「イギリス不動産=ロンドン」
——そう思っていませんか?
実は2026年、ロンドンの価格成長予測は0.8%。一方、北西部(マンチェスターなど)は4.5%成長と大きな差がついています。
ポンド安という追い風もある今、日本人投資家にとってイギリス北部都市は面白い投資先です。
ロンドン vs 北部|二極化する市場
ロンドンは成長0%
ロンドンの不動産って、高いイメージがありますが...
高すぎて、もう伸びしろがないんです。2026年のロンドン・南東部の価格成長予測は0%。一方、北部の主要都市は4-5%成長が見込まれています。「割高なロンドン」から「割安な北部」への資金シフトが起きています。
| 地域 | 2026年成長予測 | 特徴 |
|---|---|---|
| ロンドン | 0.8-1% | 割高、成長鈍化 |
| 南東部 | 0% | 成長停滞 |
| 北西部(マンチェスター) | 4.5% | 高成長 |
| 北東部 | 7.8%(2025年実績) | 急成長 |
2025年、北東部は7.8%の価格上昇を記録しました。ロンドンとの価格差が大きいため、「伸びしろ」があるのです。
利回りも北部が高い
利回りはどうですか?
イギリス全体の平均は4.5-5.5%ですが、北部都市は6-9%の高利回りを期待できます。マンチェスターで6.35-6.5%、リバプールで最大7.5%、バーンリーでは8%という物件もあります。
北部都市の利回り:
| 都市 | 平均利回り | 特徴 |
|---|---|---|
| マンチェスター | 6.35-6.5% | 最大都市、テック企業集積 |
| リバプール | 最大7.5% | 学生需要、再開発進行 |
| リーズ | 5-6% | 金融・法務、高級物件 |
| バーンリー | 8% | 最安値帯、高利回り |
マンチェスター|北部の中心都市
テック・メディアの集積
マンチェスターって、どんな都市ですか?
イングランド北部最大の都市で、BBC、ITV、Amazonなどが拠点を置く「メディアシティ」があります。テック企業の集積も進んでおり、若い専門職の流入が賃貸需要を押し上げています。
マンチェスターの強み:
- 人口:約55万人(都市圏280万人)
- 主要企業:BBC、ITV、Amazon、Co-op
- 平均家賃:月£1,000前後
- 価格成長予測:年4.5-7%
マンチェスターには大学が複数あり、学生向け住宅(PBSA: Purpose-Built Student Accommodation)の利回りは6-7%。慢性的なベッド不足で、空室リスクが低い投資先です。
注目エリア
マンチェスターのどこがおすすめですか?
M14エリア(ラシュホルム、ファローフィールド)は利回り約9%と高収益。シティセンター周辺は利回りは下がりますが、キャピタルゲインが期待できます。投資目的に応じて選んでください。
リーズ|金融・法務の拠点
10年で41%上昇
リーズはどうですか?
リーズは金融・法務サービスの集積地で、過去10年間で不動産価格が41%上昇しました。2026-2031年も年平均6.81%の成長が予測されています。平均家賃は月£1,098と北部では高めですが、テナントの質が高いです。
リーズの投資ポイント:
- 過去10年:価格41%上昇
- 2026-2031年予測:年6.81%成長
- 平均家賃:月£1,098
- 注目:Innovation Arc開発(35,000人雇用創出)
リーズ市が進める大規模商業開発「Innovation Arc」は、35,000人以上の雇用を創出予定。開発周辺エリアの価格上昇が期待されています。
ポンド安を活かす
日本人投資家の優位性
ポンド安は投資に有利ですか?
非常に有利です。イングランド銀行は2025年12月にさらに0.25%利下げし、基準金利は3.75%に。ポンドは弱含みで、円からの投資は為替で実質的な割引を受けている状態です。
2026年のイギリス経済環境:
- 基準金利:3.75%(2025年12月時点)
- 2026年追加利下げ予想
- GDP:-0.1%(2025年Q3)
- 住宅ローン金利:3.5%前後へ低下見込み
為替リスクはどうですか?
もちろんあります。ただ、「利回り6-7%+価格上昇4-5%」を考えると、多少の円高でもトータルリターンはプラスになる可能性が高い。長期保有を前提に、為替は「ボーナス or リスク」と割り切るのも一つの考え方です。
投資判断のポイント
メリット・リスク
- 利回り6-9%(ロンドンより高い)
- 価格成長4-5%(北部)
- ポンド安で実質割引
- 英語圏で情報収集しやすい
- 為替リスク(ポンド安がさらに進むか、反転するか)
- イギリス経済の不透明感(GDP-0.1%)
- 買い手手数料(Stamp Duty)
- 賃貸規制の強化(一部地域)
結局、買うべきですか?
「利回り+成長」で考えると、イギリス北部は日本の都心部より明らかに魅力的です。ただし、遠隔管理の難しさ、為替リスクを考慮して、ポートフォリオの一部(10-15%程度)に留めるのが賢明です。
まとめ
イギリス北部不動産投資のポイントをまとめます。
市場の二極化:
- ロンドン:成長0-1%
- 北部(マンチェスター等):成長4.5-7%
- 北部利回り:6-9%
注目都市:
- マンチェスター:テック・メディア集積、利回り6.5%
- リーズ:金融・法務、10年で41%上昇
- リバプール:学生需要、利回り最大7.5%
投資環境:
- ポンド安で実質割引
- 利下げで住宅ローン金利低下
- ただし為替リスクに注意
「ロンドンではなく北部」——イギリス不動産投資の新常識を押さえておきましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の不動産物件の購入を推奨するものではありません。
海外不動産投資にはリスクが伴います。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
よくある質問
マンチェスターで6.35-6.5%、リバプールで最大7.5%、バーンリーで8%程度。イギリス全体平均(4.5-5.5%)を大きく上回ります。
2026年予測で、ロンドン・南東部は0-1%成長に対し、北西部(マンチェスター)は4.5%成長。大きな差がついています。
有利です。円からの投資は為替で実質的な割引を受けている状態。ただし、為替リスク(円高への反転)は考慮が必要です。
テック・メディア集積のマンチェスター、金融・法務のリーズが定番。高利回り重視ならリバプールやバーンリーも選択肢です。