「日系と現地系、どっちがいいんですか?」
タイで不動産を買った日本人投資家から、必ず聞かれる質問です。
日系は日本語対応で安心だけど手数料が高い。現地系は安いけど英語が必要。年間で約6万円の差が出ることも。
どちらを選ぶべきか——今回は判断材料をすべてお伝えします。
なぜ管理会社が必要なのか
自分で管理すればコストを抑えられませんか?
現実的には難しいです。日本とタイの時差は2時間ですが、入居者からの「エアコンが壊れた」「水漏れだ」という連絡に即対応できますか?退去時の立ち会い、鍵の受け渡し、原状回復の確認——すべて現地対応が必要です。
管理会社に委託できる主な業務は以下の通りです。
- 入居者募集:広告掲載、内見対応、契約手続き
- 家賃回収:毎月の回収、オーナーへの送金
- トラブル対応:クレーム処理、修繕手配
- 定期点検:物件の状態確認、報告
- 退去対応:立ち会い、デポジット精算、原状回復
特に緊急時の対応は、遠隔地からでは不可能。信頼できる管理会社を見つけることが、タイ投資成功の鍵です。
日系vs現地系:何が違う?
具体的に、日系と現地系では何が違うんですか?
一番大きいのはコミュニケーションと手数料ですね。日系は日本語で全部やりとりできますが、手数料は10〜15%。現地系は英語が必要ですが、5〜10%で済みます。
| 項目 | 日系 | 現地系 |
|---|---|---|
| 言語 | 日本語OK | 英語・タイ語 |
| 月額手数料 | 10〜15% | 5〜10% |
| 募集手数料 | 家賃1ヶ月 | 0.5〜1ヶ月 |
| 対応エリア | スクンビット中心 | 広範囲 |
| レポート | 日本語で詳細 | 英語、詳細度に差 |
日系管理会社のメリット・デメリット
- 日本語で対応可能
- 日本人向けサービスの理解がある
- レポートが日本語
- 日本の商慣習に近い対応
- 日本人入居者とのマッチングに強い
- 手数料が高め(10〜15%)
- 対応エリアが限定的(スクンビット中心)
- 現地ネットワークは現地系に劣ることも
現地系管理会社のメリット・デメリット
- 手数料が安い(5〜10%)
- 現地ネットワークが強い
- タイ人・欧米人入居者も対応
- 幅広いエリアをカバー
- 英語またはタイ語でのコミュニケーション
- 日本の感覚と異なる対応をされることも
- レポートの詳細度にばらつき
手数料の差は年間いくら?
具体的に計算してみましょう。
月額家賃30,000バーツの物件だと、年間でいくら違いますか?
日系12%と現地系8%で比較すると、年間で約14,400バーツ(約6万円)の差になります。この金額で「日本語対応の安心感」を買うかどうか、という判断ですね。
物件条件:月額家賃30,000バーツ
| 管理会社 | 年間手数料 | 手取り |
|---|---|---|
| 日系(12%) | 43,200 THB | 316,800 THB |
| 現地系(8%) | 28,800 THB | 331,200 THB |
| 差額 | 14,400 THB(約6万円) | - |
主な日系管理会社
バンコクで日本人投資家がよく使う管理会社です。
- ヨシダ不動産:老舗、日本人向け物件に強い
- すずき不動産:バンコク中心に展開
- スターツバンコク:大手、サービスアパートも
- リノシー(タイ):投資向けサービス
- センチュリー21富士リアルティ:バンコク・パタヤ
どうやって管理会社を選べばいいですか?
まず、物件のエリアを管理対象にしているか確認してください。日系はスクンビット中心が多く、パタヤやプーケットは対象外のこともあります。次に、料金体系を明確にしてもらう。「含まれる業務」と「別料金」を書面で確認することが大事です。
管理会社選びの5ステップ
物件のあるエリアを管理対象としているか確認。日系はスクンビット中心のことが多い。
月額管理手数料、入居者募集手数料、修繕手配手数料など、すべての費用を明確にする。
何が含まれて何が別料金か。定期点検の頻度、レポートの詳細度を確認。
連絡手段(LINE、メール)、返信速度、緊急時の対応体制を確認。
契約期間、解約条件、解約時の引き継ぎについて確認。
よくあるトラブルと対処法
管理会社とのトラブルってどんなものがありますか?
多いのは「入居者が見つからない」「家賃の送金が遅い」「修繕費が高い」の3つですね。これらは事前の取り決めで防げることが多いです。
入居者が見つからない場合
家賃の送金が遅い場合
修繕費が高い場合
- 賃料設定の見直し(市場相場を再調査)
- 複数の管理会社・エージェントに依頼
- 広告媒体の追加(Facebook、DDproperty等)
- 契約時に送金日・送金方法を明確化
- 定期的にステートメントを要求
- 見積もりを複数取ってもらう
- 大規模修繕は事前承認制にする
まとめ
管理会社選びは、タイ不動産投資の成否を左右します。
- 遠隔地投資では管理会社への委託が必須
- 日系:日本語対応、手数料10〜15%
- 現地系:手数料安い(5〜10%)、英語必要
- 年間手数料の差は約6万円程度
- 対応エリア・料金体系・サービス内容を事前確認
- 複数社比較して選ぶことが重要
日本語対応の安心感に年6万円を払うか、英語でのやりとりを頑張ってコストを抑えるか——投資スタイルに合わせて選んでください。
よくある質問
日系管理会社で家賃の10〜15%、現地系で5〜10%が相場です。入居者募集手数料は別途、家賃0.5〜1ヶ月分が一般的です。
難しいです。現地系管理会社は基本的に英語またはタイ語でのコミュニケーションになります。日本語対応が必要なら日系管理会社をおすすめします。
可能ですが、契約期間や解約条件を確認してください。通常1〜3ヶ月前の通知が必要です。引き継ぎ(入居者情報、鍵、書類等)がスムーズに行われるよう調整が必要です。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の不動産物件の購入を推奨するものではありません。
海外不動産投資にはリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
各国の法規制・税制は変更される可能性があるため、最新情報は現地の専門家にご確認ください。