WP
WORLD PROPERTY 海外不動産投資の最新情報を日本人投資家向けにお届けするメディア
ポルトガル不動産購入の流れ|NIF取得から登記まで【2025年版】
ヨーロッパ 初心者向け

ポルトガル不動産購入の流れ|NIF取得から登記まで【2025年版】

2025-12-30
2026-01-01 更新

ポルトガル不動産購入の流れを2025年最新情報で解説。NIF取得、弁護士選び、CPCV、Escritura、登記までの手順を紹介。

「ポルトガルで不動産を買う流れは?」

ポルトガルでは、外国人も自由に不動産を購入できます

ただし、NIF(納税者番号)の取得、弁護士の手配など、いくつかのステップが必要です。8ステップで購入できます。(1) NIF取得:納税者番号を取得。(2) 銀行口座開設:ポルトガルの銀行口座。(3) 弁護士選定:不動産弁護士を雇う。(4) 物件探し:エージェント、ポータルで検索。(5) 予約契約(CPCV):デポジット10〜20%を支払い。(6) デューデリジェンス:弁護士が法的調査。(7) 公正証書(Escritura):ノタリオの前で最終契約。(8) 登記:不動産登記所に登録。

ステップ1:NIF(納税者番号)の取得

読者
読者

NIFって何?

田中(海外不動産アドバイザー)
田中(海外不動産アドバイザー)

Número de Identificação Fiscal(納税者番号)の略で、9桁の番号です。税務、銀行口座開設、不動産購入に必須。取得場所は税務署(Finanças)で、費用は無料です。非居住者がNIFを取得するには、ポルトガル居住の代理人(Fiscal Representative)が必要になります。

読者
読者

どうやって取得するの?

田中
田中

3つの方法があります。(1) オンライン申請:ePortugal経由で申請可能ですが、一部の国からは不可。(2) 現地で申請:税務署(Finanças)に直接訪問、代理人同行が望ましい。(3) 弁護士経由:弁護士がすべて手配、最もスムーズ。必要書類はパスポート、住所証明、委任状(代理人への委任)です。代理人費用は弁護士に依頼すると€100〜300/年かかります。

ステップ2:銀行口座の開設

読者
読者

なぜ銀行口座が必要?

田中
田中

4つの理由があります。物件代金の支払い、IMT・印紙税の支払い、将来の賃貸収入の受け取り、公共料金の支払い。必要書類はパスポート、NIF(事前に取得必須)、住所証明、収入証明です。主要な銀行としてはMillennium BCP(最大手、英語対応)、Caixa Geral de Depósitos(国営、安定)、Novo Banco(外国人に慣れている)、Santander(国際的、英語対応良好)があります。

読者
読者

非居住者でも口座を開ける?

田中
田中

可能ですが、一部銀行は非居住者の口座開設に消極的です。弁護士経由で紹介を受けるとスムーズ。オンラインバンキングは制限される場合があります。

ステップ3:弁護士の選定

読者
読者

弁護士は必要?

田中
田中

ポルトガルでは弁護士の利用は法的義務ではないですが、強く推奨されます。弁護士の役割はデューデリジェンス(権利関係、抵当権、税金滞納の確認)、契約書レビュー(CPCV、Escrituraの確認)、代理(NIFの取得、契約への代理出席)、税務アドバイス(IMT、税金の計算)、登記(登記手続きの代行)です。

読者
読者

弁護士費用はいくら?

田中
田中

標準的なサービスで物件価格の1〜2%、最低料金€1,500〜3,000。NIF取得(追加)€100〜300、代理人費用(年間)€100〜300。弁護士選びのポイントは、不動産専門であること、英語対応、費用の透明性、レスポンスの速さです。

ステップ4:物件探し

読者
読者

物件はどこで探す?

田中
田中

5つのポータルサイトがあります。Idealistaは最大手で物件数最多。Imovirtualも人気。Casa Sapoは地元密着。Rightmove Overseasは英語対応でイギリス人向け。Kyeroは外国人向けです。不動産エージェントの手数料は売主が支払う(通常3〜5%)ため、バイヤーは通常無料。英語対応エージェントを選び、AMI番号(ライセンス)を確認してください。

読者
読者

物件内見で何を確認すべき?

田中
田中

5つのポイントがあります。(1) 築年数:古い物件は改修費用を考慮。(2) 管理状態:コンドミニアムの維持状況。(3) 立地:交通、商業施設へのアクセス。(4) 許可証:建築許可、使用許可の確認。(5) エネルギー証明:EPCレーティング。弁護士がデューデリジェンスで詳しく調査しますが、内見時にも確認しておきましょう。

ステップ5:予約契約(CPCV)

読者
読者

CPCVって何?

田中
田中

CPCV(Contrato Promessa de Compra e Venda)は予約契約で、売買の意思を確認する法的文書です。デポジットは通常10〜20%で法的拘束力あり。買主が撤回するとデポジット没収売主が撤回するとデポジットの2倍を返還。期間は通常30〜90日です。

読者
読者

CPCVで注意すべきことは?

田中
田中

3つの重要ポイントがあります。(1) 条件付き:モーゲージ承認、デューデリジェンス完了を条件に入れる。(2) 弁護士レビュー:署名前に必ず弁護士に確認。(3) デポジット保護:弁護士のエスクローに預けることを検討。署名後は法的拘束力があるので、慎重に進めてください。

ステップ6:デューデリジェンス

読者
読者

デューデリジェンスでは何を調べる?

