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米国REITに割安チャンス|テック株に押され「忘れられた資産」の逆襲
欧米 投資戦略

米国REITに割安チャンス|テック株に押され「忘れられた資産」の逆襲

2026-01-13
2026-01-13 更新

米国REITが「割安ゾーン」に。S&P500に大きく出遅れ、配当利回り5〜7%の銘柄も。2026年のREIT投資戦略を解説。

「REITなんて、もう古い」

——2025年、テック株に熱狂する投資家の間で、REITは「忘れられた資産」になっていました。

しかし、それは投資チャンスかもしれません。2025年のS&P500が+17%上昇する中、米国REITは+6%にとどまりました。この出遅れは、割安での投資機会を示しています。

REITの出遅れ

S&P500との乖離

指標 2025年リターン
S&P500 +17.38%
米国REITインデックス +6.19%
乖離 ▲11.19pt
読者
読者

なぜREITはこんなに出遅れたんですか?

専門家
専門家

主に2つの理由があります。まず金利上昇。REITは借入で物件を購入するので、金利が上がるとコストが増えます。次に、投資マネーがAI・テック株に集中し、「地味な」REITが敬遠されました。

1990年代後半との類似性

Morningstarのアナリストは、現在の状況を「1990年代後半のテックバブルに似ている」と指摘しています。

歴史は繰り返す?

1990年代後半もテック株に資金が集中し、REITは割安に放置されました。その後、2000年代前半にはREITが大きくアウトパフォームしています。

注目の割安銘柄

配当利回り5%超の優良REIT

Morningstarが「割安」と評価する銘柄を紹介します。

銘柄 セクター 配当利回り 割安度
Americold Logistics 冷凍倉庫 6.96% ▲49%
Invitation Homes 戸建賃貸 4.27% ▲31%
Digital Realty データセンター 約3% ▲20%
Prologis 物流 約3.5% ▲15%
読者
読者

Americoldの割安度49%って、半額ということですか?

専門家
専門家

そうです。Morningstarの「適正価値」に対して、現在の株価が49%低いという意味です。冷凍倉庫はEコマースの生鮮食品配送で需要が伸びており、長期的には回復が期待できます。ただし、短期的には金利環境次第ですね。

セクター別の見通し

追い風が吹くセクター

メリット
  • データセンター(AI需要)
  • 物流(Eコマース)
  • ヘルスケア(高齢化)
  • 戸建賃貸(住宅不足)
デメリット
  • オフィス(リモートワーク定着)
  • 商業施設(Eコマースとの競合)
  • ホテル(景気敏感)

金利低下の恩恵

読者
読者

2026年に金利が下がればREITは上がりますか?

専門家
専門家

その可能性は高いです。FRBが利下げに転じれば、借入コスト低下 + 配当株への資金流入のダブル効果が期待できます。ただし、利下げのタイミングと幅は不透明なので、分散投資が基本ですね。

日本人投資家の買い方

購入方法

方法 特徴
米国ETF(VNQ等) 分散投資、低コスト
個別REIT 銘柄選定が必要、配当高め
日本の投資信託 円建て、手軽、新NISAで購入可
読者
読者

新NISAで米国REITは買えますか?

専門家
専門家

日本の投資信託経由なら可能です。「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」などがあります。ただし、米国のREIT ETF(VNQなど)は新NISAでは購入できません。特定口座での購入になります。

配当金の税金

米国REIT配当の課税:

  • 米国で10%源泉徴収
  • 日本で20.315%課税
  • 外国税額控除で二重課税を軽減可能
配当課税の注意点

米国REITの配当は「軽減税率の適格配当」ではないため、米国での源泉徴収率が通常の株式より高くなるケースがあります。証券会社によって取り扱いが異なるので確認が必要です。

まとめ

米国REITの投資機会をまとめます。

現在の状況:

  • S&P500に11pt以上出遅れ
  • テック株集中で「忘れられた資産」に
  • 配当利回り5〜7%の銘柄あり

注目セクター:

  • データセンター(AI需要)
  • 物流・冷凍倉庫(Eコマース)
  • ヘルスケア、戸建賃貸

投資方法:

  • 日本の投資信託なら新NISAで購入可
  • 米国ETF(VNQ)は特定口座で
  • 配当課税に注意

「割安」は「不人気」の裏返しです。短期的にはさらに下落する可能性もありますが、長期視点で「忘れられた資産」に投資するのは、歴史的に有効な戦略でした。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

よくある質問

Q
米国REITはなぜ出遅れているのですか?
A

金利上昇による借入コスト増加と、AI・テック株への資金集中が主因です。2025年はS&P500が+17%に対し、REITは+6%にとどまりました。

Q
配当利回りの高いREITはありますか?
A

Americold Logistics(冷凍倉庫)は配当利回り6.96%、Invitation Homes(戸建賃貸)は4.27%です。いずれもMorningstarが「割安」と評価しています。

Q
新NISAで米国REITは買えますか?
A

日本の投資信託(グローバルリートファンド等)経由なら可能です。ただし、米国のREIT ETF(VNQなど)は新NISA対象外のため、特定口座での購入になります。

Q
2026年にREITは上がりますか?
A

FRBが利下げに転じれば上昇する可能性があります。ただし、利下げのタイミングは不透明です。データセンター、物流、ヘルスケアなど追い風のセクターを選ぶことが重要です。