き渡し。

フリーホールドとリースホールド

マレーシアには「フリーホールド(永久所有権)」と「リースホールド(借地権)」があります。

リースホールドは価格が2〜3割安いというメリットがありますが、残存期間が短いと転売・融資が困難になります。更新費用もかかります。

投資目的ならフリーホールドを推奨

リースホールドは残存期間が短くなると資産価値が下がります。転売時に買い手がつきにくく、銀行からの融資も受けにくくなります。投資目的ならフリーホールド物件を選ぶのが基本です。

まとめ

マレーシア不動産は外国人でも購入しやすいですが、州ごとの規制を理解する必要があります。

  • 外国人は土地付き戸建て・コンドミニアムを所有権で購入可能
  • 最低購入価格はKL・ペナン・ジョホールでRM100万(約3,200万円)
  • セランゴール州はRM150〜200万と高め
  • MM2Hは2024年改定で3階層制に(不動産購入必須)
  • 外国人の印紙税は一律4%(2024年〜)
  • State Consent(州政府許認可)の取得が必要
  • フリーホールド物件を選ぶのが基本

規制を理解した上で、信頼できる弁護士・エージェントと進めましょう。

よくある質問

Q
マレーシアで外国人が不動産を購入するのに最低いくら必要ですか?
A

クアラルンプール、ペナン、ジョホールではRM100万(約3,200万円)以上の物件しか購入できません。ローンは60〜70%程度まで可能ですが、非居住者への融資は厳しいため、最低でも1,000万円以上の自己資金を用意することをおすすめします。

Q
MM2Hビザがなくても不動産は買えますか?
A

はい、MM2Hビザがなくても不動産は購入できます。ただし、2024年の改定でMM2Hには不動産購入が必須になったため、長期滞在を検討している場合はセットで考えると効率的です。

Q
外国人でも土地付き戸建てを買えますか?
A

はい、マレーシアでは外国人でも土地付き戸建て住宅を購入できます。これはタイ(外国人は土地所有不可)と大きく異なる点です。ただし、ペナン州の戸建ては最低購入価格がRM300万(約9,600万円)と高く設定されています。

Q
State Consentの審査に落ちることはありますか?
A

条件を満たしていれば審査落ちはほぼありません。審査期間は2〜3ヶ月程度で、手数料は数千リンギット。弁護士が申請を代行するため、購入者が直接手続きすることはありません。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の不動産物件の購入を推奨するものではありません。
海外不動産投資にはリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
各国の法規制・税制は変更される可能性があるため、最新情報は現地の専門家にご確認ください。