田中
田中

弁護士が6つの項目を確認します。(1) 土地登記簿:所有者、抵当権、地役権。(2) 税務登記簿:IMI(固定資産税)の滞納。(3) 建築許可:Licença de Construção。(4) 使用許可:Licença de Utilização。(5) コンドミニアム:管理費滞納、規約。(6) 都市計画:将来の開発計画。必要な証明書としてCertidão Predial(土地登記証明)、Caderneta Predial(税務登記証明)、使用許可証、EPC(エネルギー証明)があります。

ステップ7:公正証書(Escritura)

読者
読者

Escrituraって何?

田中
田中

Escritura(エスクリトゥーラ)は最終売買契約で、ノタリオ(公証人)の前で締結されます。場所はノタリオ事務所、出席者は売主、買主(または代理人)、ノタリオ。言語はポルトガル語(通訳可)で、時間は1〜2時間。残金を支払い、鍵を受け取ります。

読者
読者

Escritura前に何を準備する?

田中
田中

IMT(不動産取得税)と印紙税をEscritura前に支払う必要があります。税務署(Finanças)またはオンラインで支払い、支払い証明をEscrituraに持参します。当日の流れは、税金支払い証明の確認→売主・買主の身分確認→契約書の読み上げ(ポルトガル語)→署名→残金の支払い(銀行振込または小切手)→鍵の引き渡しです。

読者
読者

日本から渡航せずに購入できる?

田中
田中

可能です。弁護士に委任状(Procuração)を発行すれば代理出席してもらえます。日本での作成は公証役場で作成し、アポスティーユ取得。ポルトガルでの作成はノタリオで作成。費用は€200〜500。ただし、現地で物件を実際に見ることを強くおすすめします。少なくとも1回は渡航してください。

ステップ8:登記

読者
読者

登記はどうやる?

田中
田中

Escritura後、不動産登記所(Conservatória do Registo Predial)に登記を申請。申請者は通常弁護士が代行、期間は即日〜数日、費用は€200〜500。完了証明としてCertidão Predial(更新版)が発行されます。登記後の手続きとして、IMI登録変更(税務署で所有者変更)、公共料金の名義変更(電気、水道、ガス)、コンドミニアム登録(管理組合への届出)、保険(建物保険の加入)があります。

購入コストまとめ

読者
読者

トータルでいくらかかる?

田中
田中

買主が負担する費用は合計で約6〜12%です。IMT(不動産取得税)1〜8%、印紙税0.8%、ノタリオ費用€200〜500、登記費用€200〜500、弁護士費用1〜2%。例えば€300,000の物件なら、IMT約€12,400、印紙税€2,400、ノタリオ€300、登記€300、弁護士€4,500で、合計約€19,900(約6.6%)になります。

タイムライン

読者
読者

全体でどのくらいかかる?

田中
田中

標準的なスケジュールで約2〜3ヶ月です。NIF取得1〜2週間、銀行口座開設1〜2週間、物件探し1〜4週間、CPCV締結1日、デューデリジェンス2〜4週間、Escritura1日、登記1週間。モーゲージを組む場合はさらに2〜4週間追加されることがあります。

まとめ

ポルトガル不動産購入は外国人でも自由にできます。

NIF取得が最初のステップです。非居住者は代理人が必要です。弁護士は法的義務ではありませんが強く推奨します。CPCVでデポジット10〜20%を支払います。Escrituraで最終契約です。購入コスト約6〜12%。全体で2〜3ヶ月かかります。

弁護士に依頼すれば、日本から渡航せずに購入も可能です。

よくある質問

Q
日本から一度も渡航せずに購入できますか?
A

可能です。弁護士に委任状(Procuração)を発行すれば、NIF取得、銀行口座開設、CPCV締結、Escritura出席、登記まで、すべて代理で行えます。委任状は日本の公証役場で作成し、アポスティーユ(国際認証)を取得してポルトガルに送付します。ただし、現地で物件を実際に見ることを強くおすすめします。少なくとも1回は渡航して、物件とエリアを確認してください。

Q
モーゲージ(住宅ローン)は組めますか?
A

非居住外国人でもモーゲージを組める可能性がありますが、条件は厳しめです。一般的にLTV(Loan to Value)は60〜70%、金利は3〜5%です。必要書類として、収入証明、納税証明、銀行取引明細(英語翻訳、公証が必要な場合あり)を求められます。レンダーによって条件が異なるため、モーゲージブローカーに相談することをおすすめします。現金購入の方がスムーズなケースが多いです。

Q
新築と中古、どちらがおすすめですか?
A

それぞれメリットがあります。新築のメリットは、1) デューデリジェンスがシンプル、2) 維持費が低い、3) 現代的な設計、4) 最大10年の保証。デメリットは価格が高め、完成遅延リスク。中古のメリットは、1) 価格が安い、2) 交渉余地がある、3) 即入居・賃貸開始可能、4) 立地が良い物件が多い。デメリットは改修費用、法的調査が複雑な場合がある。投資目的なら中古で交渉し、自己利用なら新築も検討価値があります。


※本記事は情報提供を目的としており、法的アドバイスではありません。
ポルトガル不動産購入には法規制があります。投資前に必ず現地の弁護士に相談してください。

Tags

ポルトガル 購入手続き NIF 弁護士 登記
田中 この記事の筆者

田中

WORLD PROPERTY

大手不動産会社で10年勤務後、海外不動産投資のコンサルタントとして独立。東南アジアを中心に50件以上の投資サポート実績。

この記事をシェアする

記事一覧に戻る