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タイ不動産の税金完全ガイド|購入・所有・売却時の税率と計算方法
東南アジア 法規制・税金

タイ不動産の税金完全ガイド|購入・所有・売却時の税率と計算方法

2025-12-02
2026-01-01 更新

タイ不動産の税金を徹底解説。購入時の移転登記税・印紙税、所有時の土地建物税、売却時の特別事業税・源泉税の税率と計算方法を2025年最新情報で紹介。

「タイで不動産を買ったら、税金はいくらかかるの?」

結論から言えば、購入時に約2〜3%、売却時に約4〜8%(5年未満の場合)。さらに5年以上保有すれば、売却時の税負担を大幅に軽減できます

日本とは異なる税制のため、事前に理解しておかないと想定外のコストが発生します。

まず全体像を把握しよう

読者
読者

タイの税金って複雑そうですね…。どんな種類があるんですか?

鈴木(国際税務スペシャリスト)
鈴木(国際税務スペシャリスト)

大きく分けて「購入時」「所有中」「売却時」の3つのタイミングで税金がかかります。購入時は比較的シンプルですが、売却時は所有期間によって税率が変わるので注意が必要です。

税金の種類 課税タイミング 税率
移転登記税 購入時 2%(折半が慣例)
印紙税 購入時 または 売却時 0.5%
特別事業税 売却時(5年未満) 3.3%
源泉所得税 売却時 1〜5%(目安)
土地建物税 毎年 0.02〜0.7%

購入時の税金

移転登記税と印紙税

読者
読者

移転登記税って誰が払うんですか?

鈴木
鈴木

タイの慣例では売主・買主で折半(各1%)が一般的です。ただし、契約によって負担割合を変えることも可能。新築物件ではデベロッパーが全額負担するキャンペーンもありますよ。

費用項目 買主負担
移転登記税 1%(折半)
印紙税 0〜0.5%
弁護士費用 0.5〜1%
修繕積立金 500〜1,000 THB/㎡
合計 約2〜3%

注意点として、タイ政府の移転登記税減税措置(0.01%への引き下げ)は、タイ国籍者かつ物件価格700万バーツ以下が条件。外国人は対象外です。

所有時の税金

土地建物税(固定資産税)

読者
読者

固定資産税は高いですか?日本と比べてどうですか?

鈴木
鈴木

日本よりかなり安いです。例えば評価額1,000万バーツの物件でも、年間2,000〜3,000バーツ程度(約1万円以下)。日本の固定資産税の数十分の一ですね。

2020年から導入された土地建物税は、用途によって税率が異なります。

土地建物税の税率

→ 日本より圧倒的に安い!

  • 自己居住用:0.02〜0.05%(評価額5,000万THBまで非課税)
  • 賃貸・商業用:0.3〜0.7%
  • 空き家・未利用:0.3〜0.7%

売却時の税金:ここが重要!

売却時には最大で4種類の税金がかかる可能性があります。特に「5年未満」と「5年以上」で税負担が大きく変わるのがポイントです。

特別事業税(5年未満の場合)

読者
読者

5年未満で売ると損するって聞きましたが、本当ですか?

鈴木
鈴木

本当です。5年未満の売却では特別事業税3.3%が課税されます。5年以上保有すれば非課税になり、代わりに印紙税0.5%だけで済みます。この差は大きいですよ。

所有期間 特別事業税 印紙税
5年未満 3.3% 非課税
5年以上 非課税 0.5%

源泉所得税

売却益に対して累進税率(0〜35%)で課税されます。ただし、所有年数が長いほど控除額が増え、実効税率は下がります。

所有年数 控除率 実効税率目安
1年 8% 3〜5%
3年 23% 2〜3.5%
5年 35% 1.5〜3%
10年以上 50% 1〜2%

売却時の総コスト

読者
読者

結局、売却時には全部でいくらかかるんですか?

鈴木
鈴木

5年未満なら約4〜8%、5年以上なら約2〜4%が目安です。5年以上保有するだけで税負担が半分以下になるので、短期転売はおすすめしません。

賃貸収入の税金

タイで賃貸収入を得る場合、源泉税が課税されます。

賃貸収入の源泉税

さらに、日本の居住者は日本でも確定申告が必要。タイで支払った税金は「外国税額控除」として日本の税金から控除できますが、手続きは複雑です。

  • タイ非居住者(外国人投資家):15%
  • タイ居住者(年180日以上滞在):5%

具体的な計算例

1,000万バーツのコンドミニアムを例に計算してみましょう。

読者
読者

実際にいくらかかるか知りたいです。

鈴木
鈴木

具体例で見てみましょう。購入時は買主負担が約15万バーツ(約65万円)。5年未満で売却すると約63万バーツ(約270万円)の税金がかかります。5年以上待てば、売却時の税金は半分以下になりますよ。

1,000万バーツのコンドミニアムの場合

購入時(買主負担)

売却時・5年未満(売主負担)

  • 移転登記税(1%):100,000 THB
  • 印紙税(0.5%):50,000 THB
  • 合計:約150,000 THB(約65万円)
  • 移転登記税(1%):100,000 THB
  • 特別事業税(3.3%):330,000 THB
  • 源泉所得税(約2%):200,000 THB
  • 合計:約630,000 THB(約270万円)

投資判断

メリット
  • 購入時コストは約2〜3%と比較的低め
  • 土地建物税は日本より大幅に安い
  • 5年以上保有で売却時の税負担を軽減
  • 長期保有で源泉税の控除率も上がる
デメリット
  • 5年未満の売却は税負担が重い(特別事業税3.3%)
  • 賃貸収入に15%の源泉税(非居住者)
  • 日本でも確定申告が必要
  • 法人名義は税務上デメリットあり

まとめ

タイ不動産の税金は、5年という期間が分岐点です。

  • 購入時:移転登記税2%(折半が慣例)+ 印紙税0.5%
  • 所有時:土地建物税は年0.02〜0.7%(日本より安い)
  • 売却時:5年未満は特別事業税3.3%、5年以上は印紙税0.5%のみ
  • 賃貸収入:非居住者15%の源泉税
  • 日本での確定申告も忘れずに

「5年以上の長期保有」を前提に投資計画を立てることをおすすめします。

よくある質問

Q
タイで不動産を買うときの税金は合計いくらですか?
A

買主負担は通常、物件価格の約2〜3%が目安です。内訳は移転登記税1%(折半)、印紙税0.5%程度。ただし契約により負担割合は変わります。

Q
5年以内に売却すると税金が高くなりますか?
A

はい、5年未満の売却では特別事業税3.3%が課税されます。5年以上保有すれば非課税となり、代わりに印紙税0.5%のみ。売却時の総コストは5年未満で4〜8%、5年以上で2〜4%が目安です。

Q
タイで払った税金は日本の確定申告でどうなりますか?
A

日本の居住者は、タイの不動産所得も日本で確定申告が必要です。タイで支払った税金は「外国税額控除」として日本の所得税から控除できますが、手続きが複雑なため税理士への相談をおすすめします。


※本記事は情報提供を目的としており、税務アドバイスではありません。
具体的な税務判断は、税理士などの専門家にご相談ください。
税制は変更される可能性があるため、最新情報は専門家にご確認ください。